会話が進まない、相手が見たのか不安——
「Teams の既読マーク(既読/Seen)がつかない」
という悩みは、多くが“仕様の理解不足”か“設定・条件の抜け”で解決できます。
本記事は、**【Teams 既読マーク つかない】を軸に、正しい仕組み→最短チェック→具体的な直し方→既読をつけずに読む運用のコツまで、公式情報を根拠にまとめました。
1対1/グループチャット(20人以下)の「既読確認(Read by/Seen)」**の見方、チャネル投稿との違い、管理者ポリシーもここで整理できます。
Contents
まず結論:最短チェックリスト(これで直ることが多い)

- 通知でチラ見だけしていませんか?
通知バナーやアクティビティ フィード上で内容を見ただけでは既読になりません。
実際にそのチャットを開く必要があります。 - グループ人数は20人以下ですか?
21人以上のグループチャットでは既読機能は無効です(Read byが出ない/Seenが付かない)。 - 双方の設定とテナントポリシーはオンですか?
既読は相手側もオンであること、かつ管理者が許可していることが必要。
ユーザー設定と管理ポリシーの両面を確認します。 - クライアントは最新ですか?
旧バージョンやキャッシュ不整合で挙動が不安定になることがあります。
最新の Teams/Web 版で再現確認→キャッシュクリアが定番の切り分けです。
Teamsの「既読」の仕組みを正しく理解する
- どこで既読が付く?
1対1/グループチャット(20人以下)で、相手が実際にそのチャットを開いた場合に**Seen(既読)**が付きます。
通知やアクティビティ フィード上のプレビューは既読扱いになりません。 - 「Read by(既読者一覧)」の見方
グループチャット(20人以下)では該当メッセージの「…(その他)」→ Read by で誰が見たか確認できます(全員が読めばメッセージ横に Seen が表示)。 - チャネル投稿は別物
チャネル投稿にはチャットの既読と同等の Read by はありません。
「誰が見たか」を厳密に追う用途には向きません。 - 既読のタイムスタンプ
“いつ読んだか”の時刻表示はありません(時刻記録は提供されていません)。
「既読マークがつかない」主な原因と対処(早見表)
症状 | 主な原因 | 確認ポイント | 対処 |
---|---|---|---|
Seen が付かない/Read by が出ない | 通知プレビュー止まり | 相手がチャット画面を開いたか | チャットを実際に開く運用を伝える |
グループだけ既読が出ない | 参加者が21人以上 | 人数カウント(ゲスト含む) | 20人以下に絞る/チーム会議や告知運用に切替 |
自分の環境だけ既読が不安定 | クライアント古い/キャッシュ不整合 | Web版ではどうか | 最新版に更新/キャッシュクリア/再サインイン |
相手だけ既読が付かない | 相手が既読オフ/テナントで禁止 | 相手の設定可否 | 相手側設定をオン/管理者にポリシー確認 |
チャネル投稿で既読が欲しい | 仕様外 | - | チャネルは既読非対応(通知設計・運用で補う) |
既読を確認する手順(PC/モバイル)

1対1・少人数グループ(20人以下)
- PC/Web:メッセージ右側の**…(その他)→ Read by** を開く。全員既読でSeenが表示されます。
- モバイル(iPhone/Android):メッセージ長押し→ Seen by(既読者)。
全員が既読オンでないと「Seen by」にカウントされません。
※「既読オン/オフ」は双方の設定と組織ポリシーに左右されます。
設定場所:ユーザー側で既読をオン/オフにする
- デスクトップ/Web:自分のプロフィール→設定→(一般)Read receipts をオン/オフ。
既定はオンですが、管理者が“全員オン/全員オフ/ユーザー選択”を決められます。 - モバイル(Teams Free の例):プロフィール→設定→メッセージ→Read receipts をオン/オフ。
全員オンでないと Seen に反映されません。
管理者向け:メッセージング ポリシーの確認

