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【Cookie】Chromeの保存場所はどこ?仕組み・確認方法・引き継ぎ・自動削除まで完全ガイド|Windows/macOS/Linux/Android対応

ブラウザの動作が不安定なとき、

ログイン状態やショッピングカートが消えたとき、

あるいはセキュリティの観点で点検したいとき——

Cookie(クッキー)の理解は欠かせません。

本記事では「chrome cookie 保存場所はどこ?」を軸に、

Cookieはどこに保存されるのか/中身の仕組み/DevToolsでの確認/サイト単位の許可・削除/ウィンドウを閉じたときの自動削除/Edgeの開発者ツールでの確認/Cookieの引き継ぎ(PC移行)/拡張機能のバックアップと注意点/トラッキングCookieの基礎

まで、深掘りで解説します。

少しでもご参考になれば幸いです!


Contents

結論(最短で知りたい方向け)

  • ChromeのCookieはプロファイルごとの「Cookies」というSQLiteファイルに保存されます(例:Default/Cookies)。
  • 保存場所はOSで異なります(表を後述)。
    複数プロファイル(Profile 1, Profile 2…)を使っていれば、プロファイル名のフォルダ配下にそれぞれ保存されます。
  • Cookieの値はOS側の仕組みで暗号化されて保存されるため、他PCへの単純コピーで“ログインが引き継げる”とは限りません
  • 中身の確認やサイト別の削除は開発者ツール(DevTools)→ Application(Storage)→ Cookiesが安全・確実です。
  • 「すべてのウィンドウを閉じるときにCookieとサイトデータを削除」をONにすると、毎回ログアウトになります。
    例外サイトを登録して利便性を保ちましょう。
  • Edgeでも開発者ツールからCookieの確認が可能です。
  • ダウンロードしたファイルの保存先はCookieとは無関係で、設定→ダウンロードにあります(混同注意)。

ChromeのCookieはどこに保存される?(OS別パス一覧)【chrome cookie 保存場所】

下表は**既定プロファイル(Default)の代表的な保存場所です。

Profile 1/2…を使っている場合は、「Default」を該当プロファイル名に置換してください。

※Chromeのバージョンによっては「Default/Cookies」ではなく「Default/Network/Cookies」**にある場合があります(Networkフォルダ配下にまとめられる構成)。

OS代表的な保存先備考
Windows%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\Default\Cookies もしくは …\Default\Network\Cookiesユーザーごとのローミングでなくローカル領域。複数プロファイルは User Data\Profile 1 など。
macOS~/Library/Application Support/Google/Chrome/Default/Cookies もしくは …/Default/Network/Cookies「ユーザ ライブラリ」配下。Finderで「移動」→「フォルダへ移動」でパス指定が早い。
Linux~/.config/google-chrome/Default/Cookies もしくは …/Default/Network/CookiesChromium系ディストリの権限/キーチェーン設定により暗号化の扱いが異なることあり。
Android(Chrome)/data/data/com.android.chrome/app_chrome/Default/Cookies通常は一般ユーザー権限で直接アクセス不可(アプリ領域)。

安全上の注意

  • Chrome起動中にCookiesファイルを直接開かない(ロックや破損の恐れ)。
  • 編集・抽出は自己責任。閲覧・診断はDevToolsでの確認が基本です。
  • シークレット(Incognito)はディスクに永続保存されません(セッションが終了すれば消えます)。

Cookieの中身と仕組み(SQLite/暗号化/属性)【Cookie とは】

  • 形式CookiesSQLiteデータベース
  • 暗号化:Cookieの値(value)は暗号化されます。
    • Windows:ユーザーごとのDPAPIを通じて保護された鍵で復号。
    • macOS:**Keychain(キーチェーン)**に保護された鍵。
    • Linuxlibsecret/gnome-keyring等で保護(環境により差)。
  • 代表的な属性
    • Name / Value(名称と値)
    • Domain / Path(適用範囲)
    • Expires/Max-Age(寿命)
    • Secure(HTTPS通信のみ)
    • HttpOnly(JavaScriptから参照不可)
    • SameSiteLax/Strict/None
    • Priority(優先度:High/Medium/Low)
  • ポイントValueの複合はOSアカウントと端末環境に依存

