ISOファイルは、CD/DVDやUSBメディアの中身をそのまま1つのファイルにパッケージ化したディスクイメージ形式であり、Windows10のクリーンインストール、ソフトウェアのバックアップ、仮想ドライブでの読み込みなど、幅広く活用できます。
この記事では、
- Windows10でISOファイルを作成・取得する方法(OS・DVD・データ)
- ISOをUSBやDVDに書き込む(ブート化)手順
- ISOファイルの開き方・展開の方法(マウントや解凍)
- 開けない・焼けない・破損などのトラブル対処法
- ISOの活用におすすめなフリーソフト一覧
を初心者〜上級者までわかりやすく解説します。
Contents
ISOファイルとは?Windows10における役割と種類
種類 | 用途の例 |
---|---|
OSインストールISO | Windows10/11の再インストール、クリーンインストール |
ソフトウェアISO | ゲーム、業務アプリなどをDVDからISO化してバックアップ |
データバックアップISO | 写真や文書をまとめたアーカイブとして保存 |
ISOは元々、CD/DVDの内容をそのままデジタル化するフォーマットとして普及しましたが、今では仮想環境やUSBブートのために日常的に使われるようになっています。
【基本】Windows10でISOファイルを作成する方法

方法①:Windows10 ISOを公式から取得する(Media Creation Tool)
- Microsoft公式ページ にアクセス
- 「ツールを今すぐダウンロード」→ Media Creation Toolを起動
- 「別のPCのインストールメディアを作成」→ 「ISOファイル」を選択
- 保存先を指定して実行
ポイント:
- ダウンロードされるISOは約5GB、USBやDVDに焼いてブートメディアとして利用可能
- Windows10 Home/Pro両対応、64bit/32bitも選択可
方法②:既存のCD/DVDからISOを作成(バックアップ目的)
必要なソフト:
作成手順(ImgBurn例):
- ソフトを起動 →「Create image file from disc」選択
- ソースにDVDドライブを選択 → 出力ファイル名と保存先を設定
- 「読み取り」開始 → ISOファイルが保存される
【実践】ISOファイルをUSB/DVDに書き込む方法(焼く)
🔹DVDに書き込む(標準機能使用)
- ISOファイルを右クリック →「ディスクイメージの書き込み」
- 書き込み先をDVDドライブに指定
- 書き込み完了後、ブートDVDとして使用可能
注意: DVD-R DL(二層式)が必要な場合もあります(5GB超のISO)
🔹USBに書き込む(起動ディスク化)
方法①:Media Creation Toolで作成
- 上記と同様に「USBフラッシュドライブ」を選択 → 自動でブートUSBを生成
方法②:Rufusを使用(高機能)
- Rufus公式
- ISOを選択 → パーティション(MBR/GPT)、ファイルシステム(FAT32/NTFS)を選び書き込み開始
おすすめ設定例:
用途 | パーティション | ファイルシステム |
---|---|---|
古いBIOS搭載PC | MBR | FAT32 |
UEFI PC | GPT | FAT32 または NTFS |
【応用】ISOファイルを開く/展開する方法

🔸 ISOをマウントする(仮想CD/DVD化)
- ISOファイルを右クリック →「マウント」
- 仮想ドライブとして割り当てられ、中身がそのまま閲覧・実行可能に
🔸 ISOファイルを展開する(中身をコピー)
- マウント後、必要なファイルを選択 → 別フォルダにコピーで完了
- または「7-Zip」や「WinRAR」などの圧縮解凍ソフトでISOを直接展開可能
【トラブル】ISOファイルが開けない・焼けない・破損する時の対処法
症状 | 原因例 | 解決策 |
---|---|---|
ISOがマウントできない | 拡張子関連付けが切れている | 「右クリック → プログラムから開く」でエクスプローラーを選択 |
書き込みエラー(失敗する) | メディア不良/ドライブ相性/ISO破損 | 別のディスクで再試行/別ツール(ImgBurn, Rufus)使用 |
ISOが開けない・破損と出る | ダウンロード失敗 | Microsoftから再ダウンロード or MD5チェック確認 |
よくある質問(FAQ)

Q. ISOファイルはどうやって使うのが一般的ですか?
→ Windows再インストール用のUSB作成、DVDの仮想化保存、ソフトの配布などで活用されます。
Q. ISOファイルの容量が大きすぎてDVDに収まらない
→ DVD-R DL(二層)やUSBフラッシュメモリ(8GB以上)を使用してください。
Q. ISOを自分で作成した内容で起動可能にできますか?
→ RufusやISOブート化対応ツールで作成すれば可能です。
まとめ|ISOファイルの作成・活用でWindows10を自在に扱おう
- Windows10では、Media Creation Toolやフリーソフトを使えば誰でも簡単にISO作成が可能
- 書き込みはUSBでもDVDでも対応可能、仮想マウントや展開も標準機能でOK
- 起動用USBやシステムバックアップ、DVDコピーなど幅広く使える
- トラブルが起きた場合も、設定や使用ツールを切り替えればほとんどが解決可能
→ ISOを正しく扱えるようになると、PCトラブル時や再インストールにも柔軟に対応できるようになります!
参考リンク(公式)
- Microsoft公式:Windows10ダウンロードページ
- Media Creation Tool公式ガイド
- Rufus公式サイト
- ImgBurn公式サイト
- AnyBurn公式サイト
- 7-Zip公式サイト(ISO展開対応)