Excelで
「時間を数字にしたい!」
と思ったことはありませんか?
例えば勤務時間を小数で計算したい、時給計算で分単位まで正確に出したい、
あるいは時間を分や時間の“数値”に変換して並べたい…。
実はExcelでは時間は内部的に**シリアル値(小数)**で管理されているので、
仕組みを知れば「時刻を小数にする」「分単位に換算する」「逆に小数を時間に戻す」も簡単です。
この記事では、時間を数字に変換する基本の考え方から、分単位・時間単位の計算式、24時間超の扱い方、逆変換の方法、時刻を数字入力するコツ、便利な表示形式まで実用例を交えてわかりやすく解説します。
Contents
Excelの時間計算の基本|シリアル値とは?

Excelでは時刻は「シリアル値」という日付時間を表す小数で管理されています。
- 1日=1.0
- 12:00=0.5(1日の半分)
- 6:00=0.25
- 1時間は 1/24 ≈ 0.041666… という扱い。
この考え方を知ると、時間を自由に小数で扱えるようになります。
時刻を小数点の時間に変換する方法
「8:30」を 8.5 にしたい場合は:
=A1*24
セルA1に時刻が入っていれば、24をかけるだけで時単位の小数になります。
時刻を分単位の数値に変換する方法
分単位なら *24*60
でOK!
=A1*24*60
これで 8:30 は 510分として表示されます。
時刻を秒単位にする方法

秒単位まで必要なら *24*60*60
を追加。
=A1*24*60*60
小数の時間を時刻に逆変換する方法
逆に、8.5 を 8:30 にしたい場合は24で割ります。
=A1/24
そしてセルの表示形式を「時刻」に変更すればOK。
24時間を超える時間を数字に変換するには?
24時間超を扱う場合は [h]:mm
を使います。
総労働時間などで小数が欲しいとき:
=合計セル*24
で「総時間の小数」が取れます。
時刻を数字で入力する便利テク
「8:30」と入力すればExcelは自動でシリアル値を認識。
「830」とだけ打つとただの数値になります。
正確に時刻にしたい場合は TIME
関数が便利!
=TIME(8,30,0)
小数点の時間で計算するメリットと注意点

✅ メリット
- 時給計算や勤怠管理の加減算がスムーズ
- 分単位の管理も計算式で簡単
✅ デメリット
- 表示形式を戻し忘れると意図しない数字になる
- 24時間超を扱うときは
[h]:mm
を併用しないと分かりづらい
シリアル値を確認する小ワザ
時刻が内部的にどの小数か見たいときは、セルの書式を「標準」にすればOKです。
数字を時間に戻すときの表示形式
小数を24で割って表示形式を「時刻」にすれば、元通りの時刻として扱えます。
よくあるエラー|数字を入力したら日付になる!?
数字だけ入力すると「日付」に自動変換される場合があります。
そんなときはセルの表示形式を「標準」または「数値」にしてから入力しましょう。
よくある質問(FAQ)

Excelで時間を数字に変換するには?
=セル*24
で時間単位の小数に変換します。
時分を数値にするには?
分単位は =セル*24*60
で変換。
時刻を数字で入力するには?
「8:30」などコロンをつけるか、 TIME
関数を使います。
数字を時間に戻すには?
小数を24で割り、セルの表示形式を「時刻」に設定します。
まとめ
- Excelの時間はシリアル値で管理される
- *24 で時間小数に、2460 で分単位に変換できる
- 小数⇔時刻は割る/かけると表示形式を合わせればOK
- 24時間超は
[h]:mm
で表現するとズレなし