バックアップやパーティション操作の定番として知られる
「EaseUS Partition Master」。
検索すると「ライセンスコード 無料」「19 key」などのワードが出てきますが、これらは正規の提供形態ではありません。
本記事では、
ライセンスコードの正しい入手・確認方法、
Free版の制限、
Professionalのライセンス認証手順、安全性の考え方、
そして**ディスクの健全性(表面検査・ファイルシステム検査)まで、実運用に役立つ内容をまとめて解説します。
Contents
- 1 用語の整理:Free/Trial/Professionalと「ライセンスコード」
- 2 「ライセンスコード 無料」はあるの? —— 結論と安全な考え方
- 3 ライセンスコードはどこで確認できる?(紛失時の手順も)
- 4 Free版の機能と制限(Professionalとの違いがわかる表)
- 5 Professionalのライセンス認証方法(オンライン/オフライン)
- 6 安全性は? —— 正式配布と基本的なセルフディフェンス
- 7 ディスクの健全性チェック(Surface Test/ファイルシステム検査)
- 8 EaseUS Partition Masterはどこの国の製品?
- 9 無料で使えるパーティション管理ソフトの選び方(代替案を含む)
- 10 よくあるNGとリスク(“19 key”検索の罠)
- 11 トラブル時の基本対処フロー
- 12 FAQ(よくある質問)
- 13 まとめ
- 14 参考リンク
用語の整理:Free/Trial/Professionalと「ライセンスコード」
まずは言葉の意味を揃えます。
- Free(フリー版):個人・家庭内で無料利用できる版。基本的なパーティション管理が中心。
- Trial(体験版):有料版機能の体験導線を含む配布形態。起動すると「Activate(認証)」や「Upgrade(上位版へ)」の案内が出る。
- Professional(有料版):商用利用や高度機能(OS移行、WinPEブートメディア作成 など)に対応。購入後に**ライセンスコード(シリアル)**が発行される。
- ライセンスコード:購入時に登録メールへ送信される英数字の認証キー。Trial/Freeから**「Activate」→コード入力**でProfessionalに切り替わる。
ポイント:Freeのままではライセンスコードは不要です。
コードが必要なのは有料版(Professional等)に切り替える時です。
「ライセンスコード 無料」はあるの? —— 結論と安全な考え方

結論から言うと、恒常的な「無料のライセンスコード」はありません。
検索上位に出る「free key」「19 key」等は非正規配布・違法キー・マルウェア混入の温床になりやすく、アカウント停止や法的リスク、最悪の場合はデータ破壊・盗難の原因になります。
合法的な入手ルートは次の3つのみです。
- 正規サイトで購入 → 登録メールにライセンスコード送付
- 正規リセラーでの購入 → 同様にメールで受領
- キャンペーン/割引(学生割引など) → 購入手続きを踏んだ上でコードを受領(“無料コード”ではなく“割引後購入”が原則)
注意:「無料コード配布」を謳うサイトはほぼ例外なく非正規です。
コードの転売掲示板や鍵屋も同様にリスクが高いので避けましょう。
ライセンスコードはどこで確認できる?(紛失時の手順も)
- 購入時の登録メール:購入後、登録メールアドレス宛にコードが届きます。迷惑メールも確認。
- マイページ(EaseUSアカウント):購入履歴からコードを参照できる場合があります。
- コード再送システム(Retrieve):登録メール + 注文番号を入力してコードを再取得できます。
- 上記で解決しない場合:チャット/サポートに注文情報(氏名、メール、支払ID等)を送り、本人確認の上で再発行を依頼します。
コツ:購入時の「注文完了メール」をPDFで保存し、パスワードマネージャーに「製品名/キー/購入日/注文ID」をメモしておくと紛失時に素早く動けます。
Free版の機能と制限(Professionalとの違いがわかる表)
Freeは家庭内利用の基本操作に向き、Professionalは高度機能・ブート環境作成・商用対応が軸、という住み分けです。
最新版ではアイコン表示の比較表が用意されていますが、運用上は下記の要点を押さえれば迷いません。
表:Free vs Professional(要点)
項目 | Free(無料・家庭内) | Professional(有料) |
---|---|---|
基本操作(サイズ変更/移動/作成/削除/フォーマット/結合 など) | ○ | ○ |
ディスク/パーティションのコピー | ○(制限ありのことも) | ○(フル機能) |
OS移行(Migrate OS to SSD/HDD) | × or 制限 | ○ |
動的ディスク管理(変換/サイズ変更 など) | × or 制限 | ○ |
WinPEブートディスク作成 | × | ○ |
コマンドライン管理 | × | ○ |
商用利用 | ×(家庭内のみ) | ○ |
サポート | ベーシック | 優先/拡張(プラン依存) |
判断の目安:
- ブートUSBで作業したい/OS移行が必要 → Professional一択。
- 家庭での基本操作のみ → Freeで十分。
- 業務PC・顧客PC → **Professional以上(商用ライセンス)**が必要。
Professionalのライセンス認証方法(オンライン/オフライン)

