Wordで文書を作成していると、途中や最後に「消したいページ」が出てくることがあります。
しかし、
「Deleteキーで消せない」
「空白ページだけが残る」
「改ページ記号が邪魔で削除できない」
など、戸惑うケースも少なくありません。
この記事では、Wordのページ削除に関するあらゆるケースを深掘りし、原因別に最適な対処法を紹介します。
Contents
Wordでページが削除できない主な原因
- 段落記号や改ページ記号が残っている
- 表の後に強制的に挿入される空白ページ
- セクション区切りが入っている
- ヘッダー・フッターがあるために削除できないように見える
- コンテンツはないが、文末記号(段落記号)が存在する
では、それぞれの原因別に対処法を解説します。
Wordで1ページだけ削除する基本操作

操作手順(テキストが入っているページの場合)
- カーソルをそのページ内に置く
- [Ctrl + Shift + →]などでページ内のすべてを選択
- Deleteキーを押す(Macの場合は「fn + delete」または「command + delete」)
※改ページやセクション区切りが入っている場合はそれも含めて選択する必要があります。
空白のページ・白紙ページを削除する方法
対処法①:段落記号を表示して削除
- [ホーム] →「編集記号の表示(¶)」をクリック
- 空白ページにある段落記号(¶)を選択 → Deleteキーで削除
対処法②:表の直後の空白ページの削除
Wordでは、表の直後に段落記号が入り、それが強制的に1ページを押し出すことがあります。
- 表の後ろの段落記号(¶)を選択してフォントサイズを「1」に設定
- 段落間隔を「0pt」に調整し、「改ページ」にならないように設定
※完全に削除できない場合でも、その段落を最小化することで空白ページの出力を防げます。
対処法③:改ページ(手動)を削除
- 段落記号を表示
- 「--- 改ページ ---」と表示されている行を選択 → Delete
対処法④:セクション区切りがある場合
- 「--- セクション区切り(次のページ)」などを削除すると、その後のレイアウトやヘッダー・フッターが変更される可能性があります。
- 削除したい場合は、対象のセクション内にカーソルを置いて、「レイアウト」→「区切り」→「なし」に再設定
ページ削除できないときのチェックリスト
症状 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
空白のページが削除できない | 最後に段落記号が残っている | 編集記号を表示 → 段落記号を削除 |
表のあとに空白ページがある | 表の直後に改行記号があり、ページが押し出されている | フォントサイズを1に → 行間を0ptに調整 |
改ページが消えない | 改ページが手動で設定されている | 改ページ記号を選択して削除 |
セクションの削除が効かない | セクション区切りによってページが維持されている | セクションを結合 or 区切りを変更 |
ヘッダーが消えない | セクション区切りがあるため別管理になっている | ヘッダーを「前と同じ」に設定し、統合する |
WordでiPadからページを削除する方法

iPad版Wordアプリでは、段落記号や改ページの表示・削除がやや制限されます。
操作手順(iPad)
- 空白ページを長押し → バックスペースで削除
- 必要に応じて「表示」→「編集記号の表示」で改ページや段落記号を確認
- 表の後の空白ページなどは削除できないケースもあるため、PCでの編集推奨
Wordで特定ページだけ削除する裏技(ナビゲーション活用)
- [表示]タブ →「ナビゲーションウィンドウ」をオン
- 見出し構造やページ一覧から削除対象を探す
- Ctrl + Aで該当ページの中身を全選択 → Delete
Wordで削除後にページ番号がズレる場合の修正
ページを削除すると、ヘッダーやフッターで指定したページ番号がズレることがあります。
- [挿入] → [ページ番号] → [ページ番号の書式設定]で「連続番号」に設定
- セクション区切りがある場合、「前と同じヘッダー/フッターを使用」に統一する
よくある質問(FAQ)

Wordで空白のページを消すにはどうすればよいですか?
段落記号を表示し、空白ページにある不要な「¶」や「改ページ」を削除してください。
Wordの改ページが削除できないのはなぜ?
改ページがセクション区切りと結びついている場合、そのままでは削除できません。
セクション設定を変更してから削除してください。
Wordの白紙ページが印刷されてしまうのはなぜ?
見た目では空白でも、段落記号や表の後の改行が含まれている場合、印刷対象になります。
Wordでページ削除しても一覧から消えないのはなぜ?
アウトライン表示やナビゲーションウィンドウに、スタイルが見出しとして登録されている場合、ページを削除しても見出し項目だけ残ることがあります。
スタイルも一緒に削除してください。
まとめ
- Wordのページ削除は「内容」と「記号(改ページ・段落)」を両方確認するのが基本
- 空白ページは段落記号・改ページ・セクション区切りを削除または調整すべき
- 表の後に空白が出る場合は、段落サイズや行間を極小化して回避
- ナビゲーションや編集記号表示を活用すれば削除ミスを防げる
- iPadでは一部機能に制限があるため、複雑な編集はPC推奨