Excelで
「同じ値が複数あるけど1つだけ残したい」
という場面はよくあります。
この記事では、
重複を1つだけ残す標準機能、条件付きで重複を除外する方法、色付けで確認する方法、最大値を残す方法、重複を除いて数える方法、UNIQUE関数、比較に役立つ関数
まで深掘りで解説します!
Contents
重複を1つだけ残す|標準機能の基本手順

Excelの「重複の削除」は、最初に出現したレコードだけを残して同じ値を削除してくれます。
手順
- データ範囲を選択。
- [データ]タブ → [重複の削除]。
- どの列で重複を判断するかチェックを入れる。
- OKを押すと、最初の出現だけ残って他は削除されます。
✅ 必ずバックアップを取りましょう。
削除前に重複を色付けして確認|条件付き書式
いきなり削除は不安…という場合は、条件付き書式で重複を色付けして目視でチェック!
- 範囲を選択。
- [ホーム] → [条件付き書式] → [セルの強調表示ルール] → [重複する値]。
- 好きな色を選ぶ。
色を見ながら不要な行だけ手動で削除するのもOKです。
一番上だけ残す|詳細フィルターで抽出

「重複は削除したくないけど一番上だけ抽出したい」なら詳細フィルターを活用。
- 範囲を選択。
- [データ]タブ → [詳細設定]フィルター。
- 「重複するレコードは無視する」にチェック。
- 別の場所にコピーすると元データはそのまま!
重複する中で一番大きい値だけ残す|MAXIFS関数
同じ値が複数ある中で、最大値だけ残したいときは MAXIFS
関数(Excel2019以降)が便利です。
=MAXIFS(売上範囲, 顧客名範囲, "顧客名")
行で残すならピボットテーブルで最大値抽出+元データとVLOOKUPするのが効率的です。
UNIQUE関数で重複を除いて抽出
Excel365なら UNIQUE
関数を使うと、重複を除いた一覧を別の場所に簡単に作れます。
=UNIQUE(A2:A20)
列を複数指定して横方向のユニーク抽出も可能です。
重複を除いて数える方法

UNIQUEでカウント
=COUNTA(UNIQUE(A2:A20))
COUNTIFでカウント
UNIQUEが使えない場合は、
=SUMPRODUCT(1/COUNTIF(A2:A20,A2:A20))
でユニーク件数を求められます。
重複削除後に残る仕様のポイント
- 最初に出てきた値だけ残るのが基本仕様。
- 複数列を指定すると完全一致だけ削除対象。
- 削除後はCtrl+Zですぐ元に戻せますが、バックアップが安全!
重複比較に役立つおすすめ関数
関数 | 用途 |
---|---|
COUNTIF | 重複カウント |
UNIQUE | ユニーク抽出 |
MAXIFS | 条件付き最大値抽出 |
FILTER | 条件付き抽出 |
SORT | 並び替え後のユニーク管理 |
よくある質問(FAQ)

重複を1つだけ残すには?
[データ] → [重複の削除]で最初のレコードを残して削除します。
重複を色付けで確認だけしたいときは?
条件付き書式で重複セルを色付けしてから手動で処理できます。
同じ値で最大値だけ残したいときは?
MAXIFS
またはピボットテーブル+VLOOKUPが便利です。
UNIQUE関数が使えない場合は?
COUNTIF+SUMPRODUCTの組み合わせで代用できます。
まとめ
- 重複を1つだけ残すなら[重複の削除]。
- 色付けで視覚的に確認してから削除が安心。
- 最大値だけ残すなら
MAXIFS
。 - UNIQUE関数で別範囲にユニーク値だけ抽出!