Windows11のUIをWindows10風に変更できるカスタマイズツール「ExplorerPatcher」。
便利な一方で、クラッシュ・スタートメニューの不具合・エクスプローラーが消える・24H2非対応など、深刻なトラブルが報告されています。
本記事では、ExplorerPatcherの機能や使い方、代表的な不具合の実例と徹底した対処法、安全なアンインストール手順、日本語化の注意点まで詳しく解説します。
Contents
ExplorerPatcher for Windows11とは?何ができるツールなのか

ExplorerPatcherは危険ですか?
ExplorerPatcherはGitHub上で配布されているフリーのオープンソースツールです。
完全無料で、広告やスパイウェアも含まれていませんが、Microsoft非公式ツールのため、使用は自己責任となります。
できること(主な機能)
- Windows11のスタートメニューをWindows10風に変更
- タスクバーの位置やサイズを変更
- システムトレイの復元・従来型のUI復活
- Windows11の不要なアニメーションを無効化
ExplorerPatcher for Windows11 24H2は対応している?
2024年以降に配信されるWindows11 24H2では、ExplorerPatcherの互換性が著しく低下しています。
❗一部環境では、エクスプローラーの起動失敗やブラックスクリーンなど、システムに深刻な影響を与える可能性あり。
最新の安定版へのアップデートが推奨されますが、それでも完全な対応は未保証です。
ExplorerPatcherで発生する主な不具合と復旧対処法

よくある不具合一覧
- エクスプローラーが開かない・タスクバーが消える
- スタートメニューが無反応またはクラッシュ
- タスクバーのアイコンが黒くなる/表示されない
- 右クリックや通知領域のメニューが開けない
不具合①:エクスプローラーが消えた/画面が真っ暗になる
✅対処法:タスクマネージャーからExplorerを再起動
- Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを起動
- 「詳細」タブ → explorer.exeを探して右クリック
- 「タスクの終了」→「ファイル」→「新しいタスクの実行」→ explorer.exeを入力しEnter
不具合②:スタートメニューが無反応/操作できない
✅対処法:Shell再起動またはセーフモードから修復
- タスクマネージャー起動(上記と同様)
- 新しいタスク → cmdと入力 →Enter
- 以下コマンドを入力:
sfc /scannow
- さらに以下で整合性を確認:
dism /online /cleanup-image /restorehealth
不具合③:Windowsが起動しない・画面がフリーズする
✅対処法:セーフモードで起動し、ExplorerPatcherを削除
- 電源投入直後に Shift + F8または3回強制終了して回復オプション起動
- セーフモード起動 → 「設定」→「アプリ」→ ExplorerPatcher をアンインストール
ExplorerPatcherのアンインストール手順とシステム復旧方法
通常のアンインストール方法
- 設定→- アプリ→- インストール済みアプリ
- 「ExplorerPatcher」を検索
- 「アンインストール」ボタンをクリック
※削除後にexplorer.exeの再起動を推奨(タスクマネージャーから)
アンインストール後に画面が真っ暗になった場合の対処法
- Ctrl + Alt + Delete→ 「タスクマネージャー」起動
- 新しいタスクで explorer.exeを手動起動
- 必要に応じて「システムの復元」機能で復元ポイントに戻す
レジストリのリセット手順(高度な対処)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\StuckRects3
このキーを削除 → PC再起動でデフォルトタスクバーが復元される場合あり
日本語化や設定ファイル破損時の注意点

ExplorerPatcherは日本語化できる?
- 公式には日本語非対応(英語UIのみ)
- 有志が公開する翻訳ファイルあり(非公式・自己責任)
翻訳ファイルが原因で起動不良になることも
- .muiや- .dllファイルを上書きする形式のものは非常に危険
- 一度導入した日本語化パッチは、上書きアンインストールで消せない場合あり
- 再インストール時はWindowsの復元ポイント作成が必須
まとめ:ExplorerPatcherは便利だが、24H2では注意が必要!
- Windows11を10風にしたい人には便利なツール
- しかし、24H2では高確率でクラッシュやUI崩壊を起こすリスクあり
- 万が一のトラブルに備え、復元ポイントやシステムバックアップは必須
✅「触ってみたいけど不安」という方は、仮想マシン(VM)環境でのテストがおすすめです。
🔗参考情報URL
- ExplorerPatcher 公式GitHub(開発元)
- Microsoft公式:Windows11のエクスプローラーに関するサポート
- Windows Latest:ExplorerPatcherと24H2の互換性トラブル
- Neowin:ExplorerPatcherのアップデート状況(英語)
この記事通りに操作しても解決しない場合は、セーフモードでアンインストール、またはOSのリセットが最終手段になります。
心配な場合は事前にプロに相談するのもおすすめです。

 
								
													 
								
													