    “別PCへコピーしてそのままログイン継続”の再現性は低いです。

ChromeのCookieを確認・編集・削除する(DevToolsが最も確実)【Chrome クッキー】

想定シーン:ログインループ/「このサイトのCookieを有効にしてください」/同意ばかり出る…など。

手順(Chrome)

  1. 対象サイトを開く
  2. F12または右クリック→検証DevToolsを開く
  3. 上部タブのApplication(またはStorage)→ 左ペインのCookies
  4. ドメインを選ぶと、右側にCookie一覧(Name/Value/Domain/Path/Expires/Size/HTTPOnly/Secure/SameSite/Prio)が表示
  5. 行を選択→Deleteキーで個別削除、右クリックで編集も可能

図解イメージ
「Application(Storage)」のツリー内にCookiesがあり、訪問中のドメインが行で並ぶ。
右側はExcel風の表Name列で対象を特定し、不要なものを削除→サイトをリロードして挙動を確認。

Edgeの開発者ツールで確認(関連:Edge Cookie 確認 デベロッパー ツール

  • F12 → Application(Storage)→ Cookies(基本はChromeと同じ操作感)。
  • 管理・診断の観点はChromeと共通です。

Cookieはどこに保存されるのか?(プロファイルとマルチプロファイルの考え方)

  • プロファイルごとに完全分離
    User Data/DefaultUser Data/Profile 1プロファイル単位でCookie・履歴・拡張等が分かれる
  • 業務/私用・検証用プロファイルを分けると、Cookieの衝突が避けられトラブルシュートも容易。
  • シークレット永続保存なし。一時的な検証に向く。

「Chromeから保存したファイルはどこ?」(Cookieと混同しやすいポイント)

  • Cookieの保存先ダウンロード保存先無関係です。
  • ダウンロードの既定先はユーザーの「ダウンロード」フォルダ
  • 設定 → ダウンロードで保存先の変更や**「毎回保存場所を確認」**が設定可能。
  • トラブル時は**「ダウンロード」→「最新順」**で探し、Chrome側の通知履歴からも辿ると早いです。

「Cookie 許可してしまった」を戻す――サイト単位/全体の見直し

サイト単位での見直しが安全です。

  • アドレスバー左の鍵(または“保護された通信”)→ サイトの設定
  • Cookieの扱いを許可→ブロック/サードパーティのみブロックなどに調整
  • 問題が解決したら必要最小限の許可に戻すのが原則

全体設定(概要)

  • 設定 → プライバシーとセキュリティ → Cookie と他のサイトデータ
    • すべてのCookieを許可
    • サードパーティCookieをブロック(推奨シーンが多い)
    • すべてのウィンドウを閉じるときにCookieとサイトデータを削除(下記参照)
    • 例外(常に使用を許可/常に削除)のサイトリストを活用

すべてのウィンドウを閉じるときにCookieとサイトデータを削除する

  • この設定をONにすると、Chromeを全て閉じたタイミングでCookie/サイトデータが消え、次回はログインからになります。
  • 利便性が大きく低下するため、共有PC/キオスク端末などでの利用が現実的。
  • よく使うサイトは**「常にCookieを使用できるサイト」**に登録して、全体は削除しつつ例外は維持する運用が最適解です。

運用のコツ(例)

  • 共有PC:ON+例外に業務ツールのみ登録
  • 私用PC:OFF。必要なときにサイト単位削除で十分

Cookieの引き継ぎ(PC移行・別プロファイル)【Cookie 引き継ぎ】

現実解は次の3つです。

  1. ブラウザ同期(Googleアカウント)
    • 履歴・パスワード・拡張などは引き継げますが、Cookieは基本的に同期対象外
    • ログイン状態の継続を狙う用途には不向き。ただし、パスワード同期+再ログインで復元は容易。
  2. プロファイルごとコピー(同一OS・同一ユーザー)
    • User Data配下を同一端末内で複製する用途では、Cookieも残ることが多い。
    • 別PCや別OSへは暗号化の都合で再現性が低い。期待しすぎないこと。
  3. 再ログイン前提の“クリーン移行”
    • 同期+拡張の再導入+必要サイトに再ログインが、安定・安全
    • 2要素認証(2FA)のバックアップコードは必ず準備。

注意:Cookiesファイルを直接コピー・編集する運用は非推奨。データ破損・整合性崩れ・セキュリティリスクがあります。


Edgeの開発者ツールでCookieを確認する(関連サジェストを深掘り)

