外付けHDDが「書き込み禁止」状態になってしまい、データの保存や編集ができなくなった経験はありませんか?
この問題は、誤操作や設定の不備、物理的な問題が原因で発生することがあります。
この記事では、外付けHDDが書き込み禁止になる原因と、その解除方法をWindows・Macそれぞれでわかりやすく解説します。
データを失わずに安全に問題を解決するための手順や注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
Contents
書き込み禁止になる主な原因を理解しよう
外付けHDDが書き込み禁止状態になる理由は、主に以下の5つが考えられます。
1. 誤設定やOSの制限
- WindowsやMacの設定で、外付けHDDが「読み取り専用モード」に設定されている場合があります。
- 管理者権限がないため、書き込みが許可されていないこともあります。
2. ファイルシステムの互換性の問題
- HDDがWindows専用のNTFS形式でフォーマットされている場合、Macでは書き込みができないことがあります(逆も同様)。
- exFATやFAT32形式でフォーマットされていれば、両方のOSで利用可能です。
3. 書き込み禁止スイッチの設定
- 一部の外付けHDDには、物理的な書き込み禁止スイッチが搭載されています。このスイッチがオンになっている場合、書き込みがブロックされます。
4. ディスクエラーやHDDの故障
- HDD内部で不良セクタが発生したり、ディスク自体が損傷している場合、書き込みができなくなることがあります。
5. ウイルスやマルウェアの影響
- 外付けHDDにウイルスやマルウェアが感染すると、書き込みが禁止されることがあります。セキュリティソフトでスキャンが必要です。
書き込み禁止を解除する前のチェックポイント
書き込み禁止を解除する前に、以下を確認してください。
- HDDの接続状況
- USBケーブルが正しく接続されているか確認してください。
- 別のUSBポートやケーブルを使用してテストします。
- HDDの空き容量
- ディスクが満杯の場合、書き込みができないことがあります。空き容量を確認しましょう。
- 他のデバイスで動作を確認
- 他のパソコンに接続して、同じ問題が発生するか確認します。異なるデバイスで動作する場合、PC側の設定が原因の可能性が高いです。
Windowsで外付けHDDの書き込み禁止を解除する方法
方法1:ディスクのプロパティから設定を変更
- エクスプローラーを開く
- 外付けHDDを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 読み取り専用を解除
- 「セキュリティ」タブを選択し、「編集」をクリック。
- 「フルコントロール」にチェックを入れて「適用」をクリック。
方法2:Diskpartコマンドを使用
- コマンドプロンプトを起動
- 「スタート」メニューで「cmd」と検索し、右クリックで「管理者として実行」を選択します。
- Diskpartを実行
- 以下のコマンドを順番に入力します。
diskpart list disk select disk X (※Xは外付けHDDの番号) attributes disk clear readonly exit
- これで「読み取り専用」の属性が解除されます。
- 以下のコマンドを順番に入力します。
方法3:ファイルシステムを確認・修正
- ファイルシステムを確認
- 「ディスクの管理」を開き、外付けHDDのファイルシステムを確認します(NTFS、exFAT、FAT32など)。
- 必要に応じてフォーマット
- Macでも使いたい場合はexFAT形式に再フォーマットすることを検討してください。
- 注意:フォーマットを行うとデータが消去されるため、事前にバックアップを取ってください。
Macで外付けHDDの書き込み禁止を解除する方法
方法1:HDDの情報ウィンドウで権限を変更
- HDDを選択
- Finderで外付けHDDを選択し、右クリックで「情報を見る」を選択。
- 権限を変更
- 「共有とアクセス権」セクションで、「読み取り/書き込み」に変更します。
方法2:ディスクユーティリティを使用
- ディスクユーティリティを開く
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を選択。
- ファイルシステムを確認
- 外付けHDDを選択し、ファイルシステムを確認します。必要であればexFAT形式にフォーマットします。
方法3:NTFS形式の場合の対策
- サードパーティソフトを使用
- Paragon NTFSやTuxera NTFSをインストールすると、MacでNTFS形式のHDDに書き込みが可能になります。
書き込み禁止スイッチや物理的な問題を確認する方法
- スイッチがある場合の確認
- 一部の外付けHDDには物理スイッチが付いています。このスイッチを「解除」の位置に設定してください。
- HDDの状態を確認
- CrystalDiskInfoなどの診断ツールを使用し、HDDの健康状態を確認します。不良セクタが見つかった場合は交換を検討しましょう。
最終手段:フォーマットして問題を解決する方法
書き込み禁止が解除できない場合、フォーマットが必要になることもあります。
フォーマット手順
- データをバックアップ
- 必要なデータを他のドライブに移動します。
- フォーマットを実行
- Windows:エクスプローラーで外付けHDDを右クリックし、「フォーマット」を選択。
- Mac:ディスクユーティリティで「消去」を選択。
- フォーマット形式を選択
- exFAT形式にすると、WindowsとMacの両方で利用可能です。
よくある質問
Q1. 書き込み禁止スイッチが見つからない場合はどうすればいいですか?
A. スイッチがないモデルも多いです。
その場合は、OSやアクセス権限の設定を確認してください。
Q2. MacでNTFS形式のHDDに書き込めません。どうすればいいですか?
A. Paragon NTFSなどのサードパーティソフトをインストールすることで、MacでもNTFS形式に書き込みが可能になります。
Q3. フォーマットせずに解除する方法はありますか?
A. アクセス権限やディスク属性を変更することで、フォーマットせずに問題を解決できる場合があります。
記事内の方法を試してみてください。
参考リンク
書き込み禁止の解除は難しく思えるかもしれませんが、原因を特定し適切な手順を踏めば解決できる場合がほとんどです。
この記事を参考に、外付けHDDの問題をスムーズに解決してください!