Microsoft Teamsは便利なコラボレーションツールですが、
「スレッドが多すぎて探しにくい」
「過去のやり取りを一覧で確認したい」
と悩む人は多いです。
実際、スレッドやチャネルが増えると、情報の整理が難しくなり、業務効率が低下する大きな要因になります。
そこで本記事では、Teamsのスレッドをリスト化・一覧化する方法を徹底解説します。
具体的には、Teams内でできるリスト化、Microsoft Listsの活用、Excelへの出力方法、チャネルの整理方法までを網羅。
さらに便利な小技や注意点も紹介します。
Contents
Teamsでスレッドをリスト化するには?

Teamsそのものには「スレッドを自動的にリスト化する」標準機能はありません。
しかし、以下の方法で「リスト的に扱う」ことが可能です。
方法1:チャネル内の会話をピン留め
- スレッドを右クリック → 「ピン留め」を選択
- チャネル上部にまとめて表示され、リスト的にアクセスできる
方法2:検索機能+フィルター
- Teams上部の検索バーでキーワード検索
- 「メッセージ」タブに切り替え
- 日付や投稿者で絞り込み、一覧として整理可能
方法3:PlannerやTo Doと連携
- スレッドからタスクを作成
- Microsoft To Do / Planner に自動でリスト化される
TeamsでListを作る方法(Microsoft Lists活用)
Microsoft Teamsには「Lists(リスト)アプリ」が統合されています。
これを使えば、スレッドの内容を整理したり、業務の進捗をリスト化することができます。
手順
- Teamsのチャネルを開く
- 上部の「+」アイコンから「Lists」を追加
- 新規リストを作成(テンプレート利用も可)
- スレッドの内容を手動で転記 or コネクタで自動連携
👉 「タスク一覧」「進捗管理」「質問リスト」など、スレッドで流れてしまう情報をリストにまとめることで、業務効率が向上します。
Teamsでチャネルをリスト表示する方法

スレッドではなく、チャネル自体をリスト化・整理することも可能です。
- チャネルをお気に入りに追加すると上位に表示
- 不要なチャネルは非表示にしてスッキリ
- 通知設定を調整して重要なチャネルだけを見やすく
👉 「プロジェクト別にリスト管理」「よく使うチームを上部に固定」することで、必要なスレッドへ素早くアクセスできます。
TeamsのスレッドをExcelに出力する方法
スレッドを一覧として保存したい場合、Excel出力が有効です。
方法1:Power Automateを使う
- Microsoft Power Automateで「TeamsのメッセージをExcelに保存」フローを作成
- 特定のチャネルを指定すると、新しい投稿が自動でExcelに追記される
方法2:手動エクスポート
- Teamsの会話をコピー → Excelに貼り付け
- 書式は失われますが、簡易的なログとして利用可能
方法3:eDiscovery(管理者向け)
管理者はMicrosoft 365のeDiscoveryを使って会話履歴をエクスポートできます。
👉 個人ユーザーには権限がないため、企業内利用限定の方法です。
Teams スレッドの立て方と整理のコツ

スレッドを効率化するには、立て方やルール作りも重要です。
- 新しい議題は必ず「新しい会話」から開始
- 返信はスレッド内で行う(新しい会話に書かない)
- タイトルを付けると後から検索しやすい
- 重要な投稿はピン留め or タブ化して残す
👉 ルールを徹底するだけで「情報が散らばる問題」は大幅に減ります。
Teams リスト化・効率化に役立つ小技
- 右下のマーク(リアクション)を活用:確認済みかどうかを示せる
- 「誰が見たか」確認:チャネル投稿では既読確認が可能
- リアクション取り消し:間違えた場合はクリックでもう一度押せば解除
実際の業務でのリスト化活用例
プロジェクト管理
- 会話スレッド → Plannerにタスク化 → 進捗リスト表示
社内問い合わせ対応
- よくある質問をListsにまとめ → スレッドでは「参照リンク」として貼る
会議の議事録
- 会話をエクスポート → Excelに整理 → SharePointに保存
FAQ(よくある質問)

Teams内で自動的にスレッドをリスト表示できますか?
標準機能では不可ですが、ピン留めや検索、Lists連携で代替できます。
Excel出力は簡単にできますか?
手動コピーで可能ですが、本格的に使うならPower Automateがおすすめです。
チャネルとスレッドの違いは?
チャネルは「テーマごとの部屋」、スレッドは「その部屋の会話単位」です。
リスト化するならスレッドを単位に整理すると効率的です。
まとめ
- Teamsには「スレッド自動リスト化」はないが、ListsやPlanner連携で代替可能
- Excel出力すれば会話履歴を保存して分析もできる
- チャネル整理+ピン留めでアクセス効率が大幅アップ
- 運用ルールを決めることで「情報が流れて探せない」を解消
👉 Teams+Lists+Excel+Power Automateを組み合わせれば、スレッド管理が格段に効率化します。
参考リンク
- Microsoft Teams の会話の基本(Microsoft公式)
- Microsoft Lists の概要(Microsoft公式)
- Power Automate で Teams と Excel を連携(Microsoft公式)
- Teams のピン留め機能について(Microsoft公式)