Google Driveでファイルやフォルダを共有することは簡単ですが、オーナー(所有者)を変更したい場合、どうすればいいのか困っていませんか?
オーナー権限を変更することで、他のユーザーに完全な管理権限を渡すことができ、たとえば、プロジェクト終了後に他のメンバーに引き継ぎたいときや、退職時などに有効です。
この記事では、Google Driveでのオーナー変更の具体的な手順や、オーナー変更後にどのような影響があるのか、またオーナーを変更できない場合の対処法も含めて詳しく解説します。
個人アカウント、Google Workspace(旧G Suite)の両方に対応した内容を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください!
Contents
Google Driveでオーナーを変更する手順【ファイルやフォルダの所有権移行】
Google Driveでファイルやフォルダのオーナー権限を他のユーザーに移行するのは簡単な作業ですが、手順を正確に行うことが必要です。ここでは、その具体的な手順を解説します。
手順 1: Google Driveにアクセス
- Google Driveにログインします。ブラウザでGoogle Driveにアクセスし、Googleアカウントでログインしてください。
- オーナー権限を変更したいファイルやフォルダを選択します。
単一のファイルだけでなく、複数のファイルやフォルダに対してもオーナー変更が可能です。
手順 2: 共有設定を開く
- ファイルやフォルダを右クリックして、メニューから「共有」を選択します。
- 「共有」ウィンドウが開いたら、現在そのファイルが共有されているユーザーが表示されます。
ここで、オーナーを変更したいユーザーがすでに追加されているか確認してください。
まだ追加されていない場合は、「ユーザーを追加」で該当するユーザーのメールアドレスを入力して追加してください。
手順 3: オーナー権限を変更する
- ユーザーリストの中で、オーナー権限を付与したいユーザーの横にある「権限レベルのドロップダウンメニュー」をクリックします。
- **「オーナーにする」**を選択します。これで、該当ユーザーがそのファイルやフォルダのオーナーとなります。
- 最後に、「完了」をクリックして設定を保存します。
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オーナー変更の条件や制限を確認【Google Workspaceと個人アカウントの違い】
Google Driveでオーナーを変更する際、いくつかの条件や制限が存在します。
これらを理解しておくことで、スムーズなオーナー変更が可能になります。
オーナー変更の条件と制限
- Googleアカウント間でのみ可能
オーナー変更は、Googleアカウント同士でのみ行うことができます。
他のクラウドサービスや外部メールアドレスを持つユーザーに対しては、オーナー権限の移行ができません。 - Google Workspace(旧G Suite)内の制限
Google Workspaceを利用している場合、管理者がオーナー変更を制限していることがあります。
管理者が特定のファイルやフォルダの所有権を組織内に留めるように設定しているケースもあります。 - 個人アカウント vs Google Workspace
個人用Googleアカウントでは比較的自由にオーナー変更ができますが、**Google Workspace(企業アカウント)**の場合は、管理者がオーナー変更を許可しない設定にしている場合もあります。 - オーナー変更のキャンセル
一度オーナーを変更すると、元のオーナーが再びオーナー権限を取り戻すことはできません。
新しいオーナーが再度元のオーナーに権限を戻す必要があります。
オーナー変更後の権限はどうなる?【編集・削除権限の扱い】
オーナー変更を行うと、ファイルの管理権限がどのように変わるのか気になりますよね。
ここでは、オーナー変更後の権限がどう変化するかを説明します。
1. 新しいオーナーの権限
- 完全な管理権限
オーナーとしてファイルやフォルダを管理でき、共有設定の変更、ファイルの削除、他のユーザーへの権限変更など、あらゆる操作が可能です。 - 共有設定のコントロール
新しいオーナーは、共有設定を管理し、誰にどの程度の権限を与えるかを決定できます。
2. 旧オーナーの権限
- 閲覧・編集の権限のみ
オーナー権限を失った旧オーナーは、閲覧者または編集者としてファイルにアクセスできます。
ただし、削除やオーナー変更の操作はできなくなります。 - 制限された操作
オーナー変更後は、ファイルの完全な管理はできませんが、新オーナーが再度旧オーナーに特定の権限を与えることが可能です。
Google Workspaceでのオーナー変更方法【管理者権限の移行】
Google Workspaceを使用している場合、オーナー権限の変更に管理者の許可や設定が関与することがあり、個人アカウントとは少し違った手順が必要になることがあります。
Google Workspaceでオーナー変更を行う手順
- 管理者アカウントでGoogle Workspaceにログインします。
- Google Drive内でオーナー権限を変更したいファイルやフォルダを選択し、通常のGoogleアカウントで行う手順と同じように「共有」メニューからオーナー権限を移行します。
管理者の権限
- オーナー変更を制限する
管理者は、組織のセキュリティポリシーに基づいて、ファイルのオーナー変更を制限することができます。
特に、機密情報を含むファイルの所有権を他のユーザーに変更できないように設定する場合があります。 - オーナー権限の回復
管理者は、必要に応じてオーナー権限を強制的に変更したり、組織内で再割り当てすることが可能です。
オーナーを変更できない場合の対処法【トラブル解決のためのヒント】
時には、Google Driveでオーナー変更ができないという問題が発生することもあります。
ここでは、そんなときに試すべき対処法をいくつか紹介します。
1. 管理者が制限している可能性を確認する
Google Workspaceの環境で、管理者がオーナー変更を制限している場合、ファイルのオーナー変更は行えません。
この場合は、管理者に相談して制限を解除してもらう必要があります。
2. ファイルの共有設定を確認する
オーナー変更を行いたいファイルやフォルダが、他のユーザーと共有されていない場合、まずは対象ユーザーを共有リストに追加する必要があります。
共有設定で「閲覧者」または「編集者」としてユーザーを追加し、その後オーナー権限を移行する手順を試みましょう。
3. インターネット接続の確認
オーナー変更がうまくいかない場合、インターネット接続が不安定なことが原因の可能性があります。
特に、ファイルが大きい場合や複数のファイルを一度に変更しようとした場合、接続状況が影響することがあるため、安定したネット環境を確認して再試行してください。
まとめ:Google Driveでオーナーを変更して、ファイル管理を効率化しよう!
Google Driveでオーナーを変更することにより、他のユーザーにファイルやフォルダの完全な管理権限を移行でき、プロジェクトの引き継ぎやチーム管理がスムーズになります。
オーナー変更は簡単に行えますが、制限や条件に注意しながら適切に設定を進めましょう。
もしオーナー変更に問題が発生しても、この記事で紹介した対処法を試してみてください。