Excelで「循環参照エラー」が出て
「どこで発生してるかわからない…」
「直したのにまだ残ってる!」
と悩んだことはありませんか?
この記事では、循環参照とは何か・探し方・解除方法・VLOOKUPやINDIRECTで起こる原因・スピルでの落とし穴までを徹底解説します。
Contents
循環参照とは?
- 自分自身を直接または間接的に参照している状態。
- 例:セルA1がセルB1を参照し、セルB1がセルA1を参照している。
- Excelは標準では循環参照を許可しないため、警告やエラーが出ます。
今どうすべきか・対処法は?
- どこで循環参照が起きているかを把握することが最優先。
- 数式のトレース機能を使って参照関係を可視化する。
- INDIRECT・VLOOKUP・スピルは特に注意する。
【手順】循環参照の探し方

1. エラーチェックで探す
- [数式]タブ → [エラーチェック] → [循環参照]
- 発生しているセルの位置が表示される。
複数ある場合はリストで順番に確認できます。
2. 数式トレース矢印を使う
- [数式]タブ → [参照元のトレース]をクリック。
- どこからどこへ参照しているか矢印で見えるので、間接参照も追跡しやすいです。
よくある循環参照エラーの原因パターン
INDIRECT関数
- INDIRECTでセル番地を動的に作ると、自分自身を参照してしまうことがある。
- 対策:間接参照先を別セルで管理し、必要ならOFFSETで代用する。
VLOOKUP
- 検索範囲に自分自身が含まれると、計算途中で自分を引き戻してしまう。
- 対策:参照範囲を別シートや別列に分ける。
スピル(配列計算)
- FILTERやSEQUENCEで配列の入力と出力範囲がかぶると循環参照になる。
- 対策:出力範囲に余裕を持たせ、元データを分離する。
循環参照を解除する方法

1. 参照関係を分離する
- 式を分割して中間結果を別セルに置く。
- INDIRECTやOFFSETはなるべく静的なセル参照に置き換える。
2. 不要なセル参照を削除
- 使っていないセル参照が混ざっていないか確認する。
- 複雑すぎる式は段階的にテストする。
3. 反復計算を使う場合
- [ファイル] → [オプション] → [数式] → [反復計算を有効にする]をONにする。
- 必ず反復回数と許容誤差を設定する(無限ループ防止)。
開かない・グレーアウトする場合の対処法
- 循環参照が多すぎるとExcelがフリーズすることも。
- 計算方法を「手動」に切り替え、一度保存してから再起動する。
- 必要なら複雑な部分を一時的に別ブックに切り出す。
よくある質問(FAQ)

Excelで循環参照を見つけるには?
[数式]タブの[エラーチェック] → [循環参照]から確認できます。
循環参照になっているセルを探すには?
[参照元のトレース]で矢印を使うと参照関係を可視化できます。
Excelの参照エラーはどう探す?
#REF! や #VALUE! などのエラーも[エラーチェック]で一括確認できます。
Excelの循環参照の直し方は?
セルの参照構造を整理し、不要なセル参照を切り離すか式を分割して管理します。
VLOOKUPで循環参照になるのはなぜ?
検索範囲に自分自身が含まれると、結果的に自分を参照することになり無限ループになります。
INDIRECTで循環参照が起こるのは?
文字列指定のセル番地が自セルに一致してしまい、間接的に自分を参照するパターンです。
まとめ
- 循環参照は[エラーチェック]と[数式トレース]で可視化するのが基本。
- INDIRECT/VLOOKUP/スピルは特に注意。
- 必要なら反復計算をONにして制御するが、無制限ループに注意。
アドバイス: 参照構造をシンプルに保ち、大規模な場合はブックを分割して作業するとトラブルを防げます。