「同じ経路・同じ訪問先の交通費申請を毎回いちいち手入力している」
「出張の申請内容、毎回ほぼ同じなのにまたイチから書かないといけないの?」
――そんな人にとって、楽楽精算の「マイパターン」は一番効く時短ワザです。
この記事では、マイパターンの登録方法・呼び出し方・運用のコツに加えて、ICカード連携、ログインURLやSSO設定、料金イメージといった関連ポイントまでまとめて解説します。
経費精算をとにかく早く終わらせたい現場メンバー、承認依頼の差し戻しを減らしたい管理部門の方、どちらにも役立つ内容です。
Contents
- 1 マイパターンとは?よく使う経路・行き先・金額をテンプレ化して呼び出せる機能
- 2 マイパターンの登録方法(初回セットアップ手順)
- 3 登録したマイパターンを使って申請する手順
- 4 マイパターンを使うメリット(現場・経理それぞれの視点)
- 5 どんなパターンを登録しておくべき?現場でよく使われる例
- 6 マイパターン運用時の注意点(メンテ・更新ルール)
- 7 楽楽精算とICカード(交通系ICカード)の連携はできる?
- 8 楽楽精算のログインに必要なID・パスワード、そしてSSO(シングルサインオン)設定について
- 9 楽楽精算の料金イメージ(月額費用)
- 10 アプリのURL設定(スマホ・タブレットで使うときの注意)
- 11 よくある質問(FAQ)
- 12 まとめ
- 13 参考リンク
マイパターンとは?よく使う経路・行き先・金額をテンプレ化して呼び出せる機能

楽楽精算の「マイパターン」は、よく使う交通費・訪問先情報・出張経路などをあらかじめ登録しておき、次回以降はそれを呼び出すだけで申請できる機能です。
営業先への往復、定期的な本社⇔支社移動、同じホテルを使う出張など、「毎回ほぼ同じ内容」を一瞬で入力できます。
これは公式に案内されている標準機能です。
具体的には次のような項目を1つの「パターン」として保存できます。
- 移動日(任意で変更)
- 出発駅・到着駅
- 経路(乗換案内に基づく運賃)
- 訪問先名・目的
- 金額(電車賃・タクシー代など)
- メモ(理由、案件名など)
一度登録しておけば、次回は日付だけ入れ直せばOKという使い方もできます。
この仕組みによって、毎回の入力・転記ミスを減らし、経理側の差し戻しや確認負担も下がります。
さらに重要なのは、マイパターンは交通費だけではなく、出張申請・出張精算でも使えるという点です。
つまり「このルート+この宿泊費+この日当」というお決まりセットを保存しておけば、月末の出張精算が一気に楽になります。
マイパターンの登録方法(初回セットアップ手順)
ここでは、一般的な交通費精算のケースを例に、マイパターンを新規登録する流れを説明します。
社内の画面構成や名称が一部カスタマイズされている場合でも、考え方は同じです。
ステップ1:交通費や経費の入力画面を開く
楽楽精算にログインし、通常どおり「交通費申請」や「経費申請」など、いつも使っている申請フォーム(明細入力画面)を開きます。
(画面イメージ:左側に申請区分や日付入力、右側に経路や金額を入れるフォーム。下部に「明細追加」ボタンが並ぶ構成)
ステップ2:いつもの移動内容を入力する
通常どおり、以下のような情報を入力します。
- 利用日
- 出発地・到着地
- 経路(乗換案内から自動取得したルートを選択することが多い)
- 金額(運賃)
- 目的地・訪問先・用件(例:「〇〇商事との打ち合わせ」など)
ここが“テンプレの元データ”になります。
ステップ3:「マイパターン登録」または「この明細をマイパターン化」を選択する
明細入力が終わったら、その内容を「マイパターン」として保存します。
多くの環境では、明細の行や入力フォーム付近に「マイパターン登録」「マイパターンへ保存」といったボタン/リンクが用意されています。
この操作で、今入力した内容がテンプレとして保存されます。
ここでパターン名(例:「本社⇔大阪支店訪問」「A社営業訪問」など)を付けると、後から探しやすくなります。itreview.jp
よくある登録項目(例)
- パターン名:A社定例打合せ
- 出発地:新宿
- 到着地:横浜
- 目的:訪問打合せ
- 金額:○○円
- 備考:営業同行
ステップ4:保存を確定する
登録を確定すると、そのパターンが「マイパターン一覧」に追加されます。
これで準備完了です。
登録したマイパターンを使って申請する手順

