Windows11が重くなった、動作が不安定になった、ウイルスに感染した…。
そんなときに効果的なのが「再インストール」です。
中でも、USBを使った再インストールは、システムを完全に初期状態へ戻す確実な方法です。
しかし、
「USBってどう準備するの?」
「再インストールできない時は?」
「Officeやプロダクトキーはどうなる?」
といった疑問も多いですよね。
この記事では、
- USBを使ったWindows11再インストール手順(クリーン・復元・クラウド)
- 再インストール時の注意点・トラブル対処
- プロダクトキーの必要有無、Officeの扱い
- USBが認識しない、起動しない問題の解決策
を、徹底的かつわかりやすく解説します!
Contents
USBを使ったWindows11再インストールの準備

再インストールを行う前に、以下を準備してください。
必要なもの
- 容量8GB以上のUSBメモリ(中身はすべて消去されます)
- 別の正常に動作するWindows PC
- インターネット接続環境
USBインストールメディアの作成手順(Media Creation Tool)
- Microsoft公式サイトから「Media Creation Tool(メディア作成ツール)」をダウンロード
▶ https://www.microsoft.com/software-download/windows11 - ツールを実行し、「別のPCのインストールメディアを作成」を選択
- 言語とエディション(Windows11)を選択(通常はそのままでOK)
- 「USBフラッシュドライブ」を選択し、対象USBを選び「次へ」
- ツールが自動的に最新のWindows11をダウンロード・書き込み
所要時間:約10〜30分(通信環境により変動)
Windows11をUSBから再インストールする手順

手順①:USBからPCを起動
- USBを挿してPCをシャットダウン
- PC起動直後に**Bootメニュー(例:F12やEscキー)**を連打
- 「USBドライブから起動」を選択
※キーはメーカーによって異なります(例:DellはF12、HPはEsc)
手順②:Windowsセットアップ画面の操作
- 「今すぐインストール」をクリック
- 「プロダクトキーを入力してください」と出た場合、Windows11を既にライセンス認証済みのPCなら「スキップ」でOK
- インストールの種類を「カスタム(クリーンインストール)」にする
- ドライブ一覧から「Windowsがインストールされていたパーティション」を選択 → 削除 → 空き領域にインストール
クリーンインストールと復元インストールの違い
種類 | 内容 | データ削除 | Officeやアプリ |
---|---|---|---|
クリーンインストール | パーティションを削除して新規インストール | 全削除 | 要再インストール |
復元インストール | 元の設定を保持しつつOSを再インストール | 基本は保持 | 引き継がれる |
クラウドからの再インストールも可能?

Windows11では、ネット経由でOSを自動ダウンロードし、再インストールできる「クラウドダウンロード」機能もあります。
利点
- USBが不要(※ネット回線が必要)
- 最新のWindowsを取得してクリーンな状態で復元
方法
「設定」→「システムの回復」→「このPCをリセット」→「クラウドから再インストール」を選択
再インストールでOfficeはどうなる?
再インストール後にOfficeは消えます。
ただし、Microsoftアカウントに紐づいていれば再インストール・再認証可能です。
Office再インストール手順
- https://account.microsoft.com/ にアクセス
- サインイン → 「サービスとサブスクリプション」
- 所有しているOfficeを「インストール」から再ダウンロード
プロダクトキーは必要?
基本的にプロダクトキーの再入力は不要です。
- Windows11がデジタルライセンス認証済みのPCなら、自動で再認証されます
- 自作PCなどプロダクトキーがある場合は、再インストール時に入力
※不明な場合は、事前に確認しておくのがおすすめ:
powershellCopyEditwmic path SoftwareLicensingService get OA3xOriginalProductKey
再インストールにかかる時間はどれくらい?
フェーズ | 所要時間 |
---|---|
USB作成 | 約10〜30分 |
インストール開始〜完了 | 約20〜60分 |
Windowsセットアップ・更新 | 約10〜30分 |
※回線速度・PC性能によって変動あり。トータルで1時間〜2時間程度見込んでおくと安心です。
よくある質問(FAQ)

再インストールしたのに失敗する場合は?
→ ドライブのパーティション削除が不完全、またはUSBメディアの破損が原因の可能性あり。
別のUSBでメディアを作り直してみてください。
再インストール後に電源が切れる・止まるのはなぜ?
→ BIOS設定や電源プランが影響している場合があります。
「高速スタートアップの無効化」「BIOSの初期化」などを試してみてください。
USBから起動できない/認識しないときの対処は?
→ BIOSの「起動順序」がUSB優先になっていない、もしくはSecure Bootの無効化が必要なこともあります。
起動メニューやBIOS設定を見直してみましょう。
まとめ|USBを使えば誰でも安全にWindows11を再インストールできる
- USBを使った再インストールは最も確実で安定した方法
- Media Creation Toolで誰でも簡単に作成可能
- プロダクトキーは通常「再入力不要」
- Officeやデータは事前にバックアップ・再インストールの準備を忘れずに!