「Outlookを開いたら設定が全部初期化されている…」
「アカウントもメールも消えていて、まるで新品状態」
「間違って初期化してしまったけど、復元できるの?」
Outlookが突然「初期化された状態」になると、仕事や日常に大きな支障をきたします。
しかし、多くの場合、正しい操作をすればデータや設定を復元できます。
この記事では【outlook 初期化された! 復元方法は?】というサジェストを中心に、
- 初期化されたときの状態パターンと確認方法
- 消えたアカウント/データ/署名/連絡先などの復元手順
- Outlook 365/2016/2013などバージョン別対応策
- 「新Outlook」から「旧Outlook(クラシック)」への戻し方
- 完全初期化してしまった場合のバックアップ復元手順
を超深掘り+丁寧に解説していきます。
Contents
Outlookが「初期化された」とは?3つの症状パターン
まず「初期化された」と感じる状態には、以下のようなケースがあります。
症状 | 原因の例 | 復元対象 |
---|---|---|
アカウントがすべて消えている | プロファイル破損/削除 | アカウント再設定 or プロファイル復元 |
メール/署名/ルールが消えている | プロファイル再構成/一時フォルダ読み込み | pst ファイル/署名フォルダの読み込み |
UIが完全に変わった(Outlookが変わった) | 新Outlookへの自動移行 | クラシックに戻す設定が必要 |
ステップ①:現在のOutlookの状態を確認する
使用中のバージョンを確認
- Outlookを起動
- 【ファイル】→【オフィスアカウント】
- 【製品情報】の下に「Outlook for Microsoft 365」「Outlook 2016」などと表示されます
新OutlookかクラシックOutlookかを判別
- 右上に「新しいOutlook」のスイッチがある → 新Outlook
- クラシックなリボンUI → 旧Outlook(Outlook 2013〜2021系)
ステップ②:アカウント設定が初期化された場合の復元手順

Outlookが「新しいプロファイル」で起動してしまうと、アカウントや署名などすべてが消えたように見えます。
対処方法①:元のプロファイルを再選択する
- 【コントロールパネル】→【メール(Microsoft Outlook)】→【プロファイルの表示】
- 「Outlook」や過去のプロファイルが残っていれば選択し、
- 「このプロファイルを常に使用する」で指定して再起動
対処方法②:アカウントを再追加する
- Outlook上で【ファイル】→【アカウントの追加】
- 以前使っていたメールアドレスとパスワードを入力
- IMAP/POP/Exchange設定が必要な場合は手動構成
💡 以前と同じIMAPアカウントなら、メールも同期で復元されます。
ステップ③:メールデータ(pstファイル)の復元
OutlookがPOP3設定だった場合、メールはローカル(.pst)に保存されている可能性あり
- 【ファイル】→【アカウント設定】→【データファイル】で、pstファイルの保存先を確認
- もし削除されていれば、以下のフォルダを確認:
makefileCopyEditC:\Users\<ユーザー名>\Documents\Outlook Files
- 古い
.pst
ファイルがあれば、以下の手順で読み込み:
pstファイルを読み込む手順
- 【ファイル】→【開く/エクスポート】→【Outlookデータファイルを開く】
.pst
を選択すると、左側のナビゲーションに追加される- 必要なメールを新しいフォルダにドラッグすれば復元完了
ステップ④:署名・ルール・アドレス帳の復元

署名の保存場所
makefileCopyEditC:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Signatures
- 上記フォルダのバックアップがあれば、新しいプロファイルにコピーするだけで署名が復活します。
自動仕分けルール
ルールはプロファイルごとに保存されます。
旧プロファイルが存在する場合:
- 【ファイル】→【ルールと通知の管理】→【オプション】→【インポート】
ステップ⑤:「新Outlook」から「クラシックOutlook」に戻す方法
2023〜2025年にかけて、Outlookは徐々に「新Outlook」へと移行されています。
元のOutlookに戻すには?
- Outlook右上にある「新しいOutlook」のスイッチをOFFにする
- 確認ダイアログで【切り替え】を選択
- アプリが再起動し、旧バージョン(クラシックUI)に戻る
⚠ 今後「クラシック版」はサポート終了の予定があるため注意
Outlookが完全に初期化された/PCをリセットした場合の復元方法
必要なバックアップ
項目 | 保存ファイル名 | 保存場所 |
---|---|---|
メールデータ | .pst / .ost | C:\Users\<ユーザー>\Documents\Outlook Files など |
アドレス帳 | .nk2 / .csv | エクスポートしておく必要あり |
署名 | Signatures フォルダ | AppData内 |
アカウント設定 | レジストリ or 手動再構成 | ― |
バックアップからの復元手順
- Outlookを開く
- 【ファイル】→【開く/エクスポート】→【Outlookデータファイルを開く】
.pst
を選択し、内容を復元
よくある質問(FAQ)

Outlookが初期化されました。メールは戻せますか?
→ POP3の場合はローカルに保存された .pst
ファイルから復元できます。
IMAPやExchangeの場合は、アカウント再設定で再同期が可能です。
Outlookの署名やルールも消えたのですが?
→ 署名は Signatures
フォルダに保存されていることが多く、コピーすれば復元できます。
ルールは旧プロファイルからインポートできます。
新しいOutlookから元に戻せますか?
→ はい。
右上の「新しいOutlook」スイッチをオフにすれば、クラシック版に戻せます(2025年時点では一部制限あり)。
Outlookのアカウント設定を完全に復元するには?
→ アカウント設定そのものは再構成が必要ですが、メールや連絡先がクラウド同期型であれば再ログインするだけで戻ります。
参考リンク
- Microsoft公式|Outlookのプロファイルを作成・管理する方法
- Microsoft公式|Outlookデータファイル(PST)の読み込み手順
- Microsoft公式|新Outlookと旧Outlookの違いと切り替え方法
要点整理
- Outlookが「初期化された」と感じる原因は主にプロファイルの切替・破損・UI変更によるもの
- アカウント・メール・署名・ルールなどは、元のプロファイルや
.pst
ファイルからの復元が可能 - 新Outlookは再送信・署名などの仕様が異なるため、慣れていない場合はクラシック版に戻す選択も
- 完全初期化された場合でも、バックアップやメールサーバー同期があれば十分に復旧可能!
ひとことアドバイス
Outlookが初期化されたように見えても、データが完全に失われているわけではありません。
一つ一つ落ち着いて復元作業を行えば、元通りの環境に戻せます!