冬を前に
「18リットルの灯油はいくらが相場?」
「今年は上がる?下がる?」
と気になる方が増えています。
この記事では、2025年秋時点の全国平均価格、配達(宅配)との価格差、1Lあたりの目安を整理し、さらに重さ・消費日数の計算方法、2026年の見通しまで“事実ベース”で深掘りします。
最後に価格チェック用の参考リンクもまとめています。
Contents
いまの相場(2025年10月時点の全国平均)

- 店頭(18L)全国平均:2,200円前後(直近データでは2,223円という統計例)
- 1L換算:約122〜124円/L
- 配達(宅配)相場:店頭より**+10〜20円/L程度**高い傾向(地域差あり)
根拠メモ
・石油情報サイトの店頭18L全国平均は、2025年10月20日時点で2,223円の公表例あり。店頭18L価格を週次で一覧化している統計ページから読み取れます。 ガソリン・灯油価格情報NAVI
・2025年1月時点の解説記事では、店頭123円/L・配達132円/Lという全国平均値が示されています(リッター相場の目安として有用)。 光熱費の相談はエネピ
・価格比較メディアの最新記事でも、今季は18Lで2,000〜2,200円台が多いという傾向が紹介されています。 ガソリン価格比較サイト gogo.gs
価格の“見方”と買い時

ポイントは3つです。
- 店頭 vs 配達
- 店頭は安いが、運搬の手間あり。
- 配達は便利だが、リッター+10〜20円高めが一般的。
- 地域差
- 地域により数十円/Lの差が出ることも。週次の全国統計と地域の実勢を併読して判断を。 ガソリン・灯油価格情報NAVI
- 季節性とタイミング
- 寒波・需給・原油動向で短期の上下が起こります。週次統計で上昇基調か横ばいかを確認して買い足しを計画。
早見表:18L相場と1L換算・配達差の目安
| 区分 | 価格の目安 | 1L換算 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 店頭(18L)全国平均 | 2,200円前後 | 約122〜124円/L | 直近の週次統計例では2,223円(2025/10/20) ガソリン・灯油価格情報NAVI |
| 配達(18L) | 店頭+180〜360円 | +10〜20円/L | 便利だが割高になりやすい傾向 Koshin Construction |
| 1L相場(参考) | 123円/L(店頭) | — | 2025/1時点の全国平均(目安) 光熱費の相談はエネピ |
使い方のコツ
いまの地元価格が表の1L換算より高いなら、別店舗や曜日を変えて再確認。店頭→配達への切替は冬のピーク週だけに限定するなど、混在運用が節約に効きます。
重さと持ち運びの注意点(18Lは何キロ?)
- 灯油の密度(15℃)は、JISの参考値で約0.79〜0.80 g/cm³(= 約0.79〜0.80 kg/L)。
- 18Lの質量(灯油本体)は約14.2〜14.4kg。
- ポリ缶(約1.0〜1.5kg)を加えると、総重量は約15〜16kgが目安。
ワンポイント:段差や階段が多い住環境では、9L×2缶に分けると負担が軽くなります。
18Lは何日もつ?(消費時間の計算法)

