Wordで表を作成していると、
「セルが結合できない」
「結合のボタンがグレーアウトして押せない」
「結合後に表示が崩れる」
など、セル結合に関するトラブルがよく発生します。
この記事では、Wordでセルが結合できない原因と対処法を超深掘りで解説します。
表の基本操作から、複雑な結合トラブル、結合解除、中央揃え、段組崩れの修正法まで完全網羅します。
Contents
Wordのセル結合:基本操作と制限

セル結合の基本操作(2つ以上のセルを1つにする)
- 結合したい隣接セルをドラッグで選択
- 右クリック → [セルの結合] をクリック
または:
[表ツール] → [レイアウト] → [セルの結合] をクリック
結合できる条件
条件 | 内容 |
---|---|
複数セルが連続して選択されていること | 1つだけ選んでいても結合は不可 |
同じ行 or 同じ列にあるセルであること | 異なる段や不連続セルは結合不可 |
テキスト選択ではなく「セル全体」選択 | テキストだけ選んでいると[セルの結合]が表示されない |
【トラブル】セルが結合できない原因と対処法
原因1:選択範囲が不正
- テキストのみを選択している
- 不連続なセルをCtrlで選択している
→ セルの左端または上部から完全にセルごと選択し直すことで解消
原因2:表の構造が崩れている・複雑な結合済みセルがある
- すでに結合済みセルが含まれていると、新たな結合ができないことがあります
→ 表を分割 → 結合箇所を明確にしてから再度操作
原因3:行数・列数が異なるセルをまたいでいる
- 例:「2列×2行」のブロックで、右上だけが結合済みだと、他のセルを結合できない
→ 結合済みセルをいったん解除してから、必要なセルを改めて選択
原因4:表が保護されている
- セクション保護やフォーム制限が有効になっていると結合できません
→ [校閲] → [制限の編集] → 「保護の停止」ボタンで解除
【補足】セルの結合後に中央揃えにする方法

手順:
- 結合後のセルをクリック
- [表ツール] → [レイアウト] → [配置]グループ内の「上下中央揃え」アイコンをクリック
これでテキストが水平方向・垂直方向ともに中央揃えになります。
【応用】セルの結合解除方法
- 結合されたセルをクリック
- [表ツール] → [レイアウト] → [セルの分割] をクリック
- 元の行数・列数を指定(例:1行×2列など)して分割を実行
注意点:
- 元の配置や行列構造によっては、再分割時にテキスト位置が崩れることがあるため、事前バックアップ推奨
【補足】表の列幅や行高がずれる・結合後に崩れる原因と対処
原因:
- オートフィット設定(自動調整)が有効
- 結合セル内の文字数が多く、幅が広がる
- 列の固定幅が解除されている
解決法:
- [表ツール] → [レイアウト] → [オートフィット] → 「固定列幅」に設定
- 結合セルの中の文字数を減らす、改行を工夫
- 行の高さは「固定値」に設定し、安定させる
よくある質問(FAQ)

Wordでセルの結合がグレーアウトして押せません
- 正しくセル全体を選択できていない、または結合済みセルが混在している可能性があります。
セル結合後に中央揃えにしたい
- [表ツール] → [レイアウト] → 「上下中央揃え」アイコンを使用してください。
Wordでセルの結合解除ができないのはなぜ?
- 表の構造が複雑になっており、解除後の行列設定が自動処理できない場合があります。
→ [セルの分割]を指定し、行列を明示してください。
まとめ
- Wordのセル結合には「正しいセル選択」と「整った表構造」が必要条件
- グレーアウトや崩れの原因はセルの不正選択や結合済み構造の影響が多い
- 中央揃えや結合解除は[表ツール]→[レイアウト]タブから調整可能
- 表が保護されている場合は[校閲]→[保護の解除]も忘れずに