Chromebookで「MetaMask(メタマスク)を使いたい」と思って検索すると、拡張機能を入れる方法・Androidアプリで使う方法・そもそもChromebookで対応しているのか…など、情報が混ざっていて迷いがちです。
さらに、ウォレット系は偽アプリ/偽拡張やフィッシングが多く、入れ方を間違えると資産リスクにも直結します。
この記事では、Chromebookでの現実的な選択肢を整理しつつ、導入からトラブル対処、セキュリティまで深くまとめます。
Contents
- 1 Chromebook MetaMask:結論(まず最短ルートはこれ)
- 2 そもそもChromebookでMetaMaskは使える?対応の考え方
- 3 まず比較:ChromebookでMetaMaskを使う3ルート(おすすめ順)
- 4 ChromebookにMetaMask拡張機能を入れる方法(安全な入れ方)
- 5 Android版MetaMaskをChromebookに入れる方法(Playストア対応機種のみ)
- 6 「拡張機能」と「Androidアプリ」どっちがいい?判断基準を深掘り
- 7 ChromebookでMetaMaskが「入らない/出てこない」原因と対処(超実用)
- 8 セキュリティ超重要:ChromebookでMetaMaskを使う前に必ず知ること
- 9 Chromebook特有の注意:ストレージ書き込み問題(知っておくと安心)
- 10 「dAppsに接続できない」「署名画面が出ない」など連携トラブルの深掘り
- 11 Linux(Crostini)でMetaMaskは使うべき?結論:基本おすすめしない
- 12 よくある質問
- 13 まとめ
- 14 参考リンク
Chromebook MetaMask:結論(まず最短ルートはこれ)
結論:ChromebookでMetaMaskを使う現実的な方法は主に2つです。
- 方法A:Chrome拡張機能としてMetaMaskを入れる(ChromebookのChromeで利用)
MetaMaskはChrome Web Storeに公式の拡張機能があります。 - 方法B:Android版MetaMaskアプリをChromebookに入れる(Playストア対応機種のみ)
Chromebookは一部機種でGoogle Play(Androidアプリ)に対応します。
そして超重要ポイントはこれです。
「検索で出た配布サイトの“MetaMask(っぽい)ファイル”は絶対に使わない」。
必ず公式導線(公式サイト→各ストア)で入れます。
MetaMask公式は拡張機能・モバイルアプリを提供していることを明記しています。
そもそもChromebookでMetaMaskは使える?対応の考え方

結論から言うと、**Chromebook=Chromeが動くので拡張機能としてのMetaMaskは“基本的に成立”**します。
MetaMaskは「Chromeなどのブラウザ拡張」と「iOS/Androidのモバイルアプリ」として提供されています。
ただしChromebook特有の注意点があります。
- 学校・職場のChromebookは管理者ポリシーで拡張機能やPlayストアが制限されることがある(そもそも入れられない)
- Playストアは“すべてのChromebookで使えるわけではない”(対応機種のみ)
- Linux環境(Crostini)を使える機種もあるが、ウォレット用途で無理に使う必要は薄い(後述)
まず比較:ChromebookでMetaMaskを使う3ルート(おすすめ順)
| ルート | 何を使う? | おすすめ度 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Chrome拡張(Chrome Web Store) | ◎ | dAppsをブラウザで触りたい | 偽拡張に注意・権限確認 |
| 2 | Androidアプリ(Google Play) | ○ | スマホ版と同じ感覚で使いたい | Play非対応機種あり・管理者制限あり |
| 3 | Linux(Crostini)経由 | △ | 開発用途の延長 | ウォレット用途では複雑化しがち |
ChromebookにMetaMask拡張機能を入れる方法(安全な入れ方)