オンライン認証(一般的)
- アプリを起動 → 右上の**鍵アイコン(Activate)**をクリック
- 購入メールに届いたライセンスコードを入力
- Activateを押して完了(再起動を促される場合あり)
オフライン認証(ネット未接続PC)
- 鍵アイコン → Offline Activation(※案内に沿ってマシンコードを取得)
- 別PCで表示されたURLにアクセス → マシンコード入力で認証ファイルを取得
- 認証したいPCで認証ファイルを指定して有効化
認証エラー時のチェックポイント
- タイプミス(O/0, 1/Iなど)
- 台数上限(2台等の上限に達していないか)
- 期限切れ(期間ライセンスの場合)
- プロキシ/FW(オンライン認証を遮断していないか)
- 再取得手順(購入メール・注文番号でRetrieve)
安全性は? —— 正式配布と基本的なセルフディフェンス
- 正規配布元から入手することが最重要(インストーラーの署名と発行元を確認)。
- 不正キー/改造版/クラック版は厳禁。マルウェア混入や情報窃取の被害が多発。
- 検疫運用:初回は検証用PC/仮想環境で動作確認 → 本番環境へ展開。
- 重大操作の前にバックアップ:パーティション操作は成功しても電源断や不良セクタで復旧困難になる恐れがあります。システムと重要データを別媒体へフルバックアップしてから実行しましょう。
ディスクの健全性チェック(Surface Test/ファイルシステム検査)

Partition Masterには、物理・論理双方の健全性チェックに役立つ機能があります。
1)Surface Test(表面検査:不良セクタの有無を確認)
操作イメージ(言葉による図解)
- 画面左のディスクツリーで対象ディスクを右クリック → More → Surface test
- 格子状のマップに進捗が描画され、**不良セクタは赤(エラー)**として表示
- 終了後は合計エラー数と位置が一覧化。継続使用の可否判断やクローン前の健康度チェックに活用
運用ヒント
- クイックテストでは見逃すケースがあるため、完全テストを推奨(所要時間は容量・I/Oに依存)
- 不良セクタが出たら早期のデータ退避と代替ドライブへの移行を検討
2)Check File System(論理検査:ファイルシステムエラーの修復)
操作イメージ(言葉による図解)
- 対象パーティションを右クリック → Check(またはCheck File System)
- 「Try to fix errors if found(エラーを見つけたら修復)」にチェック → Start
- 終了後、修復結果を確認。NTFSの軽微な不整合なら短時間で修正可能
落とし穴
- 大量のエラーは物理不良の兆候でもあるため、Surface Testと併用して総合判断
- 修復中は書き込み負荷が高まるため、電源断・スリープを防止
EaseUS Partition Masterはどこの国の製品?
ブランド「EaseUS」は2004年設立の国際的ソフトウェア企業で、運営会社はCHENGDU Yiwo Tech Development Co., Ltd.(中国・成都)。海外拠点(米国含む)も展開しています。
日本語サポートや日本語UIも整備されており、国内ユーザーも多数います。
豆知識:ソフトの“国籍”だけで良し悪しを判断するより、署名付き配布/実績/サポート体制を基準に評価すると失敗が少なくなります。
無料で使えるパーティション管理ソフトの選び方(代替案を含む)

