Excelで
「郵便番号を入力しても住所が出ない…」
という声をよく耳にします。
本記事では、Excelで郵便番号から住所を自動表示する方法や、それがうまくいかない原因と解決策を丁寧に解説します。
さらに、無料で使える住所変換ツールや便利なアドインも紹介。
初心者でも迷わず使えるステップ形式でご案内します。
Contents
郵便番号から住所を出すにはどうすればいい?

方法①:日本郵便のCSVを使ってVLOOKUP
- 日本郵便 公式サイトから全国一括の郵便番号CSVデータをダウンロード
- 新しいシートに貼り付けて「郵便番号」列を検索キーにする
- VLOOKUP関数で住所列を引っ張る
=VLOOKUP(A2, 郵便データ!A:G, 7, FALSE)
※A2には郵便番号(例:1000001)、7は住所列の番号
方法②:アドイン「郵便番号変換ウィザード」を使う
Microsoft公式が提供していた「郵便番号変換ウィザード」は現在サポート終了済みです。
代替として次のようなツールがあります:
- Excel用住所入力支援アドイン(市販または無料)
- Power Automate DesktopでAPIと連携する方法
「出ない」原因と対処法
原因 | 対処法 |
---|---|
郵便番号にハイフンが入っていない/全角になっている | SUBSTITUTE 関数やTEXT 関数で整形する |
郵便番号が7桁未満、前に0がある | セルの表示形式を「文字列」にし、TEXT(A1,"0000000") などで補う |
VLOOKUPの範囲・列番号が間違っている | 範囲や列数を再確認し、FALSE (完全一致)にする |
郵便データの更新が古い | 日本郵便の公式サイトから最新版をダウンロードし直す |
セルが関数ではなく手入力で埋まっている | 該当セルに正しく関数を入力しているか再確認 |
入力支援を効率化するテクニック
入力規則とオートコンプリートの組み合わせ
- 郵便番号列には「データの入力規則」で7桁の数字のみ許可
- 関数付きセルに事前にVLOOKUPやXLOOKUPを組み込んでおく
郵便番号→住所変換サイトを併用
- 住所検索API(zipcloud)を使ってJSON変換し、Power QueryでExcelに読み込むことも可能です
よくある質問(FAQ)

郵便番号に「0」をつけても消えるのはなぜ?
→ セルの表示形式が「標準」や「数値」になっていると、先頭の0が削除されます。
「文字列」に変更するか、TEXT(数値, "0000000")
を使いましょう。
郵便番号と住所を一括で分けるには?
→ 区切り文字(カンマやスペース)があるCSVであれば、「区切り位置ウィザード」で分割できます。
郵便番号から住所が自動で出るテンプレートは?
→ 多くのテンプレートサイトや市販のアドインで対応しています。
信頼できる配布元を利用しましょう。
まとめ
- Excelで郵便番号から住所を出すにはVLOOKUP×日本郵便CSVが王道!
- 正しく整形された郵便番号・最新のデータが前提条件
- APIやアドインを活用すれば、より快適に変換可能
業務で頻繁に住所入力を行う方には、これらの自動化ツールの活用が大変おすすめです。
ぜひ活用して作業効率を高めましょう!