- 既読の制御粒度
管理センターでメッセージング ポリシー→Read receipts を- On for everyone(全員オン)
- Off for everyone(全員オフ)
- User controlled(ユーザーが選択)
から選べます。
- 制限事項
既読情報は eDiscovery では収集対象外です(監査・証跡目的には不向き)。
チャネル投稿で「既読がばれるマーク」はある?(混同に注意)
- チャネル投稿は“チャットの既読”非対応です。
個人や小規模グループの確認用途はチャットで運用し、チャネルは告知や議論に割り切るのが基本設計です。
よくある落とし穴(挙動の“仕様”)
- 通知だけ見た場合は既読にならない(バナー/アクティビティで閲覧しただけはカウントされない)。
- グループが20人を超えると既読機能が無効(Read by/Seen などが出ない)。
- “いつ読んだか”の時刻は表示されない(タイムスタンプの提供なし)。
トラブル解決の実践手順(順番に試す)

- Web 版(teams.microsoft.com)で再現確認
- デスクトップ版を最新に更新/サインアウト→サインイン
- キャッシュクリア(デスクトップ)
- 相手の既読設定を確認(相手側もオンか)
- 人数を確認(20人を超えていないか)
- 管理者に問い合わせ(ポリシーが「Off for everyone」や機能未展開の可能性)
既読に“しない”方法(正当な運用)
- ユーザー設定でオフ(管理者が許可している場合に限る)。
- 通知プレビューで概要だけ確認(プレビューを見るだけでは既読は付かない)。
- 注意:業務ルール次第では既読オフが許容されないことも。チーム規約に従いましょう。
ケース別レシピ
ケース1:相手が見ていないのか不安
- Read by を確認(20人以下のグループ)→ 未読者にだけメンションでフォロー。
ケース2:大人数に一斉連絡したいが既読を把握したい
- 20人以下のグループに分割してチャットか、会議招待+リマインドで参加状況を担保。チャネルは既読追跡に向きません。
ケース3:既読が時々つかない
- Web 版確認→更新→キャッシュクリア→相手設定→人数→ポリシーの順で切り分け。
よくある質問(本文未掲載の補足のみ)

Teamsで相手が既読したかどうかを確認する方法は?
対象メッセージの「…→ Read by」(20人以下のグループ/1対1)。
全員が既読にすると Seen が付きます。
チームスで既読がばれるマークは?
**Seen(既読)**表示と、グループでは Read by で既読者一覧が見られます(20人以下)。
Teams 読んだかどうか?
通知のプレビューだけでは既読にならないため、チャット画面を実際に開いたかで判断します。
Teamsのチャットで開封確認ができないのはなぜですか?
通知プレビュー止まり/人数超過(21人以上)/相手が既読オフ/管理者が禁止——いずれかが典型です。
Teams 既読マーク 設定
自分側は「設定→Read receipts」でオン/オフ。
テナント側のポリシーが優先されます。
Teamsで既読にならないのはなぜ?
特に通知でのチラ見・20人超・相手側オフが多いです。
Teamsで既読にしない方法は?
(許可されていれば)設定でオフ。
または通知プレビューで確認してチャットを開かない。
まとめ
- 既読はチャットを開いたときにつく。通知プレビューではつかない。
- グループは20人以下で既読機能が有効。多人数は非対応。
- 双方の設定と管理ポリシーが要件。必要に応じて Read by で確認。
- 不調時は Web 版確認→更新→キャッシュクリアで切り分け。
ひとことアドバイス
“既読が命”の連絡は20人以下のグループチャットに絞り、Read by で確認→未読者だけ再通知、という運用にすると催促が激減します。
参考リンク
- Use read receipts for messages in Microsoft Teams(公式)
- Limits and specifications for Microsoft Teams(公式)
- Manage messaging policies in Teams(公式:管理者向け)
- Use read receipts for messages in Microsoft Teams Free(公式:モバイル)