Excelでマクロを使用したいのに
「マクロが無効になっていて実行できない」
「セキュリティの警告が出る」
「プロパティを確認しろと言われる」
など、初心者がつまずきやすいポイントが多くあります。
この記事では、Excelでマクロを有効にする方法を中心に、ファイルのプロパティ設定、Windows11環境での注意点、マクロブロックの解除方法、マクロが使えない原因と解決法まで、わかりやすく徹底解説します。
Contents
Excelのマクロとは?|まず知っておくべき基本知識
- マクロとは:複数の操作を記録し、自動で繰り返せるExcelの自動化機能。
- **VBA(Visual Basic for Applications)**という言語で記述されます。
- **拡張子が「.xlsm」や「.xlsb」**のファイルで使うのが基本。
Excelでマクロを有効にする基本ステップ

① リボンに「開発」タブを表示する
- ファイル → オプション →「リボンのユーザー設定」
- 右側の「開発」にチェック → OK
② マクロを有効にするファイルの保存形式
.xlsx
ではマクロは保存不可.xlsm
(マクロ有効ブック)として保存する必要あり
保存時の選択画面で以下を選ぶこと:
textCopyEditファイルの種類:Excel マクロ有効ブック(*.xlsm)
③ マクロのセキュリティ設定を変更する方法
- ファイル → オプション → 「セキュリティセンター」
- 「セキュリティセンターの設定」ボタンをクリック
- 「マクロの設定」タブで以下を選択
オプション | 説明 |
---|---|
すべてのマクロを無効にする | マクロは動作しない(既定) |
デジタル署名されたマクロを有効にする | 信頼された発行元のみ実行可 |
すべてのマクロを有効にする(危険) | すべて実行可能だが、非推奨 |
通知して無効にする(推奨) | 開くたびに「有効化」ボタンで選択可能 |
ファイルがマクロを実行できない原因と「プロパティ」の確認

よくあるエラー:「マクロがブロックされました」
これは、インターネットからダウンロードしたファイルで発生することが多いです。
対処法:プロパティから「ブロック解除」する
- ファイルを右クリック →「プロパティ」
- 「全般」タブの下部にある
- ✅「セキュリティ:このファイルは他のコンピューターから取得されました」
- →「ブロックの解除」にチェック → OK
重要ポイント:
- この操作をしないと、Excelのマクロが無効化されたままになります
- 特にWindows11では、セキュリティ強化によりこのプロパティ解除が必須になっています
Windows11でのマクロ無効化対策ポイント
Windows11では以下の要素でマクロが自動的にブロックされるケースが増えています:
- Officeのセキュリティポリシー強化
- インターネットからのファイル(ZIP・メール添付)
- OneDriveなどクラウド経由のファイル
安全にマクロを有効にするには?
- 必ず**「ブロックの解除」**を実行
- 信頼できるフォルダにファイルを置いて実行
- セキュリティセンターで「マクロの通知付き無効化」設定を選択
マクロが使えない主な原因と対処法まとめ
症状 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
マクロを有効にできない | 拡張子が .xlsx になっている | .xlsm 形式で保存し直す |
セキュリティ警告が出る | セキュリティセンター設定が「すべて無効」になっている | 「通知付き無効」に変更 |
「マクロがブロックされた」 | インターネットから取得されたファイル | プロパティで「ブロックの解除」にチェック |
実行ボタンが反応しない | 開発タブが表示されていない | 「開発」タブを有効化 |
ファイル共有で他人が使えない | 別環境でマクロが無効にされている | マクロを含めた形式(xlsm)で送信・保存し、設定を共有する |
よくある質問(FAQ)

Excelのマクロを有効にするにはどうすればいいですか?
開発タブを表示し、セキュリティセンターの設定から「通知付きで無効化」などを選択します。
また、ファイルの拡張子は .xlsm
にしてください。
Excelでマクロを実行できるようにするには?
- 「開発」タブを有効に
.xlsm
形式で保存- セキュリティ設定とプロパティの「ブロック解除」を確認
マクロの編集を有効にするには?
VBAエディタ(Alt+F11)を使用し、編集後は「保存」→「Excelに戻って再実行」で確認可能です。
Excelでマクロが使えないのはなぜ?
- セキュリティセンターの設定が厳しすぎる
- ファイルがブロックされている
- 拡張子が
.xlsx
のまま
まとめ
- Excelでマクロを有効にするには「ファイル形式」「セキュリティ設定」「プロパティ」の3点が重要
- Windows11ではブロックの解除を忘れるとマクロが動かない
- 「.xlsm」で保存し、信頼済みのファイルとして扱うのが確実
- わからなくなったら「開発タブ」→「セキュリティセンター」で設定を見直すのが第一歩
トラブルの多いExcelマクロですが、正しく設定すれば非常に強力な自動化ツールになります。
安心して使えるよう、まずは基本の設定から押さえましょう。