IPアドレスは、ネットワークに接続された機器を識別するための“住所”のような役割を持つ重要な情報です。
Windows10では、自動(DHCP)取得/手動(固定IP)設定の切り替え、現在のIPアドレスの確認が必要になる場面がよくあります。
この記事では、
- IPアドレスの種類(ローカル・グローバル)とその役割
- Windows10でのIPアドレス確認方法(GUI/コマンド)
- 固定IPの設定手順(IPv4)
- トラブル時の再取得・リセット方法
- よくある質問とその解決策
を、詳しく解説します。
Contents
IPアドレスとは?ローカルとグローバルの違い
種類 | 説明 | 確認対象 |
---|---|---|
ローカルIP | ルーターから割り振られる、家庭内や社内ネットワーク内での識別に使う | 192.168.~ や 10.~ の形式 |
グローバルIP | インターネット上での住所。プロバイダがルーターに割り当てる | Web経由で確認(IP表示サイトなど) |
→ 通常、Windows10では「ローカルIP」を設定・確認します。
Windows10でIPアドレスを確認する方法(ローカルIP)

✅ 方法①:設定アプリから確認(GUI)
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」
- 左メニューから「状態」→「ハードウェアと接続のプロパティを表示」
- 使用中のネットワークアダプターを確認 → IPv4アドレスをチェック
✅ 方法②:コマンドプロンプトを使う
- Windowsキー + R →
cmd
と入力 → Enter - 以下のコマンドを入力:
ipconfig
- 表示結果から「IPv4 アドレス」を探す(例:192.168.1.10)
→ 接続先に応じて複数のアダプター情報が出るので、Wi-Fi or イーサネットを確認
Windows10でIPアドレスを手動で設定(固定IPに変更)する手順
✅ 固定IPの設定方法:
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「アダプターのオプションを変更」
- 該当のネットワークアダプターを右クリック →「プロパティ」
- 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択 →「プロパティ」
- 「次のIPアドレスを使う」にチェック
- 以下を入力:
- IPアドレス:192.168.1.x(xはルーター設定に応じて)
- サブネットマスク:255.255.255.0(通常)
- デフォルトゲートウェイ:192.168.1.1 など
- DNSサーバー:8.8.8.8 / 1.1.1.1(Google/Cloudflare)など
- 「OK」→ 再接続で完了
グローバルIPアドレスを調べたい場合
- 下記のようなWebサービスを利用:
→ ブラウザを開くだけで自動的に現在のグローバルIPを表示
IPアドレスを一時的に再取得・リセットしたい場合(DHCP再取得)

✅ コマンドでの再取得:
- 管理者としてコマンドプロンプトを開く
- 以下の順で入力:
ipconfig /release
ipconfig /renew
→ DHCPから再びIPが割り振られます。
よくある質問(FAQ)

Q. IPアドレスは変更できますか?
→ はい、固定IPに設定することで任意のローカルIPを指定可能です。
DHCP設定でも、ルーター側でIP予約を使えば半固定化できます。
Q. PC名(ホスト名)とIPアドレスを調べたい
→ コマンドプロンプトで ipconfig
に加えて hostname
を入力するとホスト名も表示されます。
Q. IPアドレスを間違って設定するとどうなる?
→ ネットワークに接続できなくなります。
設定がわからなくなったら「自動取得(DHCP)」に戻すと正常に戻ります。
まとめ|Windows10のIPアドレス確認・設定は意外と簡単。目的別に使い分けよう!
- 現在のIP確認: 設定 or ipconfigで確認可能
- 固定IP設定: IPv4のプロパティから手動入力で簡単に切替可能
- グローバルIP: Webサービスで即確認できる
- トラブル時: ipconfigコマンドで再取得 or DHCPに戻せばOK
→ ネットワーク接続の不調時や、プリンターやNASの静的IP割り当て時など、知っておくと便利な基本操作です!