Excelで「条件に合うデータの件数を数える」場面は日常的によくあります。
その代表的な関数が COUNTIF
や COUNTIFS
です。
しかし、
「複数条件でカウントしたい」
「ANDやORを使いたい」
となった途端、使い方に戸惑う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、サジェストにもある「excel countif 複数条件 and or」を中心に、以下のような疑問に初心者にもわかりやすく解説いたします。
Contents
COUNTIFとCOUNTIFSの違いを明確にしよう
関数 | 説明 | 複数条件 |
---|---|---|
COUNTIF | 条件1つだけを指定できる | ❌ |
COUNTIFS | 複数条件に対応できる | ✅(AND条件) |
つまり、複数条件(AND)のカウントには COUNTIFS
を使うのが原則です。
【AND条件】複数条件すべてに一致するデータをカウントする

例:A列が「男性」かつB列が「東京」の人数を数える
excelCopyEdit=COUNTIFS(A2:A100,"男性",B2:B100,"東京")
- A列が男性 AND B列が東京の行だけをカウント
COUNTIFS
は すべての条件が満たされた行だけを対象
【OR条件】いずれかの条件に一致するデータをカウントする
COUNTIF
ではOR条件を複数の式に分けて合算するのが基本です。
例:A列が「男性」または「女性」の人数をカウント(つまり全員)
excelCopyEdit=COUNTIF(A2:A100,"男性") + COUNTIF(A2:A100,"女性")
例:B列が「東京」または「大阪」の人数をカウント
excelCopyEdit=COUNTIF(B2:B100,"東京") + COUNTIF(B2:B100,"大阪")
ポイント:
COUNTIFS
はAND条件に対応(すべての条件を満たす)COUNTIF
を足すことでOR条件を表現する
【複合条件(AND + OR)】のカウント例

例:A列が「男性」かつB列が「東京または大阪」
excelCopyEdit=COUNTIFS(A2:A100,"男性",B2:B100,"東京") + COUNTIFS(A2:A100,"男性",B2:B100,"大阪")
ANDとORの組み合わせは、COUNTIFSを複数使って足し合わせます。
COUNTIFで使える条件の種類まとめ
条件 | 書き方 | 説明 |
---|---|---|
等しい | "=東京" または "東京" | 一致するものをカウント |
含まない | "<>東京" | 「東京以外」をカウント |
より大きい | ">100" | 100より大きい数値をカウント |
空白 | "" | 空欄セルをカウント |
空白でない | "<>” | 空欄ではないセルをカウント |
COUNTIFの応用例:0より大きい数だけカウント
excelCopyEdit=COUNTIF(C2:C100,">0")
- 0を除いたデータの個数がわかります
COUNTA関数との違い
関数 | 説明 | 例 |
---|---|---|
COUNTIF | 条件に合う数値や文字列をカウント | =COUNTIF(A:A,"東京") |
COUNTA | 空白以外のセルをカウント | =COUNTA(A:A) |
COUNTAは条件を指定せず、「何か入ってるセル」をカウントします。
複数範囲にまたがってカウントするには?
例:A列とB列の両方に「東京」が何件あるか
excelCopyEdit=COUNTIF(A2:A100,"東京") + COUNTIF(B2:B100,"東京")
※COUNTIFは1範囲+1条件のみなので、複数範囲には式を分けて足し合わせます。
よくある質問(FAQ)

Countif関数で複数の条件を指定できるのはいくつですか?
COUNTIF
は1条件のみ。
複数条件にはCOUNTIFSを使用します(AND条件に対応)。
ExcelのcountifとCountifsの違いは何ですか?
COUNTIF
→ 単一条件COUNTIFS
→ 複数条件(AND)に対応
ExcelのCounta関数で複数範囲をカウントできますか?
はい。例えば:
excelCopyEdit=COUNTA(A2:A100,B2:B100)
とすれば、A列とB列の非空セルを合算してカウントします。
複数の条件でカウントするには?
- AND条件:
COUNTIFS
- OR条件:
COUNTIF
を複数足し合わせる
まとめ
- AND条件にはCOUNTIFS関数が最適
- OR条件にはCOUNTIF関数を複数使って加算
- COUNTIFでは1範囲1条件が基本
- 複数条件を複雑に組み合わせたいときは、COUNTIFS+合算が鍵
- 条件には数値・文字列・空白・不等式など柔軟に使える
関数をうまく使い分ければ、複雑なカウントも簡単に可視化できます。
業務効率化の第一歩として、ぜひ活用してみましょう!