OutlookでTeams会議を予定したけれど、
「録画はどこで開始するの?」
「保存先は?」
「ダウンロードは誰ができる?」——
このあたりが一番つまずきやすいところです。
本記事では、Outlookで会議を作る→Teamsで録画する→OneDrive/SharePointに保存→共有・ダウンロードするまでの一連の流れを丁寧に解説します。
録画と文字起こしの最新仕様(2025年時点)にも触れますので、安心して進めてください。
Contents
先に要点まとめ(迷ったらここだけ見ればOK)

- 録画の開始・停止はTeams会議中に操作(Outlookから録画開始はできません)。
会議ウィンドウの「…(その他)」→「録画を開始」。 - 保存先
- 通常の会議(非チャネル):主催者(Organizer)のOneDrive > Recordings フォルダ。
- チャネル会議:そのチームのSharePoint(チャネルのDocument > Recordings)。
- 誰が録画できるかはポリシーと会議オプションで決まります。
既定では主催者・共同主催者・発表者に許可する構成が可能(Teams Premiumがあると「誰が録画できるか」を会議ごとに細かく制御可能)。 - Outlookからの会議作成は「Teams会議トグル」をONにするだけ。
録画の可否は管理者ポリシーと会議オプションに依存します。 - 録画の既定の有効期限はテナント設定により異なります(多くの環境で既定60日)。
必要に応じて延長・変更可能(組織ポリシー優先)。
OutlookでTeams会議を作成する(録画準備の前段)
- **Outlook(デスクトップ/新Outlook/Outlook on the web)**でカレンダーを開く。
- 「新しい予定」→「Teams会議」トグルをON。
- タイトル・日時・参加者を追加して送信します。
(この時点では録画は開始されません。録画は会議中にTeams側で操作します。) Microsoft Support
新規予定の詳細画面の上部に「Teams会議」スイッチがあります。
これをONにすると招待にTeams参加リンクが自動挿入されます。
送信後、参加者の予定表にも会議URLが表示されます。
会議中に録画を開始・停止する(Teamsクライアント)

- 会議画面の上部メニューから**「…(その他)」→「録画を開始」**。
- 終了時は同じメニューから**「録画を停止」します。
録画は自動的に保存先へアップロード**され、会議チャット/会議詳細にもリンクが表示されます。 Microsoft Support
誰が押せる?
- 主催者・共同主催者・(設定次第で)発表者が開始/停止できます。
Teams Premiumがある場合、会議オプションの**「誰が録画・文字起こしできるか」**を主催者が事前に選択可能です。
Microsoft LearnMicrosoft Support
会議の種類 | 保存先 | 具体パスの例 |
---|---|---|
通常の会議(非チャネル) | 主催者のOneDrive | OneDrive > Recordings フォルダにMP4保存。主催者/共同主催者が編集可、他参加者は閲覧が基本。 |
チャネル会議 | チャネルのSharePoint | チームのSharePointサイト > Documents > <チャネル名> > Recordings。チームの権限に準拠。 |
2025年時点の仕様では、録画ファイルは“主催者”側のストレージ(OneDrive/SharePoint)に置かれるのが基本ルールです。共同主催者の編集権限や共有の挙動も公式で整理されています。 Microsoft Learn+1
ダウンロード・共有のベストプラクティス
- ダウンロード:OneDrive/SharePointの権限に従い、主催者/共同主催者は編集権限があるためダウンロード可能です。
参加者側は共有設定で許可された範囲に応じて閲覧/ダウンロード可。
手順は録画リンク(会議チャット/会議詳細)→「開く」→OneDrive/SharePointのファイル操作。 - 共有:録画は通常**.mp4です。他のファイル同様、「共有」から社内外に共有設定を変更できます。
チャネル会議ならチームの既定権限**を前提に管理すると混乱が少ないです。
文字起こし(トランスクリプト)と録画の関係
- 会議中の**「…」→「文字起こしを開始」**でリアルタイムの書き起こしが可能(管理者が機能を許可していることが前提)。
言語・ポリシーは組織設定に従います。 - Teams Premiumがあると、「誰が録画・文字起こしできるか」を会議オプションで細かく制御できます。
機微会議のテンプレート・ラベル化も有効です。
よくあるつまずきと解決