  • EdgeでもF12 → Application(Storage)→ CookiesでChrome同様に一覧・編集・削除が可能。
  • サイト単位のCookieポリシー(許可/ブロック/サードパーティ制御)もChromeと同等に調整できます。
  • 組織ポリシー(グループポリシー/MDM)適用下では、変更できる範囲が制限されることがあります。

Chrome拡張機能のバックアップ/復元(Cookie周辺の注意)【Chrome 拡張機能 バックアップ 復元】

  • 拡張機能本体の再導入は、Googleアカウント同期で自動復元されることが多い。
  • ただし、拡張の「ローカル設定」やログイン状態拡張ごとで扱いが異なり、完全復元できないこともあります。
  • Cookie自体を拡張でエクスポートするのは、安全性・互換性の観点で非推奨
  • 確実さを求めるなら、再ログイン前提のクリーン復元がベターです。

トラッキングCookieの基礎と現在の扱い【トラッキング Cookie】

  • ファーストパーティCookie:閲覧中サイトのドメインが発行。ログイン維持・設定保存など利便性の中心
  • サードパーティCookie:広告配信・解析など別ドメインが発行。追跡に利用されることがあり、制限の流れ
  • SameSite属性の既定強化、サードパーティCookieの段階的制御プライバシーサンドボックスなどの動きにより、サイト越えの追跡は縮小方向
  • ユーザー側の実務
    • まずはサードパーティCookieのブロックを検討
    • 動かないサイトが出たら例外サイトに追加
    • 定期的に不要なサイトデータを整理

よくある落とし穴と対処(現場で効くコツ)

  • 特定サイトだけ動かないDevToolsで該当ドメインのCookieを個別削除し、リロード
  • ログインループサードパーティCookie制御が悪さをしていることあり。例外サイトに追加して再試行。
  • 自動削除をONにしたら毎回ログインに例外登録(業務ツールなど)で利便性を回復。
  • 複数プロファイルで混乱業務/私用/検証明確にプロファイルを分ける
  • AndroidでCookieを直接見たいアプリサンドボックスのため原則不可DevToolsの「Remote Devices」やPC側での検証が実務的。

FAQ よくある質問

ChromeのCookieはどこにありますか?(最短回答)

上のOS別パス表のとおりです。

Default/Cookies(またはDefault/Network/Cookies)を起点に、**Profile 1/2…**を読み替えてください。

Cookieはどこに保存されるのか?

ユーザーごとのプロファイルフォルダ配下の**Cookies(SQLite)**に保存。

値は暗号化されます。

Chromeのクッキーの保存先はどこですか?

Windows%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\…macOS~/Library/Application Support/Google/Chrome/…Linux~/.config/google-chrome/…です。

Chromeから保存したファイルはどこにありますか?

ダウンロードの既定先(ユーザーのダウンロードフォルダ)。

Cookieの保存先とは無関係です。

EdgeのCookieをデベロッパーツールで確認できますか?

はい。

F12 → Application(Storage)→ Cookiesで確認・削除できます。

Cookieの引き継ぎはできますか?

ログイン状態の“完全引き継ぎ”は基本的に困難

同期+再ログインを前提にするのが安定です。

「すべてのウィンドウを閉じたらCookie削除」をONにして良い?

共有PCでは有効。

私用PCでは利便性が大きく下がるため、例外サイトの併用が推奨です。


まとめ(要点+運用のコツ+ひとこと)

  • 保存場所…/User Data/(プロファイル)/Cookies(場合によりNetwork/Cookies)。
  • 仕組みSQLite + OS連携の暗号化。他PCへの単純コピー引き継ぎは非現実的
  • 確認・削除DevTools → Application(Storage)→ Cookiesが安全・確実。
  • ポリシー運用サードパーティCookie制御を基本に、例外サイトで利便性を補う。
  • 自動削除共有PC向け。私用はサイト単位削除+例外がベター。
  • 移行同期+再ログインのクリーン移行が最も安定。

ひとことアドバイス

日常運用は「サードパーティを厳しめ/必要サイトは例外」トラブル時は「サイト単位でCookie削除→再ログイン」。

保存場所の直操作は避け、DevTools中心の点検を習慣化しましょう。


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