Windows11を使っていると、キャッシュファイル(一時ファイル)が蓄積され、ストレージ容量を圧迫したり、動作が重くなったりすることがあります。
しかし、
「キャッシュとは何か?」
「削除しても大丈夫?」
「どこから削除するの?」
といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、
- Windows11で削除できる主なキャッシュの種類
- キャッシュ削除のメリットと注意点
- 各種キャッシュの削除方法(手動・ツール別)
- 不要アプリやファイル削除と組み合わせた容量削減術
を正確な情報で深掘り解説します。
Contents
そもそも「キャッシュ」とは何か?削除するとどうなる?
「キャッシュ」とは、一時的に保存されたデータで、アプリやシステムの動作を高速化する目的で使われるファイルです。
削除しても大丈夫?
- 基本的には削除してもシステムに悪影響はなく、安全です
- 一部のキャッシュ(Microsoft Storeなど)を削除すると、サインイン情報や表示が一時的にリセットされることがあります
Windows11で削除すべきキャッシュの主な種類とその効果
キャッシュの種類 | 効果 | 削除方法 |
---|---|---|
一時ファイル(Temp) | 古いログやインストーラを削除 | 設定 / ディスククリーンアップ |
システムキャッシュ(Windows Updateなど) | 容量大。古い更新ファイルが対象 | ディスククリーンアップ |
ブラウザキャッシュ(Edge, Chromeなど) | ウェブ表示の高速化用。蓄積すると遅延要因に | 各ブラウザの設定から |
Microsoft Store キャッシュ | アプリが起動しない時などに有効 | WSResetコマンド |
DNSキャッシュ | ネットワーク不調時に効果あり | コマンドプロンプトで ipconfig /flushdns |
方法①:設定アプリから一時ファイルの削除

- 「設定」→「システム」→「記憶域」
- 「一時ファイル」を選択
- チェックを入れて「ファイルの削除」をクリック
- 配信の最適化ファイル
- Windowsアップグレードログ
- 一時ファイル
→ 数GBの空き容量が確保できることもあります
方法②:ディスククリーンアップで詳細削除
- スタート→「ディスククリーンアップ」と入力し実行
- 対象ドライブ(通常はC:)を選択
- 「システムファイルのクリーンアップ」をクリック
- 以下にチェックを入れる:
- Windows Updateのクリーンアップ
- 配信の最適化ファイル
- 古いエラーレポート
- 一時インターネットファイル
方法③:コマンドによる特殊キャッシュのクリア

DNSキャッシュの削除
ipconfig /flushdns
Microsoft Storeのキャッシュリセット
wsreset.exe
→ Storeが自動的に開き、キャッシュがクリアされます
方法④:ブラウザキャッシュの削除(Edge / Chrome)
Microsoft Edge
- Edgeを開く → 「…」→「設定」
- 「プライバシー、検索、サービス」→「閲覧データをクリア」
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック → 「今すぐクリア」
Google Chrome
- Chromeを開く → 「︙」→「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」
- 「キャッシュされた画像とファイル」を選択して削除
補足:キャッシュ削除とあわせて行いたい容量節約術
不要アプリの削除
- 「設定」→「アプリ」→「インストール済みアプリ」
- 使用していないアプリを削除して容量確保
ごみ箱の整理
- デスクトップのごみ箱を右クリック →「ごみ箱を空にする」
クラウド同期の見直し(OneDriveなど)
- オンデマンドで必要なファイルだけローカル保存する設定へ変更
よくある質問(FAQ)

Q. キャッシュを削除してもまたすぐに溜まりますか?
→ はい。
再びアプリやシステムが使用するため、一時的な対策として定期的な削除をおすすめします。
Q. キャッシュ削除でパソコンは速くなりますか?
→ 一部のケース(ディスク容量不足やアップデート後)では改善しますが、重度な遅延にはメモリやバックグラウンドアプリの見直しも必要です。
Q. キャッシュ削除によるデメリットはありますか?
→ 一時的に表示が遅くなることがありますが、実用上はほとんど影響しません。
まとめ|Windows11でのキャッシュ削除は安全&有効。定期的なメンテナンスが鍵
- 一時ファイルやブラウザキャッシュは積もると容量圧迫や動作低下の原因に
- 削除は設定アプリ、ディスククリーンアップ、WSResetなどで対応可能
- 定期的な削除と併せて不要アプリやごみ箱の管理も忘れずに
- デメリットはほとんどなく、安全に使えるメンテナンス手段です