Outlookで録画ボタンが見つからない
録画はOutlookではなく、会議中のTeamsから操作します。
Outlookはあくまで日程作成・招待のための窓口です。
録画の開始/停止はTeams会議ウィンドウの「…」メニューから行います。
録画できるはずの人がボタンを押せない
管理者ポリシーで録画が許可されている必要があり、主催者と録画開始者の双方に許可が必要です。
Teams Premiumがある場合は会議オプションの**「誰が録画・文字起こしできるか」**も確認しましょう。
録画が見当たらない/Streamにない
現在の保存先はOneDrive/SharePointです。
会議チャットの録画リンクからOneDriveのRecordings(非チャネル)またはSharePointのRecordings(チャネル)を確認してください。 Microsoft SupportMicrosoft Learn
有効期限で消えるのが不安
既定で60日などの自動期限が設定されている環境があります(管理者のポリシー次第)。
必要なら期限延長や保持変更を相談しましょう。
Outlook×Teamsの会議設定・連携(関連トピックをコンパクトに)
- OutlookからTeams会議を作る:予定作成時にTeams会議トグルをON。
これで招待に参加リンクが入ります。 - Teamsの会議オプション:主催者は会議詳細画面の**「会議オプション」から発表者/ロビー/録画・文字起こしの権限**を調整できます(テンプレート/ラベルで固定も可)。
- OutlookにTeamsが表示されない:管理者がOutlook用Teamsアドインを許可しているか、更新状況/プロファイルを確認しましょう。
具体ステップ
録画を開始して保存先を開くまで
- 会議中、上部メニューの**「…」→「録画を開始」**。
参加者に録画開始の通知が出ます。 - 会議終了後、会議チャットに録画のカードが表示。
「開く」をクリック。 - 非チャネルならOneDrive > RecordingsのMP4が開き、チャネル会議ならSharePointのRecordingsフォルダが開きます。
そこでダウンロード/共有/リンクコピーが可能です。
迷いやすい質問にサクッと回答

OutlookでTeams会議の録画は“予約”できますか?
会議前に録画を予約する機能はありません。
会議が始まったらTeams側で手動開始(またはポリシーが許せば自動録画を管理者が設定)という運用になります。
参加者(ゲスト)でも録画できますか?
外部ゲストは原則できません。
録画の可否はテナントポリシーに依存し、許可範囲に入る主催者・共同主催者・発表者(組織内)が対象です。
必要なら会議オプションやロールを見直します。
録画と同時に文字起こしを使いたい
会議中の「…」から文字起こしを開始。
管理者が機能を許可している必要があります。
保存先・アクセスは録画と同様にOneDrive/SharePointの権限で管理されます。
録画の保持期限を延ばしたい/削除された録画を戻したい
既定は60日の環境が多いですが、組織のポリシーで変更できます。
削除後でもOneDrive/SharePointのごみ箱から復元できる場合があります。
まずは管理者に相談してください。
まとめ(要点チェック+ひとこと)
- 録画操作はTeams会議中に実施、Outlookは会議の作成と通知が役割。
- 保存先は非チャネル=主催者のOneDrive/チャネル=SharePoint。
迷ったら**会議チャットの録画カード→「開く」**で場所へ飛ぶのが最短です。 - 誰が録画できるかは会議オプション+管理者ポリシー、Teams Premiumなら会議ごとに細かく制御可能。
- 期限は組織ポリシー優先(既定60日が多い)。必要なら延長/保持を相談。
ひとことアドバイス
大事な会議は、開始直後に「録画」「文字起こし」ボタンを押す担当を決めておくと、取りこぼしが防げます。
保存先は会議チャットのカードからワンクリックで開けます。
参考リンク(公式中心)
- 会議を録画する(操作手順):Microsoft サポート
https://support.microsoft.com/en-us/office/record-a-meeting-in-microsoft-teams-34dfbe7f-b07d-4a27-b4c6-de62f1348c24 - OutlookからTeams会議をスケジュール:Microsoft サポート
https://support.microsoft.com/en-us/office/schedule-a-microsoft-teams-meeting-from-outlook-883cc15c-580f-441a-92ea-0992c00a9b0f - 保存と権限(OneDrive/SharePoint):管理ドキュメント
https://learn.microsoft.com/en-us/microsoftteams/manage-meeting-recording-options - 録画・保存仕様(最新の変更点):管理ドキュメント
https://learn.microsoft.com/en-us/microsoftteams/tmr-meeting-recording-change - トランスクリプト(文字起こし)を使う/管理する:ユーザー/管理ドキュメント
https://support.microsoft.com/en-us/office/view-live-transcription-in-microsoft-teams-meetings-dc1a8f23-2e20-4684-885e-2152e06a4a8b
https://learn.microsoft.com/en-us/microsoftteams/meeting-transcription-captions