計算式:
連続使用時間(時間)= 18L ÷(ストーブの燃料消費量 L/h)
実例(有名メーカー仕様の例)
- 強火力時 約0.35 L/h → 約51時間
- 弱火力時 約0.07 L/h → 約257時間
(同社カタログに0.350〜0.072 L/hというレンジが掲載されています) Dainichi Net
現実運用の目安
・毎日5時間使うなら、強め運転で約10日/弱めで約50日。
・断熱や外気温で消費は変動。
自動温度制御では日ごとの消費がブレる点に注意。
2026年に灯油価格はどうなる?(原油見通しから読む)
大枠は“供給増 > 需要増”のシナリオが優勢で、原油価格は軟化見通しが相次いでいます。
- EIA(米エネルギー情報局):**Brent $52/bbl(2026年平均)**とする最新短観。
- 世界銀行:2026年は$60/bbl前後の見立て(2025年4月時点のアウトルック)。
- IEA:25〜26年の需要増は年+約70万b/dと鈍化、一方で非OPEC+中心に供給増が続く見通し。需給バランスは価格の下押し要因。
ここがポイント
日本の灯油小売は原油・為替(円安/円高)・国内マージンの影響を受けます。原油が弱含みでも円安が進むと店頭価格は下がりにくい場合があります。
実際の買い時判断は、週次の国内価格統計と為替動向を合わせて確認するのが確実です。 Enecho
“配達が高い”を小さくする実践ワザ
- まとめ買い割引:近隣で2缶(36L)/3缶以上で単価が下がる事業者も。
- 曜日・時間帯指定:配送効率の良い枠に合わせると割引がある地域も。
- 近隣一括配送:隣人と共同発注で配達コスト低減を狙う。
- ハブ活用:繁忙期以外に早割価格を出す店頭もあります(秋のうちに1缶確保→本格寒波で配達に切替など“ハイブリッド”運用)。
価格が高止まりに見えるときの節約テク
- 設定温度を1℃下げる:消費量が目に見えて変わります。
- 断熱テープ・隙間ストッパー:出入口/窓の冷気侵入を抑える。
- サーキュレーター:天井付近の暖気を循環させ、弱火力でも体感温度UP。
- 加湿:体感温度の底上げで設定温度を下げられる場合あり。
- 定期的なフィルター清掃:燃焼効率と安全性の両立に直結。
よくある質問(FAQ)

灯油価格は2026年にどのくらいになる?
海外機関の見通しでは、原油が弱含み(Brent $50〜60台)の予測が多く、下押し方向の材料が目立ちます。
ただし為替と国内流通の影響を受けるため、国内店頭価格がそのまま下落するとは限りません。
週次統計の推移で都度判断しましょう。
灯油18Lの平均価格は?
2025年10月時点で2,200円前後が全国平均の目安。
統計例では**2,223円(2025/10/20)**が確認できます。
原油価格は2026年にどうなる?
EIAは$52/bbl、世界銀行は$60/bbl程度の見通しを公表。
IEAは供給増>需要増のトーンで、価格の上値は抑えられるとみられます。
灯油18リットルは何日もちますか?
機種と運転強度によります。
例として0.35 L/h(強)〜0.07 L/h(弱)なら、約51〜257時間。
1日5時間の使用なら約10〜50日が目安です。 Dainichi Net
灯油18リットルは何キロ?
約14.2〜14.4kg(本体)。
ポリ缶込みで約15〜16kgが目安。
密度は約0.79〜0.80 kg/L(15℃)。 Kikakurui
20L缶の値段目安は?
1Lが120円なら約2,400円。
店頭/配達・地域・週次相場で上下します。
18Lの店頭相場から比例換算するのが実務的です。 ガソリン・灯油価格情報NAVI
まとめ
- 最新の18L店頭平均は2,200円前後。1Lは約122〜124円が当面の目安。
- 配達は店頭+10〜20円/Lになりやすい。便利さと単価のバランスで使い分ける。
- 18Lの重さは約15〜16kg(缶込み)。運搬が負担なら9L×2も検討。
- 消費時間は**18 ÷(L/h)**で算出。例:0.35 L/h→約51時間/0.07 L/h→約257時間。
- 2026年の見通しは海外機関の多くが原油軟化。ただし国内価格は為替・流通でブレるため、週次統計で現物を確認して判断。
ひとことアドバイス:
週次の国内統計で上昇・横ばい・下落を見極め、店頭購入で底値を拾い、寒波ピークは配達と併用。
この“ハイブリッド運用”が、手間と価格のベストバランスを生みます。
参考リンク
- 石油製品価格調査(週次:給油所小売/民生用灯油ほか)|資源エネルギー庁 Enecho+1
- 灯油(店頭)18L 全国平均の週次推移(統計ページ) ガソリン・灯油価格情報NAVI
- 灯油の店頭/配達の全国平均(2025年1月時点の解説) 光熱費の相談はエネピ
- EIA Short-Term Energy Outlook(2025年10月版) U.S. Energy Information Administration+1
- IEA Oil Market Report(2025年10月) IEA
- JIS K 2203(灯油)参考:密度・発熱量(解説ページ) Kikakurui
※本文は一次・公的情報に基づく数値を参照しており、地域・店舗・週次で変動します。
購入前に最新の実勢をご確認ください。