Microsoft 365は、Word・Excel・PowerPoint・Outlookなどをサブスクリプション形式で使えるMicrosoftの定番オフィスサービスです。
以前は「Office 365」の名称で知られていましたが、現在はMicrosoft 365として提供され、個人向け・家庭向け・法人向けに複数プランが用意されています。
さらに最近は、従来のPersonalやFamilyだけでなく、AI機能をより強く打ち出したPremiumも登場しており、以前より選び方が少し複雑になっています。
そのため、
- どのプランを選べばいいのか分からない
- 買い切り型Office 2024と何が違うのか知りたい
- 家族利用と仕事利用でどれが向いているのか整理したい
という人も多いはずです。
この記事では、2026年3月時点のMicrosoft公式情報ベースで、個人向け・法人向けの主要プラン、価格差、できること、買い切り型との違い、向いている人までまとめて分かりやすく整理します。
Contents
Microsoft 365とは?サブスク型Officeの基本を先に整理

Microsoft 365は、Word、Excel、PowerPoint、OutlookなどのOfficeアプリを、月額または年額で使うサブスクリプション型サービスです。
買い切り型のOffice 2024と違い、契約中はアプリが継続利用でき、新機能・修正プログラム・セキュリティ更新プログラムも順次受け取れます。
さらに、プランによっては1TBのOneDriveや、複数デバイス利用、法人メール、管理機能、セキュリティ機能まで含まれます。
一方で、買い切り型のOffice 2024は最初に一度だけ支払えば使えますが、新バージョンへの自動アップグレードはありません。
Microsoft公式も、Office 2024は買い切り型であり、次のバージョンに上げる場合はその時点で改めて通常価格で購入する必要があると案内しています。
Microsoft 365の個人向けプラン比較一覧
まずは、家庭向け・個人向けでよく選ばれる4プランを整理します。
個人向けプラン比較表
| プラン名 | 料金 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Microsoft 365 Basic | 年額 2,440円 / 月額 260円 | 100GBクラウドストレージ、広告なしOutlook、Web/モバイル中心 | Officeデスクトップ版が不要で、OneDriveとメール重視の人 |
| Microsoft 365 Personal | 年額 21,300円 / 月額 2,130円 | 1ユーザー、1TB OneDrive、Word/Excel/PowerPoint/Outlookのデスクトップ版、同時に5台までサインイン | 1人でPC・スマホ・タブレットをまたいで使う人 |
| Microsoft 365 Family | 年額 27,400円 / 月額 2,740円 | 最大6人、各ユーザー1TB、合計最大6TB、同時に5台までサインイン | 家族で共有したい人 |
| Microsoft 365 Premium | 年額 32,000円 / 月額 3,200円 | 1〜6ユーザー、最大6TB、個人向けAI機能の上限がより広い | Copilot系AI機能を積極的に使いたい人 |
※個人向け価格はMicrosoft公式ストアの税込表示です。
AI機能の上限や内容はプランや機能ごとに異なり、今後変更される可能性があります。
個人向けで特に重要な見分け方
個人向けプランは、ざっくり言うと次のように見ると分かりやすいです。
Basicは「Officeアプリ目的」ではなく「保存・メール目的」
Microsoft 365 Basicは安いですが、中心になるのは100GBのOneDriveと広告なしOutlook。
PersonalやFamilyのような、WordやExcelのフルデスクトップ版を使う主力プランとは性格が違います。
そのため、「WordやExcelをしっかり使いたい」ならBasicでは足りないと考えたほうが失敗しにくいです。
Personalは「1人でしっかり使う人」の標準プラン
Personalは、1ユーザー向けで、1TBストレージ、複数デバイス利用、デスクトップ版Officeアプリを使いたい人に最も分かりやすい定番プランです。
自宅PC、ノートPC、スマホ、タブレットをまたいで使う人なら、買い切り型よりも使い勝手の良さを感じやすいです。
Familyは「2人以上ならコスパが急に良くなる」
Familyは最大6人で共有でき、各ユーザーに1TBずつ割り当てられます。
1人あたりの年額で見ると非常に割安になりやすく、家族利用ならまず候補に入るプランです。
特に、家族それぞれが別々のMicrosoftアカウントで使いたい場合に向いています。
Premiumは「AI活用を重視する人向け」の上位プラン
最近はPremiumも前面に出ており、Microsoft公式では最新のAI、高度なセキュリティ、クラウドストレージ、革新的なアプリを含む個人向け上位プランとして案内されています。
