Windows10を使っていると
「起動が遅い」
「自動で立ち上がるアプリを減らしたい」
と感じることはありませんか?
その原因の一つが「スタートアップアプリ」です。
この記事では、スタートアップの場所・設定・管理・追加削除の方法までを完全に網羅し、 初心者でも安心して対応できるように、コマンド・ショートカットを交えて詳しく解説します。
Contents
スタートアップとは?どんな働きをしているの?
スタートアップとは、Windowsの起動時に自動で起動されるアプリケーションのことです。
- セキュリティソフト
- クラウドストレージ(Dropbox/OneDrive)
- メッセンジャー(Skype、Slack)
- バックグラウンド常駐アプリ
などが該当します。
【注意】
便利な反面、不要なアプリが多いとPCの起動時間を遅らせる原因になります。
スタートアップの場所|2種類ある「フォルダ」を確認しよう

スタートアップには2種類のフォルダがあります。
▶ 自分だけのスタートアップ(ユーザーごと)
shell:startup
このコマンドを「Win + R」から実行すると、以下のフォルダが開きます:
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
▶ 全ユーザー共通のスタートアップ
shell:common startup
実行すると以下が開きます:
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
スタートアップの状態を確認・変更する方法
▶ タスクマネージャーを使う(最も簡単)
- 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開く
- 上部の「スタートアップ」タブを選択
- 「状態」で「有効/無効」を確認し、右クリックで変更可能
- 「スタートアップへの影響」欄を参考に、負荷が高いものは無効にするのが効果的です
スタートアップにアプリを追加する方法

方法①:スタートアップフォルダにショートカットを追加
- 実行したいアプリのショートカットを作成
shell:startup
またはshell:common startup
を開く- ショートカットをその中に貼り付けるだけ
→ これでPC起動時に自動的に実行されるようになります。
方法②:レジストリを編集(上級者向け)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
このキーに「名前=アプリ名」「値=実行ファイルのパス」を追加すればOKです。
※ レジストリエディタを操作する場合は、必ずバックアップを取ってから実行してください。
スタートアップからアプリを削除する方法
▶ 方法①:タスクマネージャーで無効化
→ 一時的に起動を止めたい場合に有効です。
▶ 方法②:スタートアップフォルダからショートカットを削除
→ 完全に自動起動を解除したい場合は、こちら(スタートアップフォルダ)を開いてショートカットを削除してください。
▶ 方法③:レジストリから削除(上級者)
→ 上記の Run
キーから該当アプリのエントリを削除します。
関連機能|スタートアップ修復との違い
「スタートアップ修復」とは、PCが起動できないときに自動的に起動するWindowsの回復機能です。
- スタートアッププログラム(自動起動アプリ)とは無関係
- ブート構成やシステム破損を修復するための機能です
→ 名前が似ているので混同しないようにしましょう。
よくある質問(FAQ)

Q. スタートアップフォルダが見つかりません
→ フォルダは隠しフォルダなので、エクスプローラーの「表示」→「隠しファイルの表示」にチェックを入れてください。
Q. 起動しないアプリもあるのはなぜ?
→ アプリに「管理者権限」が必要な場合、自動起動しないことがあります。
→ タスクスケジューラを利用することで回避可能です。
Q. Windows10でスタートメニューとスタートアップは同じですか?
→ 全く異なります。
- スタートメニュー:ユーザーが手動で起動するアプリ
- スタートアップ:PC起動時に自動で立ち上がるアプリ
まとめ|スタートアップを最適化して快適なPC環境を保とう!
- スタートアップ管理はパフォーマンス向上とトラブル回避の基本
- 不要なアプリは無効化 or 削除し、必要なものだけ自動起動
- フォルダ・タスクマネージャー・レジストリの3つを使い分ければ完璧
→ 定期的に見直すことで、PCの動作が劇的に改善されることもあります!