登録後は、以下の流れで一瞬です。
- 新しい交通費・経費申請画面を開く
- 「マイパターンから選択」や「マイパターン呼び出し」をクリック
- 対象となるパターン名を選ぶ
- 内容がフォームに自動入力される
- 日付だけ当日分に修正して申請
つまり、次回以降は細かい経路・金額・目的などをもう一度入力する必要がありません。itreview.jp
この「呼び出し+日付だけ修正」の運用が特に相性が良いのは、営業や出張が多い人、決まったルートで移動することが多い人です。
マイパターンを使うメリット(現場・経理それぞれの視点)
マイパターン機能は単に“ラク”なだけではなく、経費精算の品質(正確さ)とスピード(処理時間)を同時に上げる仕組みです。
申請者側のメリット
- 入力の手間が激減
よく使うルートや訪問先はワンクリックで呼び出し。 - 金額の転記ミスを防げる
乗換案内など正しい運賃ベースで登録しておけば、毎回の手入力を避けられるので、数字のタイプミスが減る。 - 「月末のまとめ入力」を一気に終わらせられる
月末にまとめて経費精算するタイプの人ほど、恩恵が大きいとの声があります。
承認者・経理側のメリット
- 毎回同じ経路なら確認が速い
“定型の出張”や“決まった得意先訪問”だと、承認者は内容を理解しやすいので差し戻しが減る。 - 規定違反チェックと組み合わせやすい
楽楽精算側には「最安ルートでないと差し戻す」「タクシーは理由必須」などの自動チェック機能があるため、規定外申請をブロックしやすい。 - 経費の分析がしやすくなる
同じ目的の移動コストが並ぶので、部署ごとのコスト把握に役立つという声があります。
どんなパターンを登録しておくべき?現場でよく使われる例

「とりあえずこれを押さえておけば、毎月かなり楽」という代表例を紹介します。
おすすめのマイパターン登録例:
- 「本社⇔〇〇支店 往復」
- 「〇〇商事 訪問(営業同行)」
- 「△△工場 監査出張(新幹線+タクシー)」
- 「〇〇展示会 出張(宿泊あり)」
- 「社内会議(本社⇔サテライトオフィス移動)」
ポイントは、同じ説明文を何度も書いているもの・同じ経路を何度も繰り返しているものから順に登録することです。
逆に「一度きりのスポット訪問」は登録しなくてOKです。
マイパターン運用時の注意点(メンテ・更新ルール)
便利な一方で、放置すると「古い金額のまま申請してしまう」というリスクがあります。
実際のユーザーからも、運賃改定があった時に古い金額のパターンをそのまま使ってしまう懸念があるという指摘があります。itreview.jp
そこで、社内ルールとして次のような運用をおすすめします。
- 定期的に金額を見直す(目安:運賃改定・宿泊費改定のたび)
- パターン名に日付や年度を入れる
例:「大阪支店訪問(2025上期)」のように、いつの条件かが後から分かるようにする。 - 部署共通の標準パターンを用意する場合は管理者が一括で周知
現場ごとにバラバラの文言が乱立すると承認側の確認が逆に大変になります。
楽楽精算とICカード(交通系ICカード)の連携はできる?
できます。これは公式に案内されている機能です。rakurakuseisan.jp
楽楽精算では、交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)の利用履歴をアプリ経由で読み込み、そのまま申請に反映させることが可能です。
専用のスマートフォンアプリにICカードをかざすと、利用日・区間・金額といった交通費データが楽楽精算に取り込まれます。
このICカード連携とマイパターンを組み合わせると、ほぼ手入力なしで申請が完了します。
- ICカード取り込み → 実際の移動履歴が自動で明細化
- マイパターン → よく使う定型ルートをそのまま呼び出し
- 結果 → 「あとは日付と用途を確認して送信するだけ」
特に営業職やフィールドサポートなど、移動が多い職種ほど時短効果が大きいです。rakurakuseisan.jp+1
楽楽精算のログインに必要なID・パスワード、そしてSSO(シングルサインオン)設定について

