Windows10は2025年10月14日に正式なサポート終了を迎えます。
そのため、2024〜2025年にかけて配信されるアップデート(特にバージョン22H2関連)には、最終安定版に向けた調整が加えられています。
しかし、その過程で報告されている不具合も多く、更新のたびに
「動作が不安定になった」「更新に失敗する」「PCが起動しない」
などの声が後を絶ちません。
本記事では:
- 2025年時点で報告されているWindows10の主なアップデート不具合
- バージョン22H2を中心とした更新エラー・トラブルの詳細
- Windows11への移行を検討すべきかの判断材料
- 不具合の対処法・修正パッチ・Microsoft公式情報リンク
を解説します。
Contents
2025年現在のWindows10アップデート不具合一覧(22H2ベース)
不具合内容 | 詳細 |
---|---|
アップデートが完了しない/再起動を繰り返す | KB5028166、KB5034441などに関連した報告あり。更新が失敗して再起動ループになるケース。 |
起動後に黒い画面のまま/ログイン画面に進まない | 一部GPUドライバとの競合、または高速スタートアップ機能の不具合による |
Windows Updateが繰り返し失敗する | エラーコード 0x800f081f、0x80070002、0x8024200Dなどが代表的 |
ネットワーク接続が切れる/Wi-Fi不安定 | Realtek・Intel製Wi-Fiドライバとの不具合報告あり。KB5036892で改善例あり |
プリンタが動作しない/印刷できない | 共有プリンタにアクセスできない、スプーラーサービスが停止する事例 |
エクスプローラーのクラッシュ/タスクバーが固まる | 22H2向けの累積更新で一部UIが不安定になる事例が発生(ExplorerPatcher使用環境など) |
スタートメニューが開かない/動作が遅い | UIレンダリングの遅延や「タイルデータベース」の破損による症状 |
アップデートエラーの代表的な原因とエラーコード一覧
エラーコード | 原因例 |
---|---|
0x800f081f | コンポーネントストア破損、必要なファイルが見つからない |
0x80070002 | 更新ファイルの欠落/一時フォルダ破損 |
0x8024200D | ダウンロードが失敗、または署名エラー |
0xc1900101 | ドライバの互換性問題(ネットワーク/GPUなど) |
0x80073701 | マニフェスト不一致、システムファイル破損 |
→ 上記は「sfc /scannow」「DISM」コマンドでの修復が効果的な場合があります。
不具合発生時の具体的な対処法

✅ 方法1:Windows Updateのトラブルシューティングツール
- 設定 →「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」→「Windows Update」
- 自動診断・修正機能で軽度の不具合に対応
✅ 方法2:システムファイルの修復
sfc /scannow
その後:
dism /online /cleanup-image /restorehealth
✅ 方法3:更新履歴の削除と再試行
net stop wuauserv
net stop bits
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
net start wuauserv
net start bits
→ 再度アップデートを実行
✅ 方法4:スタートアップ修復/セーフモード起動
- 更新直後にPCが起動しない場合、電源ボタン3回長押しで「回復モード」起動 → スタートアップ修復
✅ 方法5:累積パッチの手動インストール
- Microsoft Updateカタログから対象のKB番号を検索 → 手動ダウンロード → インストール
Windows11にアップグレードすべき?
✅ Windows10とWindows11の違い(簡易比較)
項目 | Windows10 | Windows11 |
---|---|---|
サポート期限 | 2025年10月 | バージョンによって2031年まで |
システム要件 | 緩やか(TPM不要) | TPM2.0必須、対応CPU制限あり |
UI・操作性 | 従来のスタートメニュー | センタースタート・モダンUI |
アップデート頻度 | 年2回(終息傾向) | 年1回の大型アップデートへ移行 |
TPM2.0非搭載PCの場合、Windows11非対応なので、Windows10の安定運用が求められます。
よくある質問(FAQ)

Q. Windows10の最終バージョンは何ですか?
→ バージョン「22H2」が最終メジャーバージョンです。
これ以降はセキュリティ更新のみが提供されます。
Q. アップデート後にPCが重くなったのはなぜ?
→ バックグラウンドでインデックス作成、Defenderスキャンなどが動作中のため。一時的に重くなることがあります。
Q. 同じアップデートが何度も適用される
→ 更新の適用に失敗している可能性があり、更新履歴のリセットまたは手動適用で解消できます。
まとめ|Windows10のアップデートは慎重に。安定運用には手動対処も必要
- アップデートによる不具合は2025年の最終期でも発生しており、特に22H2関連は注意が必要
- 一般的な対処法を段階的に実行すれば、多くの問題は自己解決可能
- Windows11への移行も選択肢だが、対応PCでなければ無理に移行せず、Windows10の安定維持が現実的
参考リンク
- Microsoft公式:Windows Updateのトラブル解決
- Windows10のサポート終了に関する情報
- Microsoft Updateカタログ(KB手動取得)
- Windows10 バージョン22H2 リリースノート(英語)