従来のPersonal/FamilyでもAI機能はありますが、PremiumのほうがAI関連の上限が広い位置づけです。
AI機能をあまり使わない人なら、無理にPremiumを選ばなくてもよい場面は多いです。
Microsoft 365の法人向けプラン比較一覧

次に、法人や個人事業、小規模チーム向けの代表プランです。
法人向けプラン比較表
| プラン名 | 料金(1ユーザーあたり) | 主な特徴 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| Microsoft 365 Business Basic | 年払い時 月額相当 899円 | Web/モバイル版Office、法人メール、1TB OneDrive | コストを抑えてメールとクラウド中心で使いたい |
| Microsoft 365 Business Standard | 年払い時 月額相当 1,874円 | デスクトップ版Office、法人メール、1TB OneDrive、追加アプリ | 一般的な中小企業、リモートワーク対応 |
| Microsoft 365 Business Premium | 年払い時 月額相当 3,298円 | Standard相当+高度な脅威対策、ID/アクセス管理、デバイス管理 | セキュリティや端末管理を重視する企業 |
※法人向け価格はMicrosoft公式の年払い時・税別表示です。
Microsoft 365 for business のベースプランは最大300ユーザー向けとして案内されています。
法人向けプランの違いを簡単にいうと
Business Basicは「デスクトップ版不要なら候補」
Business Basicは、Word・Excel・PowerPoint・OutlookのWeb版とモバイル版、法人メール、1TBクラウドストレージが中心です。
PCにフル版Officeを入れて本格的に作業するより、ブラウザ中心の業務が多い会社に向いています。
Business Standardは「最もバランスが良い」
Business Standardは、Basicの内容に加えてデスクトップ版Officeが使えます。
社内文書、表計算、PowerPoint資料、Outlookメールを普通に使う中小企業なら、このプランがもっとも選びやすいです。
Business Premiumは「セキュリティと端末管理まで必要な会社向け」
Business Premiumは、Standardの内容に加えて、高度なサイバー脅威対策やデバイス管理などが強化されています。
取引先情報、顧客情報、社外持ち出しPC、複数端末の統制などを重視する会社なら、有力候補になります。
買い切り型Office 2024との違い
ここは検索意図が強い部分なので、かなり丁寧に整理します。
Microsoft 365とOffice 2024の比較表
| 比較項目 | Microsoft 365 | Office 2024(買い切り型) |
|---|---|---|
| 料金体系 | 月額または年額のサブスク | 最初に一括購入 |
| バージョン更新 | 契約中は継続的に更新 | 購入時点のバージョンで固定 |
| アプリ | プランによりWord/Excel/PowerPoint/Outlook等 | 製品により固定 |
| ストレージ | プランによりOneDrive 100GB〜1TB/人 | 基本的に別契約 |
| 利用台数 | 個人向けは複数デバイス利用が前提 | 日本向けOffice Home 2024 / Home & Business 2024は2台のWindows PCまたはMacで使用可能 |
| サポートの考え方 | 契約中は更新継続 | Office 2024は2029年10月9日までサポート |
| 向いている人 | 常用する人、複数端末利用者、クラウド活用派 | たまにしか使わない人、固定環境で使いたい人 |
買い切り型Officeの現行主力は「Office 2024」
一般向けに今主力なのはOffice Home 2024とOffice Home & Business 2024です。
Office Home 2024はWord、Excel、PowerPoint、OneNoteを含み、価格は41,380円(税込)。
Office Home & Business 2024はそこにOutlookが加わり、43,980円(税込)です。
どちらも日本向けストアでは2台のWindows PCまたはMacで使用可能と案内されています。
Office 2021を今から選ぶときの注意点
Office 2021はまだ利用中の人もいますが、Microsoftは2026年10月13日にサポート終了と案内しています。
Microsoft 365のメリット

常に新しい機能と修正が反映されやすい
Microsoft 365は契約中、新機能・修正・セキュリティ更新を継続して受けられます。
買い切り型よりも「古くなりにくい」のが最大の強みです。
特に仕事で毎日使う人ほど、この差は大きく感じやすいです。
複数デバイスで使いやすい
