Excelの計算結果は通常「自動計算モード」で常に最新に更新されますが、大規模データや特定作業では手動に切り替えることも重要です。
この記事では
自動計算の仕組み、
ON/OFF切替手順、
計算式が自動反映されないときの対処、
マクロ制御、
便利なショートカットキー、
日付の自動更新
まで徹底解説します。
Contents
自動計算の仕組みを正しく知る
Excelの自動計算は、セルに数式を設定しておけば、参照先の値が変わった瞬間に結果が自動更新される仕組みです。
- SUM関数、AVERAGE関数などの集計式はもちろん、複雑な数式も即座に反映。
- 計算モードは「自動」「手動」「データテーブルのみ自動」の3種類。
- 大規模シートでは「手動」にすると動作が軽くなります。
【基本】自動計算の設定場所と切り替え方法

[数式]タブで切り替える
- [数式]タブをクリック。
- [計算方法の設定] で「自動」「手動」「データテーブルのみ自動」を選ぶ。
「自動」に設定すると常に変更を検知して計算が走ります。
大容量ファイルでは「手動」でF9再計算を併用するのがおすすめです。
[オプション]画面から設定する
- [ファイル] → [オプション] → [数式]。
- 「ブックの計算」で計算モードを設定。
- 必要に応じて「保存時に再計算」にチェックを入れる。
【応用】再計算を確実に動かすコツ
計算モードが自動でも、式が反映されないことがあります。
- 参照セルが数式エラーになっていないか?
- 数式の先頭がシングルクォーテーション(文字列扱い)になっていないか?
- マクロが計算をオフにしていないか?
✅ 対処方法:
- [数式]タブで計算方法を確認する。
- ショートカットF9(すべて再計算)、Shift+F9(シートのみ再計算)で強制更新。
- [数式の表示]で数式の確認も便利です。
マクロで自動計算を制御する

大量データで処理速度を上げたいときは、VBAで計算を一時停止すると効果的です。
マクロ例:自動計算を手動にする
Application.Calculation = xlCalculationManual
自動計算を戻す
Application.Calculation = xlCalculationAutomatic
処理中だけ手動にして、最後に一括再計算すると作業効率が上がります。
計算式を自動で表示する方法

数式を結果ではなく式として表示したい場合:
- [数式]タブ → [数式の表示]をON。
- ショートカット:Ctrl + `(バッククォート)。
自動で日付や時刻を更新する関数
再計算のたびに今日の日付を自動で更新したい場合は、
- =TODAY() :今日の日付を常に最新で表示。
- =NOW() :現在の時刻も含めて表示。
これらはファイルを開くたび、または再計算のたびに更新されます。
【知っておくと便利】再計算ショートカット一覧
操作 | ショートカット |
---|---|
すべてのシートを再計算 | F9 |
アクティブシートのみ再計算 | Shift + F9 |
数式の表示ON/OFF | Ctrl + ` |
よくある質問(FAQ)

エクセルで自動計算の設定はどこですか?
[数式]タブまたは[オプション] → [数式]から確認できます。
自動的に計算するには?
計算方法を「自動」に設定すればセルの値が変わるたびに結果が更新されます。
計算式を自動で反映させるには?
手動モードではF9キーで再計算、設定が自動になっているか確認を。
自動再計算を手動に戻すには?
[数式]タブの「計算方法」で「手動」に切り替えます。
まとめ
- 自動計算は基本ONが便利だが、大規模ファイルは手動モードも活用。
- 計算が反映されない場合はモード確認とF9キーを。
- マクロで制御すれば処理時間を大幅短縮可能。
- TODAY()やNOW()関数で日付・時刻を自動更新!