Androidで「Wi-Fiは接続されているのにネットが使えない」という状況は、突然発生しやすく、原因も複数存在します。
自宅のルーター側に問題がある場合もあれば、Android本体の設定やDNSなどが影響しているケースもあります。
本記事では、現象が起きたときにまず確認すべきポイントから、根本的な解決に繋がる対処法までをわかりやすく整理しました。
ここを読めば、確実に状況を改善できるはずです。
Contents
Android Wi-Fi 接続されているのにネットなし：結論（最初にやるべきこと）
結論：多くの場合、DNSエラー・ルーター側の通信不良・Android内部のキャッシュ不具合が原因です。
以下の3つを最優先で試すと改善するケースが非常に多いです。
- ルーターの再起動（電源を切って30秒待って入れる）
- Wi-Fiの接続設定を削除して再登録
- DNSをGoogle Public DNS（8.8.8.8 / 8.8.4.4）に変更
これで改善しない場合は、ネットワークの詳細設定・回線速度・ルーター故障などの深掘りが必要です。
原因① Wi-Fiは接続されているのにルーターがインターネットへ接続していない
Android側には問題がないものの、ルーター自体がネットに繋がっていないケースです。
主な症状
- 他の端末もネットに繋がらない
- ルーターの「WAN」「Internet」ランプが赤点灯・消灯
確認ポイント（図解イメージの文章）
「ルーター → モデム → 壁の回線口」の順に、ケーブルが緩んでいないか確認します。
ルーターのランプが正常なら「青」または「緑」で点灯しています。
対処法一覧（表）
| 状況 | すぐ試すべき対処 |
|---|---|
| WANランプが赤 | 光回線のONU（モデム）を再起動 |
| ランプが消灯 | ケーブルの抜け・断線を確認 |
| 全端末が繋がらない | ルーター・モデムの同時再起動 |
原因② AndroidのDNS設定が不適切になっている
DNSとは、サイトの住所を変換する仕組みで、DNSエラーが起きると
「接続されているのにネットだけ使えない」
という現象が多発します。
対処方法
- Androidの「ネットワークとインターネット」を開く
- 使用中のWi-Fi名をタップ
- 「詳細設定」→「IP設定」を「静的」に変更
- DNS1に 8.8.8.8、DNS2に 8.8.4.4 を入力
補足
社内Wi-Fiなどでは固定DNSが禁止されている場合もあるため、変更前に確認してください。
原因③ AndroidのWi-Fiキャッシュ・ネットワーク設定の破損
Androidはネットワーク情報を内部にキャッシュしていますが、これが破損すると接続情報が残り「繋がっているのに通信できない」状態になります。
まず試すこと（箇条書き）
- Wi-Fiを一度オフ→オン
- 機内モードON→OFF
- 端末の再起動
- Wi-Fi設定の削除→再接続（パスワード再入力）
それでもダメなら
「ネットワーク設定のリセット」を実行します。
設定 → システム → リセット → ネットワーク設定リセット
※ この操作でBluetooth・テザリング設定も初期化されます。
原因④ 回線速度が極端に遅い・混雑している
Wi-Fiは繋がっていても、回線速度が極端に遅いとネットが読み込めず「ネットなし」と表示されます。
よくあるケース
- 夜間の回線混雑（マンション全体の利用集中）
- ルーターの劣化やスペック不足
- 5GHz帯が届かず通信が不安定
速度の目安表
| 状況 | 速度の目安 | 期待される動作 |
|---|---|---|
| 快適 | 30Mbps以上 | 動画・SNSも快適 |
| やや不安定 | 5〜29Mbps | 画像読み込みが遅い |
| ほぼ通信不可 | 1Mbps未満 | サイトが開かない |
原因⑤ ルーターの寿命・Wi-Fiチャンネル干渉
ルーターは 4〜6年 で寿命が来ることが多く、突然不安定になります。
また、マンションでは隣の部屋とチャンネルが干渉することも。
改善策
- ルーターのファームウェア更新
- 自動チャンネルの再設定
- ルーターの買い替え（Wi-Fi 6対応推奨）
よくある質問
公共Wi-Fiで「接続されているのにネットがない」と出るのはなぜ？
ログイン画面（ポップアップ）が表示されていない可能性があります。
ブラウザを開いて適当なサイトにアクセスすると認証画面が開く場合があります。
Androidだけネットがないのは故障？
故障というより、設定キャッシュの破損・DNS設定の問題であるケースが多いです。
他の端末が問題なく使えている場合は端末側の設定を優先して確認してください。
ルーターのファームウェア更新で改善する？
改善することがあります。
古いファームウェアは不安定な通信を引き起こすことがあり、更新することで安定する例が多いです。
まとめ
- Androidで「接続されているのにネットなし」が出る原因は ルーター側の不具合・DNS・キャッシュ破損 が中心
- 最初に試すべきは ルーター再起動・Wi-Fi再設定・DNS変更
- 回線速度が極端に遅い場合も同じ症状になる
- ルーターの寿命やチャンネル干渉が背景にある場合もある
- 公共Wi-Fiでは認証画面の未表示が原因のことも多い
ひとことアドバイス：
再発を防ぐには、ルーターの定期再起動・ファームウェア更新・Wi-Fi 6対応機種への買い替えが効果的です。
参考リンク
- Android 公式ヘルプ（ネットワーク設定）
- 通信事業者 各社サポートページ
- Wi-Fi Alliance（Wi-Fi標準情報）
- Google Public DNS
- 主要ルーターメーカー公式サポート