MetaMask公式の案内は「公式サイトから“Get MetaMask”→Chrome Web Storeへ→追加」という流れです。
手順(Chromebook想定)
- Chromeを開く
- MetaMask公式サイトのダウンロード導線から「Chrome用」を選ぶ(本文ではURLは貼らず、末尾の参考リンクへ)
- Chrome Web StoreのMetaMaskページに移動したら、拡張機能を追加
- 追加後、ツールバー(拡張機能一覧)にMetaMaskを固定すると迷子になりにくい(公式手順でもピン固定を案内)
偽拡張を避けるチェック(超重要)
Chrome Web Storeには公式のMetaMaskページがあります。
それでも「検索結果から類似ページに飛ばされる」事故があるので、次を確認してください。
- 配布元がMetaMaskであること
- “MetaMask”と無関係なサイトから拡張機能ファイルを落とさない
- インストール時に求められる権限を読む(不自然に広い権限は要警戒)
Chrome Web Storeの拡張機能ページで、上部に拡張機能名『MetaMask』、右側に“Chromeに追加”ボタン。
提供元(開発者)が表示される。
そこをまず目で確認してから追加する。
Android版MetaMaskをChromebookに入れる方法(Playストア対応機種のみ)
Chromebookは一部機種でAndroidアプリを利用できます(Google Playが使えるのは“対応機種のみ”)。
この条件を満たすなら、MetaMaskをAndroidアプリとして入れるのも選択肢です。
MetaMaskはGoogle Playにも公式アプリがあります。
手順(ざっくり)
- ChromebookにGoogle Play ストアが入っているか確認
- Play ストアで「MetaMask」を開きインストール
- 初回起動後、案内に従って設定
ありがちな落とし穴
- Playストアが出てこない:そのChromebookが非対応、または管理者制限の可能性
- 学校・会社の端末:管理者がPlayストア利用を禁止していることがある
「拡張機能」と「Androidアプリ」どっちがいい?判断基準を深掘り

拡張機能が向くケース
- PC的にブラウザでdAppsを触る(DeFi、NFT、Web3ゲームなど)
- 取引所やdApps連携を「ブラウザ中心」で完結させたい
- キーボード&大画面で操作したい
Androidアプリが向くケース
- スマホと同じ感覚で使いたい
- 端末を持ち歩かず自宅で“タブレット感覚”で扱う
- ブラウザ連携より「アプリ内完結」を好む
結論としては、Chromebookの利用目的が“ブラウザ中心”なら拡張機能が第一候補になりやすいです(MetaMask自体が拡張を強く提供しているため)。
ChromebookでMetaMaskが「入らない/出てこない」原因と対処(超実用)
ここが一番つまずきやすいので、原因別に整理します。
1)学校・会社のChromebookで制限されている
- 症状:拡張機能の追加ボタンが無い、Playストアが使えない
- 原因:管理者ポリシー(制限)
- 対処:管理者に確認(個人では解除できないことが多い)
2)Playストア非対応のChromebook
- 症状:Playストアが見当たらない
- 原因:対応機種ではない(または無効化)
- 対処:拡張機能ルートに切り替える
3)拡張機能が追加できない/動かない
- 症状:追加に失敗、インストール後に挙動がおかしい
- 対処:
- Chromeを再起動
- 拡張機能を一度オフ→オン
- 不審な拡張機能が入っていないか整理(競合・乗っ取り対策)
セキュリティ超重要:ChromebookでMetaMaskを使う前に必ず知ること
MetaMaskは「自己管理型ウォレット(セルフカストディ)」で、復元フレーズ等を自分で管理する前提です。
つまり、**守れないと“取り返しがつかない”**領域になります。
絶対に守るチェックリスト
- 復元フレーズ(シードフレーズ)をスクショしない
- クラウドに保存しない
- “サポートを名乗るDM”にフレーズを渡さない
- Chromeの同期に過信しない(同期=安全、ではない)
- 拡張機能のインストール元は公式ストアのみ
セキュリティアラートの考え方
MetaMaskはセキュリティアラート機能について案内しており、拡張・モバイルで警告を出す仕組みを説明しています。
ただし、警告が出ない=安全ではないので、承認画面は毎回読むのが基本です。
Chromebook特有の注意:ストレージ書き込み問題(知っておくと安心)

