Excelで
「0を表示させたくない」
「0だけ空欄にしたい」
といった要望は、表作成・帳票出力・印刷書類などで非常によくあります。
特に、関数を使わず見た目だけを調整したい場合に便利なのが「ユーザー定義による表示形式設定」です。
この記事では、**「excel 0 表示しない ユーザー定義」**というサジェストを軸に、
ユーザー定義で0を非表示にする書式設定・うまく表示されない原因・円や単位付きのカスタマイズ方法・解除の仕方
まで、すべて解説していきます。
Contents
ユーザー定義で0を表示しない基本構文

書式例:0だけ空欄にする
textCopyEdit[=0]"";0
- 意味:
[=0]""
→ 値が0のときは空白を表示;0
→ それ以外(正の数・負の数)は通常通り表示
この書式を設定すれば、数値が「0」のセルだけ何も表示されません。
ユーザー定義の設定手順
- 非表示にしたいセル範囲を選択
- 右クリック → セルの書式設定(またはCtrl + 1)
- 「表示形式」タブ → 「ユーザー定義」
- 下記のいずれかを入力し「OK」
よく使うユーザー定義フォーマット例
表示目的 | ユーザー定義書式 | 補足 |
---|---|---|
通常数値で0は非表示 | [=0]"";0 | 最も基本的な形 |
小数点1桁で0は非表示 | [=0]"";0.0 | 小数でも見た目整う |
単位「円」付きで0は非表示 | [=0]"";0"円" | 円が付くが0のときは消える |
マイナス赤色・0非表示 | [Red][<0]0;[=0]"";0 | 条件別色分け |
なぜか0が表示されてしまう?|原因と対処法

原因①:ユーザー定義が3セクション形式になっている
Excelのユーザー定義は、3つまたは4つのセクションで構成されます:
textCopyEdit正の値;負の値;ゼロ値;文字列(省略可)
対処法:
[=0]"";0
などの条件付き表記を使うと4セクション目(文字列)が省略される場合がある"0"
が表示されているなら、ゼロの指定(第3セクション)を明示的に空白に
textCopyEdit#,##0;-#,##0;""(←ゼロ値)
関数を使わず見た目だけ変えるメリットと注意点
項目 | ユーザー定義 | 関数(IF等) |
---|---|---|
計算への影響 | 値は0のまま | 空欄("")は数値扱い不可 |
再利用性 | 高い(書式のみ) | 中程度(再利用時に再入力) |
閲覧性 | 表示を整えやすい | 自動処理に強い |
データ出力時 | 0が残る | 空欄として扱われる |
単位付き・カスタム書式との併用例

例①:「円」表記+0は非表示
textCopyEdit[=0]"";#,##0"円"
例②:「様」など敬称付き+0非表示
textCopyEdit[=0]"";@ "様"
※@
は文字列セルで使用可。数値には不向きです。
解除したいときの正しい方法
- セルを選択 → 「Ctrl + 1」
- 「表示形式」タブ →「標準」または「数値」を選び直す
- 必要であれば、セル内容を再表示確認
「ユーザー定義」→「削除」ボタンは存在しないため、手動で他の形式に戻すのが基本です。
よくある質問(FAQ)

エクセルのユーザー定義で0を表示しないにはどうすればいい?
ユーザー定義に [=0]"";0
と入力すれば、0のときだけ空欄になります。
Excelで0を表示させない方法は?
関数なら =IF(A1=0,"",A1)
、見た目だけならユーザー定義で対応可能です。
ユーザー定義で0が表示されないのはなぜ?
既に [=0]""
の設定がされている可能性があります。
セルの値が0でも表示上は空欄になります。
excel ユーザー定義で「円」や「様」などを付けても0を非表示にできますか?
はい、[=0]"";#,##0"円"
のように書くことで、0のときだけ非表示+単位表示が両立できます。
ユーザー定義の設定を解除するには?
セルの表示形式を「標準」または「数値」に戻してください。
ユーザー定義のままだと変更が反映されません。
まとめ
- ユーザー定義
[=0]"";0
を使えば、関数を使わずに0を非表示にできる - 単位付き・フォーマット付きでも柔軟に設定可能
- 関数と異なり、数値としては残るので計算には影響しない
- 表示がおかしい場合は、セクション数・書式構成を見直すのがポイント
関数不要で見た目だけ整えたいとき、ユーザー定義は最も強力な選択肢の1つです。