ここはマイパターンとは直接関係ないように見えますが、結局「申請したいのにログインできない」状態だと何も始まらないので実務ではめちゃくちゃ重要です。
IDとパスワード
- 楽楽精算へのログインには、会社から付与されたユーザーIDとパスワードが必要です。
- ID・初期パスワードは、人事・総務・経理など管理側から案内されるのが一般的です。
- パスワードを忘れた場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れの方」から再設定できます。再設定メールは登録済みの業務用メールアドレス宛に届きます。(再設定URLには有効期限があります)
この仕組みはすでに公式機能として提供されています。
ログインURL(スマホアプリの場合)
- スマホやタブレットから楽楽精算アプリを使う場合、会社ごとに指定されたログインURL(テナントURL)を手入力する必要がある運用が一般的です。
- その後にユーザーID・パスワードを入力します。
- このURLは会社固有なので、同僚から共有してもらう/管理部門からの案内を控えておくのが安心です。mieru-ca.com
SSO(シングルサインオン)の設定
- 楽楽精算は、社内のID管理(Azure ADなど)と連携してSSOでログインする運用も可能です。
- SSOを有効にすると、社員は会社アカウントでログインできるようになり、個別にパスワードを覚える必要が減ります。
- ただし、このSSO設定は管理者権限で行う内容です。一般ユーザー側では勝手に変更できません。
→ ここは情報システム部・情シス担当や管理者に確認しましょう。
楽楽精算の料金イメージ(月額費用)
楽楽精算はクラウド型の経費精算サービスで、導入企業数は多数あり、中小〜大企業まで幅広く使われています。mieru-ca.com
料金は「初期費用+月額費用」という形で提供されるのが一般的です。
- 月額費用は“比較的リーズナブル”という評価が多い
- 導入を検討する企業では、IT導入補助金の対象になるケースもあると案内されています
- 具体的な単価は、利用人数やオプション(ICカード連携、電子帳簿保存法オプション、ワークフロー拡張など)によって変動します
つまり「1ユーザーあたりいくら」という単純な定価を公開しているというより、会社規模・オプション構成によって見積もりされるイメージです。mieru-ca.com
(料金交渉・見積もりは管理部門・経理部・情シス側で行う領域なので、一般従業員が気にする必要はあまりありません。)
アプリのURL設定(スマホ・タブレットで使うときの注意)
現場で多い質問が「スマホアプリでログインできない」「エラー画面から進めない」というものです。
原因の多くは会社専用URL(テナントURL)が正しく入っていないことです。mieru-ca.com
アプリでの一般的な流れは次のとおりです。
- 会社から案内された専用URLを入力
- ユーザーIDを入力
- パスワードを入力(またはSSOで認証)
- ログイン後、申請・承認・領収書撮影などが利用可能になる
このURLは会社ごとに異なるため、同僚に
「ログインURLどれ使ってる?」
と聞くのが一番早いケースも実務では多いです。
URLを間違えると、正しいIDとパスワードを入れても当然入れません。
よくある質問(FAQ)

マイパターンは何個まで登録できますか?
ユーザー側で複数のマイパターンを登録し、行き先ごとに使い分ける運用は実際に行われています。
大量登録そのものを禁止する制限は公式には示されていませんが、社内ルールで「部署共通パターン」などを管理している場合は重複登録に注意しましょう。
マイパターンとICカード連携はどっちを使えばいいですか?
どちらも使えます。
ICカード連携は「実際に乗った経路の履歴をそのまま取り込む」やり方、マイパターンは「よく使う定型ルートを一発入力する」やり方です。
併用することで、入力と転記の手間をほとんどゼロに近づけられます。
マイパターンを更新するべきタイミングは?
運賃改定や宿泊費の変更があったときは必ず見直しましょう。
古い金額のまま提出すると差し戻しの原因になります、というユーザーの指摘があります。
ログインできない・エラーになるのですが?
まずは、
- 会社指定のログインURLを正しく入れているか
- ユーザーID/パスワードが正しいか
- パスワードロックがかかっていないか
を確認してください。ロックされている場合は、社内管理者しか解除できない運用が多いです。rakurakuseisan.jp
SSO(シングルサインオン)でログインしたいのですが、自分で設定できますか?
SSOの有効化やID連携の設定は管理者権限で実施します。
一般ユーザー側で勝手に切り替えることはできないため、情報システム部門に相談してください。
まとめ
- マイパターンは、よく使う移動ルート・出張経路・訪問先情報をテンプレ保存して、次回以降ワンクリックで呼び出せる機能。
- 登録は、普段どおり交通費や経費の明細を入力 →「マイパターン登録」ボタンで保存するだけ。
- **呼び出しは「マイパターンから選択」→日付だけ修正して申請。**毎月の申請作業が一気に速くなる。
- **ICカード連携で移動履歴そのものを自動取り込みできる。**営業や外回りの多い人は両方併用が最強。
- マイパターンは運賃や金額が古いままになりやすいので、運賃改定・宿泊費改定のタイミングで必ず見直す。
- **ログインは会社ごとのURL+ID+パスワード(またはSSO)。**URLが違うと入れないので、社内案内されたログインURLを必ず控えておく。
- 料金は「初期費用+月額費用」の形。利用人数やオプションで変動するが、中小企業でも導入しやすいという評価が多い。
ひとことアドバイス:
マイパターンは「あとでまとめて清算したい人」ほど効果が大きい機能です。
まずは一番よく行く訪問先・往復ルートから登録して、月末の経費精算を5分以内で終わらせる習慣をつくっておくと安心です。
参考リンク
- 楽楽精算(公式サイト)
- 楽楽精算:交通費精算・ICカード連携の紹介ページ(公式)
- 楽楽精算:よくある質問(公式FAQ)
- 経費精算の効率化とマイパターン機能のメリットに関する解説記事・導入事例
- 料金・導入効果に関する外部レビュー・評価まとめ