ピボットテーブルはExcelの強力な集計・分析機能ですが、並び替え(ソート)操作が意外とわかりにくいポイントのひとつです。
特に
「合計の大きい順に並べたい」
「日付順にならない」
「自由に順番を入れ替えたい」
といった悩みが多く寄せられます。
この記事ではピボットテーブルの並び順を降順に設定する方法を中心に、関連するテクニックを徹底解説します。
Contents
ピボットテーブルとは?簡単なおさらい
ピボットテーブルとは、大量のデータを集計・分類・クロス集計して瞬時に分析できる機能です。
ドラッグ&ドロップで柔軟に集計軸を変更できるのが最大の特長です。
基本:ピボットテーブルで並び順を変更する方法

フィールド項目の並び順を降順に変更する手順
- 並び替えたいフィールド(行ラベルや列ラベルの項目)を右クリック
- 「並べ替え」→「降順(Z→A)」または「昇順(A→Z)」を選択
これで項目名の降順/昇順が適用されます。
集計値(例:合計)の大小順で並べ替えたい場合
- 任意の項目のセル上で右クリック
- 「並べ替え」→「その他の並べ替えオプション」
- 「並べ替えのキー」に集計項目(例:合計金額)を指定し「降順」を選択
ピボットテーブルで合計を降順に並べる具体例
例:部門別売上金額を売上の高い順に並べ替えたい
- 行ラベル:部門名
- 値:売上金額の合計
操作手順:
- 任意の部門名を右クリック
- 並べ替え → その他の並べ替えオプション
- 集計値「売上金額合計」を降順に設定
ピボットテーブルの日付順がうまく並ばない原因と対処法

問題 | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
日付が文字列扱い | セルの書式が日付でない | 元データを日付形式に統一 |
グループ化が解除されている | 自動グループが働かない | 「グループ化」で年/月/日単位に分類 |
フィールド順序のカスタム操作 | 手動変更の履歴が影響 | 並べ替え操作をやり直し |
ピボットグラフの並び順を変えたい場合
- グラフの並び順は元のピボットテーブルの順序に従う
- 先にピボットテーブル側を並べ替えたうえで、グラフを更新(再描画)する
ピボットテーブルで順番を完全に自由に入れ替えたいとき
ピボットの「手動並び替え」機能を使うことで任意順序も可能です:
- 並び替えたい行ラベル項目をドラッグ&ドロップで移動
- 好きな順序で配置可能
- 元データを変更してもドラッグ順は維持されます(更新時注意)
ピボットテーブル並び順の注意点まとめ
注意点 | 内容 |
---|---|
自動並べ替えと手動並べ替えは共存できない | 一度手動にすると自動は無効になる |
データ更新後に順序がリセットされることがある | 更新後は並び順確認が必要 |
数値形式・日付形式の確認が基本 | 書式のズレで並べ替えできないことが多い |
よくある質問(FAQ)

Q1. ピボットテーブルの範囲指定はどうやる?
→ ピボットテーブルの「データソースの変更」で範囲を再設定可能。
テーブル化しておくと範囲自動更新でき便利です。
Q2. ピボットテーブルをクロス集計にしたい
→ 行ラベル・列ラベルを使って簡単にクロス集計可能です。
値欄には集計したい項目を設定します。
Q3. 並び順を元に戻す方法は?
→ 右クリック→「並べ替え解除」または「手動並び替えのリセット」で初期順に戻ります。
まとめ
- 並び順はフィールド右クリックから柔軟に設定可能
- 合計などの集計値を基準に降順並び替えも簡単にできる
- 日付並び替えは日付形式を統一しておくのがポイント
- 手動ドラッグで完全カスタム順序も実現可能
ピボットテーブルを正しく並び替えできるようになると、分析資料の説得力が大きく高まります。
ぜひこの記事を参考に活用してください!