Windows11を使用していて、「半角/全角」キーを押したときに「’(アポストロフィ)」が入力されてしまうという現象に悩んでいませんか?
本来、半角/全角キーは日本語入力のON/OFFを切り替えるためのキーですが、入力言語の設定ミス・キーボード配列の誤認識・IMEの誤動作などによって、思わぬ文字が出力されるケースがあります。
この記事では、
- 半角/全角キーを押したときに「’」が出る原因
- 入力方式・IME・キーボード配列の設定確認方法
- 英語キーボードとして誤認識されている場合の対処法
- ExcelやWordでの全角/半角切り替えに関する注意点
- ハードウェア側の可能性も含めたチェックポイント
を解説します。
Contents
【原因①】日本語キーボードが英語配列として認識されている

Windows11では、キーボードの物理配列(JIS/US)とソフト上の認識にずれがあると、「半角/全角」キーが '
(アポストロフィ)として処理されます。
✅ 確認・修正手順:
- 「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」
- 「優先する言語」→「日本語」→「オプション」
- 「ハードウェア キーボード レイアウト」→「レイアウトを変更」
- 正しい配列(通常は「日本語キーボード(106/109キー)」)を選択 → 再起動
→ US配列が選択されていると「半角/全角」キーが '
として動作します
【原因②】IME(Microsoft IME)の設定不具合または無効化
✅ IMEがオフになっている場合の対処:
- 画面右下のタスクバーで「A」または「あ」のアイコンを確認
- 「日本語 - Microsoft IME」になっているか確認
- 表示されていない場合は:「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」→「日本語」追加 or 再インストール
✅ IME設定のリセット方法:
- タスクバーで「A」または「あ」を右クリック
- 「設定」→「全般」→「設定のリセット」→「はい」
【原因③】半角/全角キーが無効化されている or 別のキーに割り当てられている

✅ PowerToys や KeySwapなどでキー割り当てが変更されていないか確認
- 設定ツールを使って「半角/全角」キーが他の入力に書き換えられている場合、意図しない動作が発生します
→ 該当アプリをアンインストール or リマップの解除を行ってください
【原因④】ハードウェアの物理的不具合や外付けキーボードの設定ミス
- 一部のBluetoothキーボードではUS配列がデフォルトになっており、OS側が自動で「英語キーボード」として認識することがあります
- BIOSレベルで認識されている配列が異なる場合も同様の問題が起きます
✅ 対処法:
- 可能であれば別の日本語キーボードを接続して挙動を確認
- BIOS(UEFI)上の「Keyboard Layout」設定に「JP配列」指定がある場合はチェック
ExcelやWordで半角⇔全角変換がうまくいかない場合の補足
Office製品ではIMEとは別にショートカットキーが干渉することがあります。
よくある症状:
- 全角にしたのに「A」や「a」が出る
- 入力確定後に変換できない
対処:
- [Ctrl] + [CapsLock] でIMEオン/オフを切り替えてみる
- IMEバーを再起動(タスクマネージャーで「Microsoft IME」を再起動)
よくある質問(FAQ)

Q. キーボードがUS配列かJP配列かはどう見分ける?
→ 「Enterキーの形」「@キーの位置(JPではPの右上)」などで判別できます。
Q. IMEが動作していても「’」が出るのはなぜ?
→ OSが英語配列キーボードと認識している場合、IMEとは無関係に「’」になります。
Q. 半角/全角キーが反応しません
→ IMEが無効、または物理的なキー不良の可能性もあります。
別のキーボードで検証しましょう。
まとめ|「半角/全角キーで’が出る」は配列とIME設定の見直しで改善可能
- 原因の多くは「英語配列として誤認識」「IMEの誤設定」「リマップツールの干渉」などソフトウェア起因
- 正しい手順で「日本語配列」に設定し直し、IME設定をリセットすれば解決できる
- ハードウェア面も確認し、Bluetoothキーボード利用時は配列誤認に要注意
- ExcelやWordでの入力トラブルもIMEとの連携がカギになる