Macで外付けHDDを使おうとした際、
「アクセス権が変更できない」
「読み取り専用になっている」
といったトラブルに直面したことはありませんか?
これらの問題は、外付けHDDのフォーマットやアクセス権の設定が原因で発生することが多いです。
この記事では、Macで外付けHDDのアクセス権が変更できない場合の原因とその解決方法を初心者にもわかりやすく解説します。
特に「読み取り専用」の解除やフォーマットの変更方法、権限設定のトラブルシューティングについて詳しく説明します。
これを読めば、外付けHDDをMacで快適に使えるようになります!
Contents
外付けHDDのアクセス権が変更できない主な原因
まずは、外付けHDDのアクセス権が変更できない理由を把握しておきましょう。
原因を特定することで、適切な対処が可能になります。
1. HDDのフォーマットがMac非対応
Windowsで使用される「NTFS」フォーマットのHDDは、Macではデフォルトで「読み取り専用」として認識されます。
この場合、データの読み取りは可能ですが、新しいファイルの保存や削除、編集ができません。
2. アクセス権の設定が不完全
外付けHDDの「共有とアクセス権」の設定が正しくない場合、ファイル操作が制限されることがあります。
また、システム管理者以外のユーザーでは変更が反映されないことがあります。
3. システムのセキュリティ設定
macOSのセキュリティ強化により、外部ストレージの操作が制限される場合があります。
特に、macOS Catalina以降のバージョンでは、この影響が大きいです。
4. HDDが故障している可能性
ハードウェアの不具合やエラーが原因で、アクセス権が変更できないケースもあります。
この場合は、HDD自体の修復が必要です。
外付けHDDのアクセス権を変更する基本的な手順
1. 「情報を見る」からアクセス権を変更する
手順
- Finderで外付けHDDを右クリックし、「情報を見る」を選択します。
- 「共有とアクセス権」セクションを展開します。
- 自分のユーザー名を選択し、「読み/書き」に変更します。
- 鍵アイコンをクリックして、変更を適用します。
ポイント
- 鍵アイコンがグレーアウトしている場合、管理者アカウントでログインしているか確認してください。
- 「操作を完了できません」というエラーが出る場合、次の解決方法を試してください。
2. ディスクユーティリティでアクセス権を修復する
macOSには、ディスクのアクセス権を修復する機能があります。
手順
- 「ディスクユーティリティ」を開きます(アプリケーション > ユーティリティ)。
- 外付けHDDを選択します。
- 「First Aid(応急処置)」をクリックし、修復を実行します。
外付けHDDが「読み取り専用」になっている場合の対処法
1. HDDのフォーマットを確認する
まず、外付けHDDのフォーマットを確認します。
手順
- Finderで外付けHDDを選択し、右クリックで「情報を見る」を開きます。
- 「フォーマット」の項目を確認します。
よくあるフォーマットと特徴
- NTFS:Windows用。Macでは「読み取り専用」。
- Mac OS拡張(ジャーナリング):Mac用フォーマット。読み書き可能。
- APFS:Macの最新フォーマット。高速で安全性が高い。
2. NTFSフォーマットの場合の対応策
NTFSフォーマットのHDDをMacで使うには、以下の方法があります。
方法1. サードパーティソフトを使用
- Paragon NTFS for MacやTuxera NTFS for Macをインストールすることで、NTFSフォーマットのHDDをMacで読み書き可能にできます。
方法2. 再フォーマットする
再フォーマットしてMac対応のフォーマット(APFSまたはMac OS拡張)に変更することで、HDDを完全に利用できます。
3. HDDを再フォーマットする方法
手順
- 「ディスクユーティリティ」を開きます。
- 外付けHDDを選択し、「消去」をクリックします。
- 「フォーマット」を「Mac OS拡張(ジャーナリング)」または「APFS」に設定します。
- 「消去」をクリックしてフォーマットを実行します。
注意点
- フォーマットを実行すると、HDD内のデータはすべて削除されます。事前にバックアップを取ってください。
共有とアクセス権の設定が反映されない場合の解決方法
1. ターミナルを使って権限を修復する
Finderでの設定が反映されない場合、ターミナルを使ってアクセス権を変更できます。
手順
- ターミナルを開きます(アプリケーション > ユーティリティ)。
- 次のコマンドを入力します(外付けHDD名を変更してください):
sudo chmod -R 777 /Volumes/外付けHDD名
- 管理者パスワードを入力して実行します。
2. セキュリティとプライバシーの設定を確認する
macOSのセキュリティ設定で外部ストレージの操作が制限されている場合があります。
手順
- 「システム設定」→「セキュリティとプライバシー」を開きます。
- 「フルディスクアクセス」に外付けHDDを追加します。
再フォーマットする際の注意点とバックアップ方法
1. データをバックアップする
外付けHDDを再フォーマットする場合は、データを他のHDDやクラウドにバックアップしましょう。
バックアップ方法
- Finderで必要なデータを別のHDDにコピーします。
- Time Machineを使用してMac全体をバックアップする方法もおすすめです。
2. フォーマットの選択に注意する
使用するデバイスに応じて適切なフォーマットを選びましょう。
- Mac専用:APFSまたはMac OS拡張(ジャーナリング)
- MacとWindowsで使用:exFAT(互換性が高い)
よくある質問 FAQ
Q1. 外付けHDDのフォーマットを変更するとデータは消えますか?
はい、フォーマットを変更するとすべてのデータが削除されます。
事前にバックアップを取りましょう。
Q2. フォーマットを変更せずにNTFSを使いたい場合、どうすればいいですか?
サードパーティソフト(例:Paragon NTFS for Mac)をインストールすれば、NTFSフォーマットのHDDをMacで読み書き可能にできます。
Q3. Finderでアクセス権を変更しても反映されないのはなぜですか?
「共有とアクセス権」の設定がシステムレベルでロックされている可能性があります。
ターミナルを使用して権限を変更してください。
参考情報URL
まとめ:外付けHDDのアクセス権を正しく設定して快適に使用しよう
外付けHDDのアクセス権が変更できない原因には、フォーマットや権限設定の問題があります。
この記事を参考に、HDDのフォーマット変更や権限修正を行い、Macでの利用を快適にしましょう。
必要に応じて、データのバックアップも忘れずに行ってください!