表をきれいに整えたいとき、文字や内容を均等に割り付ける「均等割り付け」は非常に便利です。
文字が詰まって見えたり、セル内のバランスが悪く感じたりする場面で特に活躍します。
しかし
「どう設定するの?」
「思った通りに揃わない」
と迷う方も多いテーマです。
この記事では、Excelで使える均等割り付けの全テクニックを解説します。
セル内の文字、テキストボックス、図形まで広く対応します。
Contents
Excelで「均等割り付け」ができる場所
対象 | 操作可能 | 設定場所 |
---|---|---|
セル内の文字 | 可能 | セルの書式設定 → 配置 |
テキストボックス内文字 | 可能 | 図形書式設定 |
図形そのものの配置 | 間接的に可能 | 配列整列機能を活用 |
方法① セル内の文字を均等割り付けする手順

基本手順
- 均等割り付けしたいセルを選択
- 右クリック →「セルの書式設定」
- 「配置」タブを開く
- 横位置 →「均等割り付け(インデント)」を選択
- インデント数(文字間隔)を指定
インデントを0のままでも均等割り付け可能。インデントを増やすと両端に余白が生まれます。
実務で使うポイント
- セルの幅に合わせて自動で文字間が調整される
- 入力文字数が多いと1文字あたりの間隔は自動で狭くなる
- 表示上はきれいだが、実データは変わらないので計算等は問題なし
方法② テキストボックス・図形内の均等割り付け
テキストボックスの文字均等割り付け手順
- テキストボックスを右クリック →「図形の書式設定」
- 「テキストオプション」→「文字の配置」
- 横位置 →「均等割り付け」を選択
セル内と同様に自動調整が適用されます。
図形の整列配置(図形自体の均等配置)
- 複数図形を選択 → 図形書式タブ → 配置 →「左右に整列」「上下に整列」「間隔を均等にする」を活用
均等割り付けできない時の原因と対策

状況 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
均等割り付けがグレーアウト | セル内で「折り返して全体を表示」が有効 | 折り返し設定を解除 |
セル幅が狭すぎて不自然 | 文字数と幅のバランス不良 | セル幅を広げる |
テキストボックスで設定できない | テキストではなく図形枠になっている | テキストボックスを新規作成し直す |
均等割り付けに関連するその他便利機能
セル結合と均等割り付け
- 結合セル内でも均等割り付けは使用可能
- 結合セル使用時は配置崩れしやすいので注意
文字数を固定長に整えたい時(文字列関数活用)
- 文字数揃え →
TEXT
、REPT
、LEFT
、RIGHT
関数活用
例:桁揃えして文字列化
=TEXT(A1,"0000") & "件"
よくある質問(FAQ)

Q1. 均等割り付けと「中央揃え」は何が違いますか?
→ 中央揃えは「全体を中央寄せ」、均等割り付けは「文字間を自動調整して均等配置」です。
Q2. 均等割り付けしたセルは計算に影響しますか?
→ 影響しません。
見た目だけの配置調整でデータ自体は数値や文字そのままです。
Q3. 数式で均等割り付けを表現できますか?
→ 数式だけで均等割り付けは不可。
文字列関数で桁揃えは可能ですが、完全な均等割り付けは書式設定のみ対応です。
Q4. 均等割り付けでセル幅に合わせてフォントサイズも自動調整したい
→ 残念ながらセル書式では非対応。
「縮小して全体を表示」を併用すると似た動きにできます。
まとめ
- セル内の均等割り付けは「セルの書式設定→配置」から簡単に可能
- テキストボックス・図形も同様に均等割り付け可能
- 結合セル使用時は注意、計算・データ自体には影響なし
- 図形自体の整列は「配置」機能が便利
均等割り付けを活用すれば、Excelの表や報告資料の美しさが格段に向上します。
ぜひ実務でも積極的に活用してみてください!