2025年に、MetaMaskのChromium系ブラウザ拡張で「大量のディスク書き込みが起きる可能性がある」という報道が出ています。
ChromebookはSSDではなくeMMC採用の機種もあり、書き込み負荷が気になる人もいます。
ここでの現実的な判断は次の通りです。
- 異常な発熱/動作重い/ストレージ消費が急増があるなら、一度拡張を外して状況確認
- 常用するなら、MetaMask側のアップデートで改善されているかを確認(参考リンクの公式情報を見る)
「dAppsに接続できない」「署名画面が出ない」など連携トラブルの深掘り
Chromebookで多いのは、拡張機能は入っているのにdApps側と噛み合わないケースです。
よくある原因
- 既定ブラウザ以外(別のブラウザ、ゲストモード等)で開いている
- 拡張機能が無効化されている
- 複数ウォレット拡張が入って競合している
対処の順番(おすすめ)
- 同じChrome(同一プロフィール)でdAppsを開く
- MetaMask拡張が有効か確認
- 競合しそうなウォレット拡張を一時停止
- Chrome再起動
Chrome右上の拡張機能アイコン
→ MetaMaskがONになっている
→ dAppsサイトを同じChromeタブで開き直す
→ 接続ボタンを押すとMetaMaskのポップアップが前面に出る。
Linux(Crostini)でMetaMaskは使うべき?結論:基本おすすめしない
ChromeOSにはLinux環境(Crostini)があり、Linuxアプリを動かせます。
ただしウォレット用途では、
- 仕組みが複雑になり、トラブル切り分けが難しい
- セキュリティ管理ポイントが増える
という理由で、基本は「拡張機能」か「Androidアプリ」のどちらかで完結させるほうが安全・確実です。
よくある質問

ChromebookでMetaMaskは“公式に対応”って言い切れる?
MetaMaskは「Chromeなどのブラウザ拡張」と「モバイルアプリ」を公式に提供しています。
ChromebookはChromeが動くため拡張利用は成立しますが、Chromebook固有の制限(管理者ポリシー、Playストア対応可否)があるため、端末環境によって差が出ます。
学校のChromebookでMetaMaskを入れたいけど無理?
管理者が拡張機能やPlayストアを制限している場合、個人では解除できないケースが多いです。
Googleも「職場や学校の端末ではPlayストアを追加できないことがある」と明記しています。
Chrome Web StoreでMetaMaskを探すと似た名前が出て怖い…
その感覚は正しいです。
必ずMetaMask公式サイトのダウンロード導線からChrome Web Storeへ移動するのが安全です。
公式は拡張機能の導入手順も案内しています。
MetaMaskの拡張機能とAndroidアプリ、同じウォレットを使える?
一般的には“復元フレーズで同じアカウントを復元”する考え方になりますが、フレーズ取り扱いは超高リスクなので、軽い気持ちで複数端末へ展開しないほうが安全です(必要性をよく考えるのがおすすめです)。
MetaMaskは自己管理型ウォレットであることを明記しています。
セキュリティアラートはオンにした方がいい?
MetaMaskはセキュリティアラートの仕組みを案内しており、拡張・モバイルで警告を出すとしています。
ただし、最終判断はユーザー自身になるため、承認内容を読む習慣が前提です。
まとめ
- ChromebookでMetaMaskを使う基本は Chrome拡張か Androidアプリ(Play対応機種のみ)
- Playストアは全Chromebookで使えるわけではなく、学校・職場端末は制限が多い
- インストールは必ず 公式サイト→公式ストア 経由(検索で出た配布ファイルは避ける)
- 復元フレーズ管理は最重要。スクショ・クラウド保存・他人への共有は厳禁
- 不具合が出たら「拡張の有効化」「競合拡張の停止」「Chrome再起動」から切り分け
- 2025年に拡張のディスク書き込み問題が報じられたこともあるため、異常があれば一度外して確認
ひとことアドバイス:
Chromebookで始めるなら、まずは「拡張機能を公式ストアから入れる」→「少額・テスト用途で挙動確認」→「慣れてから本格運用」の順が安全です。
参考リンク
- MetaMask公式:Download(拡張・モバイルの公式導線) MetaMask+1
- MetaMask(Chrome Web Store 公式ページ) Chrome Web Store
- MetaMask公式サポート:インストール手順 MetaMask Help Center
- ChromeOS公式:Linux on ChromeOS(Crostiniの概要) chromeos.dev