Excelでは、別シートや別ファイル、特定のセルに瞬時に移動できる「ハイパーリンク」機能が非常に便利です。
特に、
「特定のセルにジャンプしたい」
「目次から各シートに飛びたい」
といったシーンで、ハイパーリンクを使いこなすことで作業効率が飛躍的に向上します。
この記事では、Excelのハイパーリンクを使ってセルを指定する方法を、初心者でもわかりやすく丁寧に解説します。
Contents
Excelでセルを指定してジャンプする基本方法

✅ 手動で設定する場合
- ジャンプ元のセルを右クリック
- 「ハイパーリンク」を選択
- 「このドキュメント内」をクリック
- 対象シートとセルアドレス(例:A1)を入力
例:Sheet2のB5に飛ばしたい場合
- シート名:Sheet2
- セル参照:B5
HYPERLINK関数を使ってセル指定リンクを作成
✅ 基本構文
=HYPERLINK("#Sheet名!セル番地", "表示名")
✅ 実例
=HYPERLINK("#Sheet2!B5", "Sheet2のB5へ移動")
- #:ブック内リンクであることを示す
- Sheet2!B5:ジャンプ先
- 表示名:リンクとして表示される文字列
応用:目次シートを作って各シートへリンク

プロジェクトや大量のシートを管理している場合、目次シートを作って各シートの先頭へリンクさせると便利です。
✅ 自動リンクの例(関数を使用)
=HYPERLINK("#" & A2 & "!A1", A2 & "へ")
※A2にシート名を入力しておくことで、自動リンクが生成されます。
外部ファイルやURLを含むリンクとの違い
種類 | 構文例 | 用途 |
---|---|---|
セル内リンク | =HYPERLINK("#Sheet2!A1", "移動") | 同ブック内のセルに移動 |
ファイルリンク | =HYPERLINK("C:\\資料\\ファイル.xlsx") | 外部Excelファイルを開く |
Webリンク | =HYPERLINK("https://example.com") | Webページへジャンプ |
よくあるトラブルと対処法
✅ ハイパーリンクが機能しない
- シート名やセルアドレスにスペルミスがあるか確認
- 関数をコピーして使う際に「#」が抜けていないか確認
✅ ハイパーリンクが自動で設定されるのを防ぎたい
- 「ファイル」→「オプション」→「文章校正」→「オートコレクトのオプション」から自動設定を無効にできます
✅ 一括でハイパーリンクを解除したい
- 範囲を選択して「Ctrl+Shift+F9」で一括解除が可能
よくある質問(FAQ)

Q. セルに入力した文字をリンクにしたくないのですが?
A. 自動リンクを防ぐには、入力前に「'」(シングルクォート)をつけて入力すると無効化できます。
Q. 他のブックのセルに直接リンクは可能?
A. 可能です。
ただし、リンク先のブックが移動するとリンク切れになるため、相対パスを意識するか注意が必要です。
Q. VBAでセルリンクを設定する方法は?
A. 以下のように設定できます:
ActiveSheet.Hyperlinks.Add _
Anchor:=Range("A1"), _
Address:="", _
SubAddress:="Sheet2!B5", _
TextToDisplay:="B5に移動"
まとめ
- セル内リンクはHYPERLINK関数で柔軟に設定可能
- 目次シートの作成や外部ファイル連携にも対応
- 自動リンクや一括解除など、制御方法も覚えると便利
リンクを上手く使いこなして、Excel作業をスピードアップしましょう!