Windows7は2020年1月14日にサポートが終了しており、今後のセキュリティリスクやソフトウェア非対応を考慮すると、Windows10へのアップグレードは必須です。
ただし、2024年以降は「無償アップグレード期間の終了」が公式に発表されたため、状況は以前より複雑になっています。
この記事では:
- Windows7からWindows10にアップグレードする方法(インストール手順)
- 無償アップグレードは今でも可能か?
- Windows10ライセンスの扱いと認証の仕組み
- アップグレード失敗時の対処法とクリーンインストールとの違い
- Windows11への直接アップグレードの可否
について、2024年以降の最新事情に基づいて解説します。
Contents
Windows7からWindows10へアップグレードする前に知っておくべきこと
✅ 無償アップグレードはいつまで?
Microsoftは2023年9月20日に、
「Windows7/8.1からの無償アップグレード経路を正式に終了した」
と発表しました。
しかし、2024年現在でもWindows7プロダクトキーでWindows10がライセンス認証されるケースも存在しています(保証されない非公式手段)。
✅ サポート終了のリスク:
- セキュリティ更新が受けられない(ウイルス感染リスク)
- Chrome、Officeなどの主要アプリが非対応に
- Windows Updateが停止し、脆弱性が放置される
→ 業務用・家庭用PCどちらでもアップグレードは急務です
Windows7からWindows10にアップグレードする方法

✅ 必要なもの:
- 元のWindows7搭載PC(できれば64bit)
- 8GB以上のUSBメモリ(インストールメディア用)
- ネットワーク接続
- Windows10のライセンス認証に使えるプロダクトキー
✅ アップグレード手順(推奨:クリーンインストール方式)
- Microsoft公式ページから「Media Creation Tool」をダウンロード
- ツールを起動 →「別のPCのインストールメディアを作成」
- USBメディアにWindows10を作成
- 作成したUSBでPCを起動 → セットアップ開始
- インストール時「プロダクトキー入力」画面で:
- Windows7のライセンスキーを入力(認証される可能性あり)
- または「後で入力」を選んでスキップ(後で入力可)
- インストール完了後、自動でライセンス認証される場合もある
✅ アップグレードインストール手順(データを残す場合)
- Windows7上でMedia Creation Toolを実行
- 「このPCを今すぐアップグレード」→ 手順に従って進める
- アプリ・ファイルを保持するオプションを選択
- 再起動とともにWindows10へアップグレード
注意: ドライバや古いソフトとの互換性で失敗するケースが多いため、事前にバックアップ推奨
Windows7プロダクトキーでWindows10は認証できる?
2024年現在、一部のWindows7正規ライセンスはWindows10でのライセンス認証に成功するケースがあります。
- OEM版:プレインストールPC用。別PCでの使用はライセンス違反の可能性
- リテール版:市販パッケージは比較的再利用が可能
→ Media Creation Toolからのインストール時にプロダクトキーを入力して試すことができます。
アップグレードに失敗する主な原因と対処法
症状 | 対処法 |
---|---|
インストールが途中で止まる | USBを差し直す/別メディア作成/BIOS設定を確認 |
ライセンス認証できない | プロダクトキーを再入力/手動で電話認証を試す |
ドライバ互換性エラー | デバイスマネージャーで問題のあるデバイスを削除して再実行 |
データが消える/アプリが動かない | フルバックアップ → クリーンインストールがおすすめ |
Windows7からWindows11に直接アップグレードできる?

答えは できません。
Windows11のインストール要件(TPM 2.0、Secure Boot、対応CPU)をWindows7世代PCは満たしていないことが多く、直接のアップグレードパスも提供されていません。
→ Windows10へアップグレード後に、新しいPCへ買い替え or クリーンインストールが現実的です
よくある質問(FAQ)
Q. Windows7からの無償アップグレードはもう不可能ですか?
→ 公式には終了しましたが、2024年現在でもプロダクトキーが通るケースが一部あります。
Q. アップグレード後にライセンス認証が通らない場合は?
→ Microsoftサポートに連絡、または電話認証のプロンプトが表示される場合があります。
Q. データを消さずにアップグレードできますか?
→ はい、Media Creation Toolの「このPCを今すぐアップグレード」を使えばデータ保持が可能です。
ただしリスクはあります。
まとめ|Windows7からWindows10へのアップグレードは今すぐ検討すべき
- サポート終了したWindows7のままではセキュリティリスクが高く、実質的に使用は危険
- 2024年現在もプロダクトキー認証での非公式アップグレードが可能なケースあり(保証なし)
- 安定した環境を求めるなら、Windows10へのクリーンインストール+バックアップが最善策
- Windows11を視野に入れるなら、ハードウェア更新(買い替え)も検討を
参考リンク
- Microsoft公式:Windows10ダウンロードページ
- Media Creation Tool ガイド
- Windowsライセンス認証に関する詳細(Microsoft Learn)
- Windows 7 サポート終了の案内