Wordのマクロは便利ですが、
「もっと手早く実行したい」
「ボタンじゃなくショートカットキーで呼び出したい」
「他人のPCでも同じマクロを使いたい」
などのニーズも多いはず。
この記事では、Wordのマクロにショートカットキーを割り当ててすばやく実行する方法、ショートカットのカスタマイズ、複数PC間での共有方法を解説します。
Contents
Wordのマクロにショートカットキーを割り当てる方法

手順:マクロ記録時に割り当てる(記録前)
- [表示] → [マクロ] → [マクロの記録]
- 「マクロ名」を入力 → 「キーボード」ボタンをクリック
- 「新しいショートカットキーを押してください」の欄で希望のキーを入力(例:Ctrl + Shift + M)
- 割り当て先を「Normal.dotm(すべての文書)」か「現在の文書」に設定 → [割り当て] → [閉じる]
手順:既存マクロに後から割り当てる(記録済み)
- [ファイル] → [オプション] → [リボンのユーザー設定] → [キーボードのユーザー設定]
- 「コマンドの指定」→「マクロ」から対象マクロを選択
- 「現在のキー」の下に割り当てたいキーを入力(例:Alt + Shift + 1)
- [割り当て] → [閉じる]
割り当てるショートカットキーのおすすめルール
種類 | 例 | 注意点 |
---|---|---|
Ctrl + Shift + 任意キー | Ctrl + Shift + M など | 他のWord標準ショートカットと被らないように |
Alt + Shift + 数字 | Alt + Shift + 1 など | テンプレや文書内マクロと区別しやすい |
Ctrl + Alt + 任意キー | Ctrl + Alt + Q など | 標準機能との競合に注意 |
※ Word標準機能のショートカット(例:Ctrl + Q = 段落書式クリア)と重複すると、マクロが無効になる/元の機能が使えなくなるので注意しましょう。
ショートカット付きマクロを他のPCと共有する方法

マクロやショートカットは基本的にNormal.dotm(テンプレート)や.docmファイルに保存されます。
方法1:Normal.dotmをコピーする
- 対象PCの以下のフォルダを開く:
- Windows:
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
- Windows:
Normal.dotm
をUSBやクラウドでコピー- 共有先PCの同じ場所に上書きコピー(既存テンプレートをバックアップしておく)
※ マクロとショートカットの両方が保持されます
方法2:マクロ付きテンプレート(.dotm)を共有する
- マクロを含んだテンプレートファイル(.dotm)を作成して配布
- ショートカット設定は引き継がれない場合が多いので、共有先PCで再割り当てが必要
方法3:.docmファイルとして保存・共有
- マクロを含むWord文書として保存(.docm形式)
- ショートカットは引き継がれませんが、マクロそのものは開くと実行可能
【補足】マクロ付き文書を他人に渡すときの注意点
- マクロ付きファイルはセキュリティ警告が表示されます → 開く側が「コンテンツを有効にする」を押す必要あり
- マクロが含まれていることを事前に説明し、信頼された送信先からのものであることを伝えること
よくある質問(FAQ)

Wordのマクロにショートカットを設定したのに動作しません
- 他のWordショートカットと被っている可能性あり。割り当て済みキーか確認しましょう。
Wordのマクロを複数PCで共有したいです
Normal.dotm
をコピーするのが最も確実です。
ただし、共有先のPCにもマクロ有効化設定が必要です。
Wordのマクロボタンで実行する方法は?
- クイックアクセスツールバーに追加するか、リボンにカスタムグループを作成して追加可能です。
まとめ
- マクロにはショートカットキーを自由に割り当てて高速実行できる
- 重複しないキーを選ぶことで快適に使える(Ctrl + Shift 系など)
- 他PCと共有するには Normal.dotm のコピーか .dotm テンプレ配布が有効
- マクロ付きファイルはセキュリティ警告に注意し、信頼ある環境で使用する