Windows11 バージョン24H2の配信が始まり、最新機能やAI連携を試すユーザーが増えています。
しかし一方で、
「自分のCPUが対応しているのかわからない」
「アップデートがブロックされた」
といった声も少なくありません。
この記事では、Windows11 24H2に対応しているCPUの一覧(Intel・AMD・Ryzen)を紹介するとともに、非対応CPUでのインストール回避策やリスク、そして厳しくなった要件の背景についても詳しく解説します。
Contents
【Windows11 24H2】対応CPU一覧(Intel・AMD・Ryzen)をチェックしよう
Windows11 24H2 対応CPU Microsoft公式一覧はある?
はい、Microsoftは対応CPUの公式一覧を提供しています。
公式サイト:
Windows11 24H2では、これらの一覧に掲載されているCPUしか正式にサポートされません。
AMD・Ryzen・Intelの対応モデル一覧まとめ
✅ Intelの主な対応CPU(抜粋)
世代 | 対応モデル例 |
---|---|
第8世代以降 | Core i5-8500、i7-8700、i9-9900K など |
第10〜14世代 | 全モデルが対応(例:i5-10400、i7-12700、i9-13900K) |
最新:Core Ultra | Meteor Lake系(AI統合)も対応対象 |
✅ AMDの主な対応CPU(抜粋)
世代 | 対応モデル例 |
---|---|
Ryzen 2000シリーズ以降(選抜) | Ryzen 5 2600、Ryzen 7 2700X など |
Ryzen 3000シリーズ以降 | Ryzen 5 3600、Ryzen 7 3700X、Ryzen 9 3950X など |
Ryzen 5000以降 | すべて対応(例:Ryzen 5 5600X、Ryzen 7 5800X) |
✅【注意】Ryzen 1000番台(初代)やIntel 第7世代以下は非対応
自分のCPUが対応しているか確認する方法
以下の方法で簡単にチェックできます:
- 「スタート」メニューに「システム情報」と入力
- 「プロセッサ」の項目を確認(例:Intel Core i5-8500)
- Microsoft公式の対応リストと照合
また、**「CPU-Z」や「Speccy」**などの無料ツールでも確認可能です。
Windows11 24H2に対応していないCPUでも使える?回避策まとめ

Windows11 24H2 CPU 非対応でも使える裏ワザはある?
はい。正式にはサポート外ですが、非対応CPUでも回避策を使えばインストール可能です。
代表的な方法は以下の通り:
- RufusでTPM・セキュアブート・CPUチェックをバイパス
- レジストリ改変(HKEY_LOCAL_MACHINEのMoSetupにBypass値を追加)
- UUP Dumpで独自のISOを作成し、強制アップグレード
Rufusやレジストリ改変でバイパスできる?
✅ Rufusを使う方法(おすすめ)
- https://rufus.ie/ja/からRufusを入手
- ISOファイルを選択
- 「TPMチェックをスキップ」「セキュアブート要件を無効化」「CPUチェックをスキップ」にチェックを入れる
- ブートUSB作成 → 起動してインストール
✅ レジストリでの手動回避(自己責任)
- 「regedit」を開く
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup
に移動- DWORD(32ビット)値を新規作成 → 名前:
AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU
、値:1
非対応CPUでのリスクと注意点
非対応CPUでのインストールは以下のようなリスクを伴います:
- 将来的なセキュリティ更新が対象外になる可能性
- Microsoftアカウントが制限されることがある
- 動作不安定になる恐れ
- サポート対象外のため自己解決が必要
業務PCやメインPCでの導入は避けるべきです。
Windows11 24H2とCPU要件の背景|なぜ要件が厳しくなったのか?

TPMやセキュアブートだけでなくCPUにも制限がある理由とは?
MicrosoftはWindows11から、次のような要件を設定しました:
- TPM 2.0必須
- セキュアブート必須
- 対応CPUの制限
この背景には、高度なセキュリティ対策と次世代AI対応の設計があります。
セキュリティやAI統合の観点からの要件変更
Windows11 24H2では、以下の点が重要視されています:
- AIアクセラレーション搭載CPU(NPU)への最適化
- ハードウェアレベルでのマルウェア防止
- アプリの安全な実行(仮想ベースのセキュリティ)
そのため、古いCPUは性能的・構造的に対応しきれないケースが多く、排除の対象となっています。
まとめ:Windows11 24H2を快適に使うために必要なCPU条件とは?

✅ Intelは第8世代以降、AMDはRyzen 2000以降が原則対応
✅ 公式サイトで必ず対応状況を確認することが大切
✅ 非対応CPUでもRufusなどで回避可能(ただし自己責任)
✅ 安定運用を求めるなら対応CPU+TPM/セキュアブートを満たす構成がおすすめ
今後Windowsを快適に使い続けるためにも、PCの買い替え時期を見極める参考にしてください。
🔗参考リンク
- Intel対応CPU一覧(Microsoft公式)
- AMD対応CPU一覧(Microsoft公式)
- Rufus公式(チェック回避USB作成ツール)
- UUP Dump(カスタムISO作成)
- CPU-Z(無料CPU情報確認ツール)