「Premiere Proでクリップの重ね順を調整したい!」
「テロップや画像が思った通りに表示されない…」
「エフェクトや調整レイヤーの適用順を変更するには?」
Premiere Proでは、タイムライン上のクリップの順番(レイヤー構造)が映像の表示順に影響します。
例えば、テロップや画像を上に重ねたり、エフェクトを適用する際には、適切なレイヤー構造を理解することが重要です。
本記事では、Premiere Proの重ね順の基本、クリップの前後関係を変更する方法、合成モードの活用、エフェクトの適用順の調整方法 まで詳しく解説します!
Contents
Premiere Proの重ね順の基本ルール
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Premiere Proでは、タイムラインの「V1」「V2」「V3」などのビデオトラックがレイヤーとして機能 し、上のトラックにあるクリップほど前面に表示 されます。
✅ 基本ルール
- V1が最背面、V2→V3→V4…と上に行くほど前面に表示 される
- V3のクリップがV1・V2の映像を覆い隠す
- 画像やテロップを映像の上に重ねる場合、V2以上のトラックに配置する
📌 PhotoshopやPowerPointのレイヤー構造と同じように考えると分かりやすい!
クリップの前後関係を変更する方法
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1. クリップの表示順を変更する(レイヤーの入れ替え)
✅ 手順
- タイムライン上で、前面に表示したいクリップを選択
- V1→V2(またはV3)にドラッグして配置
- 映像が正しく重なることを確認
📌 トラックを上げると前面に、下げると背面に移動!
2. クリップを最前面・最背面に移動する
✅ 手順
- クリップを右クリック
- 「ビデオトラックの移動」→「最前面へ移動」または「最背面へ移動」
📌 マウス操作ではなく、メニューから簡単に移動できる!
3. テロップや画像を映像の上に重ねる
✅ 手順
- V1に映像、V2にテロップや画像を配置
- 「エフェクトコントロール」→「スケール」や「位置」で調整
- 画像の透過処理をしたい場合、「ブレンドモード」を変更
📌 テロップや画像は必ず映像の上のトラック(V2以上)に配置!
エフェクトの適用順を調整する方法
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Premiere Proでは、エフェクトの適用順によって仕上がりが変わります。
1. エフェクトの適用順を変更する
✅ 手順
- 「エフェクトコントロール」パネルを開く
- 適用済みのエフェクトをドラッグして順番を変更
📌 例えば、「ブラー」を「色調補正」より先に適用すると、ぼやけたままの色になるので注意!
2. 調整レイヤーを活用する(全体にエフェクトを適用)
✅ 手順
- 「新規項目」→「調整レイヤー」を作成
- V3以上のトラックに配置し、適用範囲を調整
- 調整レイヤーにエフェクトを適用する
📌 調整レイヤーを使えば、複数のクリップにまとめてエフェクトを適用可能!
合成モード(ブレンドモード)を使ったレイヤーの活用
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Premiere Proには「ブレンドモード(描画モード)」があり、異なるレイヤーをなじませることが可能 です。
1. ブレンドモードを変更する
✅ 手順
- 「エフェクトコントロール」→「不透明度」→「ブレンドモード」 を開く
- 以下の設定を試す
- 「スクリーン」→ 黒背景を透過させる
- 「乗算」→ 白背景を透過させる
- 「オーバーレイ」→ コントラストを強調しつつ重ねる
📌 動画の合成や、光の演出に最適!
Premiere Proでの重ね順の活用例
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✅ 1. テロップを映像の上に配置する
- V1:映像 / V2:テロップ(透過PNG)
✅ 2. 画面分割やピクチャーインピクチャーを作る
- V1:背景映像 / V2:別の映像(スケールを縮小して配置)
✅ 3. 画面全体にエフェクトをかける
- V1・V2:映像 / V3:調整レイヤー(エフェクト適用)
📌 基本ルールを理解すれば、より高度な編集が可能!
よくある質問(FAQ)
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Q. クリップが思った通りに表示されないのはなぜ?
A. Premiere Proでは「上のトラックが優先」されるため、クリップの順番を確認しましょう!
Q. 透過画像(PNG)が黒く表示されるのですが?
A. 「ブレンドモード」を「通常」に設定し、正しく配置されているか確認してください!
Q. 画面全体に同じエフェクトを適用するには?
A. 「調整レイヤー」を使えば、複数のクリップに一括でエフェクトを適用できます!
まとめ
✅ Premiere Proでは「上のトラック」が前面に表示される!
✅ クリップの順番を入れ替えることで、表示順を自由に調整可能!
✅ エフェクトの適用順を変更すると、仕上がりが変わるので注意!
✅ 調整レイヤーを使えば、複数のクリップにまとめてエフェクトを適用できる!
✅ 「ブレンドモード」を活用すれば、異なる映像や画像を自然になじませることが可能!
参考情報URL
🔗 YouTube解説|Premiere Proの重ね順とレイヤーの使い方