PersonalやFamilyは、PCだけでなくMac、スマホ、タブレットも含めて使いやすく、同時に5台のデバイスにサインイン可能と案内されています。
自宅用PCと外出用ノートPC、スマホを併用する人にはかなり便利です。
OneDrive込みで考えると単純なOffice代比較だけではない
Microsoft 365は、Officeアプリだけでなく、1TBクラスのクラウドストレージまで含まれるのが大きな特徴。
単純に「WordとExcelだけ使えればいい」と考える人には割高に見えることがありますが、写真、書類、バックアップ、共有まで含めて使う人には価値が大きくなります。
Microsoft 365のデメリット
使い続ける限り費用が発生する
サブスクなので、当然ながら継続コストがかかります。
「数年に一度しか開かない」「たまに自治会の文書を作る程度」という人には、買い切り型のほうが合う場合があります。
これは今でも大きな判断ポイントです。
契約や認証の考え方を理解しておく必要がある
Microsoft 365はクラウド型・アカウント型の性質が強いため、完全に何年もオフラインで使う前提には向きません。
Microsoftサポートでは、少なくとも39日ごとにインターネット接続しない場合、アプリが機能制限モードになる可能性があると案内しています。
解約後はフル機能のままでは使えない
サブスクリプション切れや未アクティブ状態では、Office側でライセンスのない製品や認証エラーが表示されることがあり、実質的に継続利用に制限が出ます。
「一度契約すれば永久にそのまま使える」という買い切り型の感覚とは違います。
こんな人にはこれがおすすめ

個人利用ならこう選ぶ
| 使い方 | おすすめ |
|---|---|
| WordやExcelはほぼ使わず、クラウド保存とメール中心 | Microsoft 365 Basic |
| 1人でPC・スマホ・タブレットをまたいでOfficeを使う | Microsoft 365 Personal |
| 家族2人以上で使う | Microsoft 365 Family |
| AI機能を積極的に使いたい | Microsoft 365 Premium |
| 年に数回しかOfficeを使わない | Office Home 2024 / Home & Business 2024 |
この選び方は、価格差だけでなく、誰が使うか・何台で使うか・AIを重視するか・OneDriveを使うかで決めると失敗しにくいです。
法人利用ならこう選ぶ
| 事業規模・用途 | おすすめ |
|---|---|
| まずは低コストで法人メールとクラウドを導入したい | Business Basic |
| 一般的な中小企業運用、リモートワーク、資料作成まで対応したい | Business Standard |
| セキュリティ、ID管理、端末管理を重視したい | Business Premium |
法人向けでは、単にOfficeアプリの有無だけでなく、メール運用・管理者機能・セキュリティ・端末統制まで見るのが大切です。
よくある質問
Microsoft 365と買い切り型、結局どちらが安い?
短期的な支出だけ見ると、買い切り型のほうが安く見えることがあります。
ただしMicrosoft 365は、最新版維持、複数端末利用、OneDrive、継続アップデートまで含まれるため、単純な本体価格だけでは比較しにくいです。
「Officeを単発利用するだけ」なら買い切り型、「普段から使う」「複数台で使う」「クラウドも使う」ならMicrosoft 365が有力です。
Office 2024は何が入っている?
Office Home 2024にはWord、Excel、PowerPoint、OneNote、Office Home & Business 2024にはそれにOutlookが加わります。
Microsoft 365はオフラインで使える?
使えます。
ただしMicrosoftサポートでは、少なくとも39日ごとにインターネット接続しないと機能制限モードになる可能性があると案内しています。
完全オフライン専用の運用には向きません。
Office 2021は今から買うべき?
今から新規で検討するなら、現行主力のOffice 2024を中心に比較するほうが自然です。
Office 2021は2026年10月13日でサポート終了と案内されています。
まとめ
2026年時点でMicrosoft 365を選ぶときは、まず**「1人で使うか、家族で使うか、会社で使うか」**を分けて考えるのが大切です。
個人なら、
- 保存とメール中心ならBasic
- 1人でしっかり使うならPersonal
- 家族共有ならFamily
- AI活用重視ならPremium
という分け方がかなり分かりやすいです。
一方で、買い切り型Officeを選ぶなら、現行の比較対象はOffice 2024です。
Office 2024は一括購入で分かりやすい反面、Microsoft 365のような継続アップデートや大容量OneDriveは前提にしていません。
つまり、
- 長く・頻繁に・複数端末で使うなら Microsoft 365
- たまに・固定環境で・支払いを一度で済ませたいなら Office 2024