NURO光を利用していると、標準の**ONU(光終端装置)**にルーター機能が備わっていることに気づくことがあります。
しかし、市販の高性能ルーターを使用したい場合や、二重ルーター(デュアルルーター)による通信遅延の問題を避けるためには、ONUのルーター機能をオフにしてブリッジモードに設定することが推奨されます。
この記事では、NURO光のONUのルーター機能をオフにする方法や、二重ルーター問題を解消する手順について詳しく解説します。
設定時の注意点や、接続を最適化するためのアドバイスも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
NURO光のONUのルーター機能をオフにする理由とは?
まず、なぜNURO光のONUのルーター機能をオフにする必要があるのか、その理由を見てみましょう。
以下のような理由で、ルーター機能をオフにしたいと考えている方が多いです。
1. 市販の高性能ルーターを使用したい
市販のルーターには、より高速で広範囲にカバーできるWi-Fi機能や、ゲーミングルーターなど特定の用途に特化した高度な機能を持つものがあります。
NURO光のONUのルーター機能は基本的な機能を備えていますが、市販ルーターを使用することで、Wi-Fi環境の強化やネットワーク管理の向上が期待できます。
2. 二重ルーター問題を解決したい
NURO光のONUにルーター機能がオンのまま、市販ルーターを追加で接続すると、二重ルーター状態になります。
これにより、通信が遅くなったり、ポート開放がうまくいかない、オンラインゲームや一部のアプリで通信の不具合が発生することがあります。
この問題を解決するためには、ONUのルーター機能をオフにし、ルーター機能は市販ルーターに任せる必要があります。
3. Wi-Fi機能を外部ルーターに任せたい
NURO光のONUにはWi-Fi機能も内蔵されていますが、より強力なWi-Fiルーターを使用したい場合、ONUのルーターおよびWi-Fi機能をオフにして、市販のルーターにWi-Fi機能を完全に移行することが可能です。
ONUをブリッジモードにしてルーター機能をオフにする手順
ONUのルーター機能をオフにするためには、ブリッジモードに切り替える必要があります。
ブリッジモードにすることで、ONUはインターネット回線を単純に通すモデムの役割を果たし、ルーターの機能は市販のルーターに任せることができます。
1. ONUの管理画面にアクセスする
まず、ONUの設定を変更するために、管理画面にアクセスします。以下の手順で行います。
手順
- パソコンやスマートフォンを、ONUに接続(LANケーブルまたはWi-Fiで接続)します。
- ブラウザを開き、ONUの管理画面にアクセスします。一般的なアクセス先は**「http://192.168.1.1」**です。
- 管理者IDとパスワードを入力してログインします。
IDやパスワードはONUの背面や取扱説明書に記載されています。
2. ブリッジモードに変更する
管理画面にログインしたら、次にルーター機能をオフにしてブリッジモードに変更します。
これにより、ONUは単なるモデムとして機能するようになります。
手順
- **「インターネット設定」や「ネットワーク設定」**メニューを探します。
- **「ルーターモード」や「ブリッジモード」**の設定オプションを探し、ブリッジモードを有効化します。
- 設定を保存して、ONUが再起動するのを待ちます。
再起動が完了した後、ONUのルーター機能が無効になり、市販のルーターがルーター機能を担当するようになります。
【NURO光ルーターの再起動方法を解説】インターネット接続改善の手順と再起動で解決しない場合の対処法。
【NURO光のLINEランプが点滅し続ける?】原因と解決策を徹底解説!再起動や設定確認の方法も紹介。
【NURO光でIPv4が繋がらない時の原因と解決方法】ルーター設定や回線トラブルの対処法を徹底解説!
【NURO光のALARMランプが赤点滅?】原因と解決策を徹底解説!再起動やサポート連絡の目安も紹介。
市販ルーターを使うメリットとONUのルーター機能をオフにする際の注意点
市販のルーターを利用することには多くのメリットがありますが、その際にはいくつか注意点もあります。
1. 市販ルーターを使うメリット
市販のルーターを使用することで、次のようなメリットが得られます。
- 高速なWi-Fi接続
市販のルーターは、最新のWi-Fi規格(Wi-Fi 6など)に対応しており、ONU内蔵のWi-Fiよりも高速で安定した接続が期待できます。 - 広い範囲をカバー
強力なWi-Fiルーターを使うことで、広い家や複数階にわたるエリアでも、電波が届きやすくなります。 - ゲーミングやVPN対応
市販のルーターには、ゲーマー向けに遅延を減らす機能や、VPN機能を内蔵しているモデルもあり、特定の用途に合わせたネットワーク構築が可能です。
2. 注意点
市販のルーターを使用する際には、以下の点に注意する必要があります。
- ONUのWi-Fi機能を無効にする
ONUのルーター機能をオフにしても、Wi-Fi機能がオンのままだと、無駄な電波を出し続けてしまいます。
ONUのWi-Fi機能も無効化して、市販ルーターのWi-Fiに統一しましょう。 - 接続設定の確認
ブリッジモードに変更した際、市販ルーターのPPPoE接続設定が必要な場合があります。
プロバイダから提供される接続情報を確認し、ルーターに正しく設定してください。
二重ルーター問題を解決してネットワーク接続を最適化する方法
ONUと市販ルーターを両方使っている場合、二重ルーター問題が発生することがあります。
これにより、通信速度が遅くなったり、インターネット接続が不安定になることがあります。
この問題は、次の方法で解決できます。
1. ブリッジモードで二重ルーター問題を回避
上記で解説した通り、ブリッジモードに変更することで、ONUのルーター機能がオフになり、市販ルーターが唯一のルーターとして機能します。
これにより、二重ルーター問題が解消されます。
2. 市販ルーターの適切な設定
市販のルーターを利用する際、PPPoE接続の設定や、DNS設定などが正しく行われているか確認することが重要です。
特に、NURO光でインターネット接続を行う場合、プロバイダから提供された接続情報が必要になるため、ルーターの設定画面から適切に設定しましょう。
ONUのルーター機能をオフにした後の接続トラブル対策と設定確認
ONUのルーター機能をオフにしても、場合によっては接続が不安定になることや、インターネットに繋がらないトラブルが発生することもあります。
ここでは、よくあるトラブルとその対策を紹介します。
1. インターネットに繋がらない場合
ブリッジモードに変更した後、インターネット接続ができない場合は、以下を確認してみてください。
- 市販ルーターのPPPoE接続設定が正しいか確認します。
プロバイダから提供されたIDとパスワードが正しく入力されているか確認しましょう。 - LANケーブルの接続状態を再確認します。
ONUとルーター間のケーブルがしっかりと接続されているか確認します。
2. 速度低下や不安定な接続
接続が不安定だったり、速度が遅い場合は、ルーターの再起動や、LANケーブルをカテゴリー6以上のものに交換することを試してみてください。
また、市販ルーターのファームウェアを最新のものに更新することで、パフォーマンスが改善されることもあります。
まとめ
NURO光のONUのルーター機能をオフにしてブリッジモードに変更することで、市販の高性能ルーターを活用できるだけでなく、二重ルーター問題を解消し、インターネット接続を最適化できます。
この記事で紹介した手順を参考に、ネットワークの設定を行い、快適なインターネット環境を構築しましょう。