Excelで複数の宛先に向けた領収書を効率的に作成したいと考えたことはありませんか?
実は、Wordを使わずExcelだけで差し込み印刷のような仕組みを実現し、領収書を一括印刷することが可能です。
この記事では、Excel 差し込み印刷で領収書を一括作成するというキーワードをもとに、
テンプレートの作成、印刷手順、マクロ活用まで、実務レベルで使えるノウハウを徹底解説します。
Contents
今どうすべきか・対処法は?
- Excelの関数と印刷範囲設定だけで差し込み印刷を実現可能
- マクロを組めば複数領収書の自動印刷もできる
- テンプレート設計が成功のカギ
領収書の差し込み印刷をExcelだけで行う手順

ステップ1:データ一覧を用意する
領収書に差し込みたいデータ(例:名前、金額、日付、住所など)を、以下のように別シートに一覧で入力します。
No | 氏名 | 金額 | 日付 | 住所 |
---|---|---|---|---|
1 | 山田 太郎 | 10,000円 | 2025/06/01 | 東京都新宿区〇〇 |
2 | 佐藤 花子 | 8,500円 | 2025/06/02 | 大阪市北区△△ |
※ この表を「データ」シートとします。
ステップ2:テンプレートを作成する
新しいシートに、領収書のレイアウトを作ります(仮に「テンプレート」シート)。
- セルに
=データ!B2
、=データ!C2
などと入力し、データシートの値を反映させます。 INDIRECT
関数やINDEX
関数を使うと柔軟に操作できます。- 領収書のサイズはA5またはA6がおすすめです。
例:
領収書
氏名:=INDEX(データ!B:B, A1+1)
金額:=INDEX(データ!C:C, A1+1)
日付:=INDEX(データ!D:D, A1+1)
住所:=INDEX(データ!E:E, A1+1)
※ A1セルに1を入力しておけば、2行目のデータが参照されます。
ステップ3:印刷設定
- 印刷範囲を1枚分の領収書に設定
- 改ページプレビューで各領収書が独立した印刷単位になるように調整
- ページ設定で用紙サイズ、余白、中央配置などを最適化
エクセルで差し込み印刷を自動化するマクロの活用方法
領収書が数十件以上ある場合、1件ずつ印刷していては手間がかかります。
そこで、以下のようなVBA(マクロ)を活用しましょう。
サンプルマクロコード
Sub 印刷ループ()
Dim i As Integer
For i = 1 To 100 '最大100件まで対応
Sheets("テンプレート").Range("A1").Value = i
Sheets("テンプレート").PrintOut
Next i
End Sub
ポイント
- A1セルに行番号を代入し、INDEX関数でそのデータを読み込む方式
- 実行前にデータの最終行数を確認し、
For i = 1 To 最終行
に変更するのが実用的
よくある質問(FAQ)

エクセルデータをエクセルに差し込む方法は?
INDEX
関数 + 印刷用テンプレートを使えば、別シートから必要な情報を呼び出して差し込みが可能です。INDIRECT
は柔軟性がありますが、やや複雑なため初心者にはINDEX
がおすすめです。
差し込み印刷のテンプレートはどうやって作るの?
以下を基準に作成しましょう:
- 印刷範囲に収まるサイズで作成
- フォントや配置は視認性を意識する
- 差し込み部分はすべて数式化
印刷結果のプレビューを見ながら微調整するのがコツです。
Excelで差し込みフィールドを挿入するにはどうすればいいですか?
差し込みフィールド=セルに=INDEX(...)
や=データ!B2
などで参照する形です。
Wordの差し込み印刷とは異なり、Excelでは手動での差し込み式作成が必要になります。
まとめ
- Excelだけで差し込み印刷を再現可能
- テンプレート+関数+マクロの3点が重要
- 手順に沿えば大量印刷も自動化できる
**アドバイス:**初めての方は、まずは10件程度の小規模な印刷から試すと失敗が少なくなります。