2025年8月のWindowsアップデート適用後、一部のPCで
「このPCをリセット」や
「初期状態に戻す」
機能が途中で失敗する不具合が発生しました。
Microsoftはすぐに調査を行い、緊急パッチ(KB5066189 / KB5066188) を配信して修正対応を行っています。
この記事では、「Windowsリセット機能が使えない」不具合の概要・解消方法・代替手段を徹底的に解説します。
さらに、関連するキーワード(「リセットできない」「リセットボタン」「リセットの準備中」など)を症状別に整理し、FAQとして「強制リセット方法」「初期化とリカバリーの違い」「起動データ破損時の対処」も加えました!
Contents
Windowsリセット機能が使えない不具合の概要
- 発生時期:2025年8月のセキュリティ更新後
- 対象OS:Windows 11(23H2 / 22H2)、Windows 10(22H2)
- 発生症状
- 「このPCをリセット」開始後、途中で失敗してロールバックされる
- 「準備中」の状態が長時間続き、先に進まない
- 「リセットできませんでした」とエラーが表示される
影響を受けない環境:Windows 11 バージョン24H2は影響を受けません。
Microsoftの解消方法:緊急パッチ適用

Microsoftは**Out-of-Band更新(臨時配信)**として修正パッチを提供しています。
- Windows 11(23H2 / 22H2):KB5066189
- Windows 10(22H2):KB5066188
適用手順
- [設定] → [Windows Update] を開く
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 上記のKB番号が表示されたらインストール
- PCを再起動して完了
👉 適用後は「リセット」や「初期状態に戻す」が正常に進むようになります。
Windows リセットできない時の代替手段

もし更新がすぐに適用できない、あるいは不具合が残る場合には以下の代替策があります。
強制リセット方法(Windows 11/10)
- Shiftキーを押しながら再起動
- スタート → 電源 → [再起動]をShiftキーを押しながらクリック
- 「オプションの選択」画面で [トラブルシューティング] → [このPCを初期状態に戻す]
- 「個人用ファイルを保持する」か「すべて削除する」を選択
👉 これで「通常の設定画面からのリセット」が動かなくても、回復環境からリセットが可能です。
リセットボタンがない/設定が開かない場合
- リセットボタンが効かない場合
→ 上記の「Shift+再起動」からリセット操作 - 設定アプリ自体が開けない場合
→ コマンドプロンプトからsystemreset -factoryreset
を入力して強制的にリセット画面を呼び出せます。
リセットの準備中から進まない場合
- 電源を強制的に切らず、まずは数時間待機(環境によっては進行が遅いことあり)
- 明らかに進行しない場合は、再起動 → Windows回復環境 → 修復/リセットを試みる
- ディスクやストレージの破損が疑われる場合は、chkdsk /f コマンドでエラーチェック
インストールメディアを使った修復
- Microsoft公式サイトから Windows 11/10 インストールメディア作成ツール を利用
- USBメディアを作成し、PCをUSB起動
- 「このPCを修復する」からリセット・再インストールを選択
👉 内部機能でリセットできない時は、外部メディアからの修復が最も確実です。
初期化とリカバリーの違い

- 初期化(Reset this PC)
→ Windows標準機能で、システムを出荷時またはクリーン状態に戻す。個人データ保持の選択も可能。 - リカバリー(メーカー独自機能)
→ PCメーカーが用意した「リカバリーパーティション」やリカバリーメディアから工場出荷時状態に戻す。ドライバやプリインストールソフトも含まれる。
👉 「初期化」はWindows標準、「リカバリー」はメーカー機能。状況に応じて使い分けましょう。
PC内の初期化・起動データが破損している場合の対処法
- sfc /scannow コマンドでシステムファイルを修復
- DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth でイメージを修復
- それでも直らない場合は、インプレースアップグレード(上書きインストール)でWindowsを修復
- 起動すらできない場合は、インストールメディアから「スタートアップ修復」
👉 起動データ破損は、内蔵の修復コマンドや再インストールが有効です。
よくある質問(FAQ)

Windowsの強制リセット方法は?
→ 設定からできない場合は「Shift+再起動」で回復環境からリセット、またはコマンド「systemreset -factoryreset」で実行可能です。
初期化とリカバリーの違いは?
→ 初期化はWindows標準機能、リカバリーはメーカーが用意した工場出荷状態への復元機能です。
PC内の初期化・起動データが破損している場合どうすればいい?
→ sfc/DISMコマンドで修復 → ダメならインプレースアップグレード → 最後はインストールメディアで再セットアップ。
まとめ
- 2025年8月のWindows更新後に「リセット機能が使えない」不具合が発生
- KB5066189 / KB5066188 を適用すれば解消可能
- リセットできない場合は、Shift+再起動 → 回復環境からのリセットやインストールメディア修復を活用
- 初期化とリカバリーの違いを理解し、最適な方法で復旧を
- 起動データ破損時は sfc /scannow・DISM・インプレースアップグレード で対応
一言アドバイス
リセットに頼らざるを得ない状況はトラブルの最終段階。
普段から定期バックアップを習慣化しておくことが、一番の安心材料です。