Windows10が正常に起動しない、画面が真っ暗、ブルースクリーンが出る——
そんなときに活用したいのが「セーフモード」。
この記事では、NEC製PCユーザー向けに、Windows10のセーフモード起動方法を複数パターンで深掘り解説します。
- 正常起動時のセーフモード起動手順
- 起動できない場合の強制アクセス方法
- 「F8」キーの有効化方法
- bcdeditを使ったコマンド起動
- NEC特有のキー操作(F11/Assistボタンなど)
など、初心者にも分かりやすくステップ形式で紹介します。
Contents
セーフモードとは?|最小限構成でWindowsを起動するトラブル対処モード
セーフモードは、PCに最小限のドライバと設定だけを読み込んで起動させることで、ウイルス、アプリ不具合、ドライバエラーなどの影響を受けずにシステムを修復・調査できる特殊なモードです。
利用例:
- 画面が真っ黒になって何も操作できない
- ブルースクリーンが頻発する
- アプリやドライバが悪さしている可能性がある
セーフモードの起動方法①:Windowsが正常に起動できる場合

✅ 設定から起動する手順(GUI)
- [スタート] → [設定] → [更新とセキュリティ] → [回復] を開く
- 「PCの起動をカスタマイズする」にある「今すぐ再起動」をクリック
- 「オプションの選択」画面が表示されたら:
- 「トラブルシューティング」
- 「詳細オプション」
- 「スタートアップ設定」
- 「再起動」
- 以下のキーを押して選択:
- 「4」または「F4」→ セーフモード
- 「5」または「F5」→ セーフモード+ネットワーク
セーフモードの起動方法②:Windowsが起動しない/画面が真っ黒な場合
✅ 自動修復モードからの突入方法(NEC共通)
- 電源ボタンを長押ししてPCを強制終了
- 電源ON → 再び長押しで強制終了(これを3回繰り返す)
- 4回目の起動時に「自動修復を準備しています」が表示 → 自動修復モードへ
- 「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」→「4」または「5」で選択
セーフモードの起動方法③:コマンドでセーフモードを予約する方法(bcdedit)

✅ コマンドプロンプトで設定
- スタートメニューに「cmd」と入力 → 右クリックして「管理者として実行」
- 以下のコマンドを入力:
bcdedit /set {default} safeboot minimal
→ 次回の再起動時にセーフモードで起動
✅ セーフモード設定を元に戻す場合:
bcdedit /deletevalue {default} safeboot
セーフモードの起動方法④:「F8キー」は使える?復活させるには?
Windows10では、高速スタートアップの仕様により「F8」は標準では無効化されています。
✅ F8を有効化するコマンド
bcdedit /set {default} bootmenupolicy legacy
これで起動時に「F8」を押すと起動メニュー(セーフモード等)が表示されるようになります。
※ SSD搭載モデルなど高速起動機種では、タイミングが非常にシビアなため注意
NEC製PCに特有の方法|「F11キー」や「Assistボタン」の使用

NECの一部機種では、起動時に**「F11キー」または「Assistボタン」を押すことで回復環境にアクセス可能**です。
- 電源OFFの状態で「Assist」ボタンを押して電源ON(または「F11」を連打)
- 「回復オプション」メニューが表示されたら:
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」→「4」または「5」
モデルにより使用キーは異なるため、NEC公式サイトまたは取扱説明書の確認を推奨します。
よくある質問(FAQ)

Q. セーフモードでも起動しない場合はどうすれば?
→ インストールメディア(USB)を作成し、そこから「回復環境」にアクセス → セーフモード起動を試みましょう。
Q. セーフモード中はWi-Fiが使えないの?
→ 「セーフモードとネットワーク(F5)」であればLAN接続は可能です。
ただしWi-Fiドライバが読み込まれないPCもあるため、有線LANを推奨します。
Q. コマンドでセーフモードにしたが、元に戻らない
→ bcdedit /deletevalue {default} safeboot
を忘れず実行してください。
忘れると毎回セーフモードで起動します。
まとめ|NECパソコンでのセーフモード起動方法は必須スキル!
- セーフモードは、トラブル発生時の最重要診断手段
- Windowsが起動できる・できない両方のパターンで対応法を覚えるべき
- NEC製PCでは「F11キー」または「Assistボタン」で回復環境へ入る機能も活用
- 非常時に備えて、bcdeditコマンドやF8復活コマンドも覚えておくと安心
→ いざという時に備え、この記事をブックマークしておきましょう!