- Windows標準ツール:ディスクの管理(GUI)、DiskPart(CLI)はインストール不要で安全性が高い。基本操作なら十分。
- EaseUS Partition Master Free:GUIで直感的、家庭内での基本作業に向く。
- ブート環境が必要/OS移行が主目的:Professional以上を選択(WinPEブートディスク作成やOS移行機能)。
- Linux系のライブツール(例:GParted Liveなど):Windows外から作業したい場合の選択肢。ただし日本語情報やサポート体制は限定的。
判断基準
- 目的:容量拡張/OS移行/障害対応/業務利用
- 作業場所:Windows上 or ブートメディア
- サポート:商用は有償サポート込みのプランを
よくあるNGとリスク(“19 key”検索の罠)
- 非正規キー/クラック:ライセンス剥奪・マルウェア感染・情報漏えいのリスク。
- 偽サイト:正規サイトを装う釣りページに注意。URL表記や証明書を必ず確認。
- 古い手順の鵜呑み:UIや機能はバージョンで変わるため、現行の手順を参照。
- 一発作業:パーティション操作は失敗時の影響が大きい。バックアップ→検証→本番の順が鉄則。
トラブル時の基本対処フロー
図解イメージ(言葉によるフローチャート)
- 事象を特定(認証エラー/機能制限/物理エラー)
- 認証系 → コード再取得 or 台数リセット or オフライン認証
- 機能系 → エディション確認(FreeかProか)/比較表で該当機能の有無を確認
- 物理系 → Surface Testで健康度確認 → 不良ならデータ退避→交換
- 解決しない → サポートに注文情報とログを提示して相談
FAQ(よくある質問)

EaseUSのライセンスコードはどこにありますか?
購入時の登録メールに届きます。
紛失した場合は登録メール+注文番号でコード再取得が可能です。
マイページから参照できる場合もあります。
EaseUS Partition Masterの無料版には制限はありますか?
あります。
家庭内利用が原則で、WinPEブートディスク作成やOS移行などの高度機能はProfessional以上が対象です。
商用利用には有料版が必要です。
EaseUS Partition Master Freeはどこの国の製品ですか?
運営会社はCHENGDU Yiwo Tech Development Co., Ltd.(中国・成都)。
国際展開しており日本語対応も整っています。
EaseUS Partition Master Professionalのライセンス認証方法は?
アプリ右上の鍵アイコン(Activate)からライセンスコードを入力します。
ネット未接続時はオフライン認証も利用できます。
EaseUS Partition Master 安全性は大丈夫?
正規配布から入手し、署名・ハッシュ確認、検証用環境でのテスト、作業前バックアップを徹底すれば安全性は高められます。
非正規キー/改造版は厳禁です。
EaseUS Partition Master ディスクの健全性は確認できますか?
はい。
**Surface Test(表面検査)**で不良セクタの有無を、Check File Systemで論理エラーをチェック・修復できます。
無料パーティション管理ソフトのおすすめは?
Windows標準(ディスクの管理/DiskPart)は十分実用的です。
GUIで使いやすい無料ツールとしてはEaseUS Partition Master Freeも候補です。
ブートメディアやOS移行が必要なら有料版を検討してください。
まとめ
- 「ライセンスコード無料」は基本的に存在しません。正規ルートから購入し、コードはメールやマイページで管理しましょう。
- Free版は家庭内の基本操作向け。OS移行/WinPEブート作成/商用利用はProfessional以上が対象です。
- **認証は「鍵アイコン→コード入力」**で完了。オフライン認証やコード再取得の導線も用意されています。
- 安全性確保の鍵は、正規入手・検証環境・事前バックアップ。
- ディスク健全性チェックはSurface TestとCheck File Systemをセットで実施し、異常があれば即時退避・交換を。
ひとことアドバイス:
パーティション作業は準備8割。バックアップ/ブートメディア/健全性チェックを整えてから本番に臨めば、トラブルの大半は回避できます。
参考リンク
- EaseUS Partition Master Free
- Partition Master エディション比較
- ライセンスコードの再取得(Retrieve)
- Partition Master 認証ガイド
- 会社情報(About EaseUS)