Slackは多くの企業やチームで利用される便利なコミュニケーションツールですが、
「メッセージ履歴を保存したい」
「特定の会話内容をエクスポートしたい」
と思うことがあります。
ただし、Slackの公式エクスポート機能は通常、管理者専用の機能として提供されています。
この記事では、Slackのエクスポート機能が管理者以外に許可されていない理由と、管理者以外のメンバーが履歴を保存するための代替方法について解説します。
特定のチャンネルやDMの履歴を手軽に保存する方法も紹介しますので、必要な情報をすばやく確保できるようになります。
Contents
Slackのエクスポート機能とは?
Slackのエクスポート機能は、メッセージやファイルの履歴を一括でダウンロードして保存できる公式機能です。
ただし、次のような制約があります。
エクスポート機能の概要
- 誰が利用できるのか?
基本的にはワークスペース管理者やオーナーのみがエクスポート機能を利用可能です。 - エクスポートできる内容
- パブリックチャンネルのメッセージやファイル(無料プラン、Proプラン)。
- ダイレクトメッセージ(DM)やプライベートチャンネルも含む全履歴(Business+、Enterprise Gridプラン。
ただし、事前の承認が必要)。
- エクスポート形式
データはJSON形式で提供され、後で外部ツールを使って閲覧・加工できます。
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管理者以外のメンバーがエクスポートできない理由
Slackのエクスポート機能が管理者専用であるのには以下の理由があります。
1. セキュリティとプライバシーの保護
Slackは、企業やチーム内のコミュニケーションを行うためのプラットフォームです。
エクスポート機能を誰でも利用できるようにしてしまうと、情報漏洩やプライバシー侵害のリスクが高まります。
そのため、管理者のみに限定されています。
2. ワークスペースの統制
Slackの履歴エクスポートには、膨大な量のデータや機密情報が含まれる場合があります。
これを適切に扱えるのは、ワークスペース全体を管理する権限を持つ管理者だけです。
管理者以外でも履歴を保存できる方法
管理者ではない一般メンバーやゲストでも、以下の方法で特定の会話や履歴を保存することが可能です。
1. コピー&ペーストで手動保存
手軽で確実な方法は、必要なメッセージをコピーして保存することです。
手順:
- Slackで保存したい会話やメッセージを選択。
- 内容をコピーし、テキストエディタ(例:メモ帳、Word)やGoogleドキュメントに貼り付け。
- 必要に応じて日付やユーザー名などを追記。
ポイント:保存したデータには、会話のコンテキスト(日時、参加者など)をしっかり残すと後でわかりやすくなります。
2. スクリーンショットを活用
特定の会話内容やメッセージ履歴を視覚的に保存したい場合、スクリーンショットが便利です。
手順:
- Slackで保存したい会話を表示。
- PCやスマホのスクリーンショット機能でキャプチャを撮影。
- Windows: 「Win + Shift + S」
- Mac: 「Command + Shift + 4」
- スマホ: 電源ボタンと音量ボタンを同時に押す。
- 保存先(PCやクラウドストレージ)を指定して管理。
3. Slackのピン留め機能を利用
特定のチャンネルや会話の中で重要なメッセージを保存したい場合、ピン留め機能を活用するのも一つの方法です。
手順:
- 保存したいメッセージの右側にある「...」アイコンをクリック。
- メニューから「メッセージをピン留め」を選択。
- チャンネルのピン留めリストから簡単にアクセス可能。
注意:ピン留めはチャンネル内で共有されるため、他のメンバーもピン留め内容を閲覧できます。
4. 外部ツールを利用する
一部の外部ツールやアプリを活用して、Slackの会話をエクスポートまたは保存することが可能です。
ツール例:
- Zapier
特定のキーワードやメッセージをトリガーとして、Googleシートや他のアプリに自動保存できます。 - Slack API
プログラミングの知識がある場合、Slack APIを利用してメッセージやファイルを取得可能です。ただし、ワークスペースの管理者権限が必要な場合があります。
注意:外部ツールを利用する際は、ワークスペースのセキュリティポリシーを確認し、適切に利用してください。
5. メール送信で保存
特定の会話を保存するために、メッセージを自分のメールに転送する方法もあります。
手順:
- 保存したいメッセージを右クリックして「リンクをコピー」。
- リンクを自分宛のメールに貼り付け、必要な説明を追加。
- メールとして保存することで、履歴として残すことが可能です。
注意点:Slackのエクスポート機能を利用する場合のルール
- 管理者の許可が必要
エクスポート機能は管理者権限がないと使用できません。
利用したい場合は、管理者に依頼してデータを取得してもらう必要があります。 - データの使用目的を明確に
Slackのデータエクスポートは、内部統制や法的な要件のために提供されています。
個人的な目的での利用は推奨されていません。 - プランによる違い
Slackのプラン(無料、Pro、Business+、Enterprise Grid)によってエクスポート可能なデータ範囲が異なります。
まとめ
Slackの公式エクスポート機能は原則として管理者専用ですが、管理者以外でもコピー&ペーストやスクリーンショット、ピン留め機能、外部ツールを活用して、特定の会話や履歴を保存することが可能です。
管理者以外ができる保存方法:
- コピー&ペーストで簡単に手動保存。
- スクリーンショットで視覚的に保存。
- ピン留め機能を使ってチャンネル内で重要メッセージを管理。
- **外部ツール(ZapierやSlack API)**でデータを自動保存。
チームでの利用においては、プライバシーやセキュリティに配慮しつつ、適切にデータを保存・管理しましょう!