TP-LinkのルーターでVPN(特にOpenVPN)を設定しても、
「接続できない…」
「インターネットが繋がらない…」
といったトラブルは珍しくありません。
原因は設定ミスからポートの開放忘れ、クライアント側の証明書不備までさまざまです。
この記事では、TP-Link VPNが繋がらないときの代表的な原因と対処法をわかりやすく解説します。
さらに、OpenVPNの接続確認方法やポート番号、安全性の注意点までしっかりカバーします!
Contents
まず確認したい「接続できないときのチェックリスト」

- VPNサーバー機能が有効になっているか(TP-Linkルーター設定画面で確認)
- WAN IPアドレスがグローバルIPかどうか(プロバイダによってはVPN不可)
- ポート開放が正しく設定されているか(OpenVPNはUDP 1194がデフォルト)
- 証明書・設定ファイル(.ovpn)が最新か(ルーター再設定後は再ダウンロード必須)
- クライアントデバイス側で正しいアプリと設定を使用しているか
- ファイアウォール・セキュリティソフトが接続をブロックしていないか
TP-Link VPNが繋がらない主な原因と対策
1. WAN IPがプライベートIPになっている
原因
光回線や一部のモバイル回線では、ルーターに割り当てられるIPが「プライベートIP」になっており、外部からのVPN接続ができません。
対策
- ルーター管理画面の「WAN IP」を確認
100.x.x.x
や10.x.x.x
、192.168.x.x
ならプロバイダにグローバルIP割り当てを依頼
2. ポート開放・プロトコル設定の不備
原因
OpenVPNの標準ポート(UDP 1194)が閉じている、またはTCP/UDP設定が誤っている。
対策
- ルーターの「VPN設定」でUDP 1194が有効になっているか確認
- 必要に応じてポートフォワーディング設定を追加
3. 証明書・設定ファイルの更新漏れ
原因
ルーターでVPNを再設定すると、以前ダウンロードした.ovpn
ファイルや証明書が無効になる。
対策
- TP-Link管理画面から最新の.ovpnファイルを再ダウンロード
- クライアントアプリに再インポートして接続
4. クライアント側の設定ミス
原因
スマホやPCでVPNクライアントアプリに間違った情報を入力している。
対策
.ovpn
ファイルをそのままアプリに読み込む- 手動入力する場合はサーバーアドレス・ポート・証明書を正確に設定
5. セキュリティソフト・ファイアウォールの干渉
原因
PCやルーターのファイアウォールがVPN接続をブロックしている。
対策
- 一時的にセキュリティソフトを無効化して接続テスト
- 問題なければVPN用の例外ルールを追加
OpenVPNの接続確認方法

- VPN接続を開始(クライアントアプリで接続)
- 正常に繋がれば、ステータスが「Connected」に変わる
- IPアドレス確認サイト(例:https://whatismyipaddress.com/)で接続元がVPNサーバーのIPに変わっているか確認
- 社内LANやNASへのアクセスが可能か試す
OpenVPNが使うポート
- デフォルト:UDP 1194
- 変更可能:TCPにも対応(環境によってはTCP 443に設定してブロック回避することも)
OpenVPNの安全性について
- 暗号化が強固(AESなどを使用)で、適切に設定すれば安全性は高い
- ただし、弱いパスワードや古い証明書は危険
- 公共Wi-FiでVPNを使う場合は、証明書・鍵の管理を徹底すること
まとめ
- TP-Link VPNが繋がらないときは、WAN IP・ポート開放・証明書更新・クライアント設定の4つを重点チェック
- OpenVPNのポートはデフォルトUDP 1194だが、必要に応じて変更も可能
- 接続確認はステータスとIPアドレスの変化で判断
- 安全に使うには強力なパスワードと最新の証明書が必須
ひとことアドバイス
接続できないときは焦らず、「ルーター→ポート→証明書→クライアント」の順で原因を切り分けるとスムーズです。