QRコードは今や日常の様々な場面で活用されており、Excelを使って簡単に作成・編集する方法を知っておくと非常に便利です。
本記事ではExcelでのQRコード作成・編集方法を初心者向けに丁寧かつ超深掘りで解説します。
Contents
ExcelでQRコードを作成する方法

方法1:無料の外部アドイン「QR4Office」を使う
- [挿入] → [アドイン] → [Office アドイン] をクリック
- 「QR4Office」と検索し、追加
- 右側に表示されるQRコード作成ウィンドウで、URLや文字列を入力
- サイズや誤り訂正レベル(L/M/Q/H)を設定して「Insert」
メリット:初心者でも簡単、クリックだけで完結
デメリット:細かい制御には不向き
方法2:Google APIを使ったVBAコードでQRコード生成
Sub 作成QRコード()
Dim URL As String
URL = "https://chart.googleapis.com/chart?cht=qr&chs=150x150&chl=" & Range("A1").Value
ActiveSheet.Pictures.Insert(URL).Select
End Sub
- セルA1にQR化したい文字列を入力
- 上記コードをVBAエディタに貼り付け、「F5」キーで実行
補足:Google Chart APIは無料で使えますが、インターネット接続が必要です。
QRコードの編集はできる?変更可能な内容
編集できる項目一覧(ツール依存)
編集内容 | 可否 | 説明 |
---|---|---|
埋め込む文字列 | ○ | ExcelセルやVBAから変更可 |
サイズ | ○ | アドインや生成時に調整可能 |
色 | ○ | 図形編集やアドインにより可能 |
誤り訂正レベル | ○ | L(低)〜H(高)まで選択可能 |
埋め込み画像 | ✗ | Excel単体では不可(専用ツール必要) |
QRコード作成に関する関数やアドインは?

Excelに標準搭載されている関数ではQRコードは作れない
=HYPERLINK()
などはURLの指定に使えるが、QRコードそのものを生成する関数はなし
推奨アドイン:QR4Office
- Microsoft Store公式の無料アドイン
- 日本語対応OK・エラー訂正レベルの選択可能
- URLや任意の文字列から即座にQRコード生成
ExcelでQRコードが作れないときの対処法
よくある原因と対策
症状 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
QR4Officeが動かない | インストール不完全 | 一度削除→再インストール |
VBA実行時に画像が表示されない | ネット接続がない | インターネット環境を確認 |
日本語が文字化けする | UTF-8未対応 or 非対応ツール | QR4OfficeやUTF-8対応ツールを使用 |
QRコードの誤り訂正レベルとは?
QRコードには以下の4種類の誤り訂正レベルが存在します:
レベル | 誤り訂正可能なデータ量 | 用途例 |
---|---|---|
L | 約7% | シンプルなURL・少量の文字列 |
M | 約15% | 一般的な情報配信用QR |
Q | 約25% | 名刺やシールなど汚れやすい媒体用 |
H | 約30% | 重要文書やブランドロゴ入りQRなど |
よくある質問(FAQ)

QRコードのデータは変更できますか?
→ セル内の値を変更すれば、VBAやアドイン経由で再生成可能です。
ExcelファイルでQRコードを作るには?
→ アドイン「QR4Office」またはVBAコードを使って作成できます。
ExcelのQRコードの誤り訂正レベルはいくつですか?
→ QR4OfficeではL/M/Q/Hから選べます。
Google API使用時はURLに &chld=H|0
などの形式で指定。
ExcelでQRコードを作成できるバージョンは?
→ Office 2016以降のExcelでQR4Officeが利用可能。
VBAは2007以降でも可能。
QRコード読み取りはExcel内で可能?
→ Excel標準機能には読み取り機能は非搭載。
スマホアプリや外部ツールをご利用ください。
まとめ
- Excelではアドイン(QR4Office)またはVBAを使えばQRコードを簡単に作成できる
- 作成したQRコードは文字列やサイズ、誤り訂正レベルなどの編集が可能
- 関数だけではQRは作れないが、アドインやAPIを活用することで柔軟な生成が可能
- 日本語にも対応しており、誤り訂正レベルを設定して信頼性の高いQRコード作成もOK