Windows11は、従来のWindows10と比べてより高いハードウェア要件が設けられています。
しかし、
「このPCはWindows11のシステム要件を満たしていません」
と表示されても、実は裏技的な方法でインストールが可能です。
この記事では、Windows11の公式システム要件と、それを満たしていない場合の原因・回避方法・リスク・注意点まで徹底的に解説します。
Contents
Windows11のシステム要件とは?まずは自分のPCが対応しているか確認しよう
✅ 主要な要件一覧(2024年時点)
要件項目 | 内容 |
---|---|
CPU | Intel 第8世代以降、AMD Ryzen 2000シリーズ以降(64bit) |
メモリ | 4GB以上 |
ストレージ | 64GB以上の空き容量 |
セキュアブート | 有効化されている必要あり |
TPM 2.0 | Trusted Platform Module 2.0 必須 |
グラフィックス | DirectX 12以上 + WDDM 2.0対応 |
ディスプレイ | 9インチ以上、720p以上の画面 |
✅ PC正常性チェックアプリで自分のPCが要件を満たしているか確認可能
✅ よくある非対応の例
- 第6〜第7世代のIntel CPU(Core i7-7700など)
- TPM 2.0がマザーボードで無効化されている
- 古いBIOSのPC(セキュアブート非対応)
「システム要件を満たしていません」と表示されたときの主な原因と対処法

表示例:
- 「このPCではWindows11を実行できません」
- 「このPCは現在、Windows11のシステム要件を満たしていません」
主な原因一覧と解決方法
原因 | 対処法 |
---|---|
TPM2.0が無効 | BIOSでTPMを有効化(Intel: PTT、AMD: fTPM) |
セキュアブート無効 | BIOSで有効化(CSM無効化とセット) |
CPU世代が古い | 回避策を使う(下記) |
Appraiserres.dllが検出 | インストーラーのチェックファイルを差し替え or レジストリ操作 |
非対応PCにWindows11をインストールする方法【Rufus/レジストリ/DLL回避】
方法①:Rufusを使った要件回避USB作成(初心者向け)
- Rufus公式サイトから最新バージョンをDL
- Windows11のISOファイルを用意(MS公式 or UUPdump)
- Rufus起動 → ISO選択 → 「標準インストール」→「次へ」
- 「TPMやセキュアブートのチェックをスキップしますか?」→「はい」にチェック
- USBインストーラー完成 → そこからPCを起動してインストール
方法②:レジストリ操作でチェック回避(上級者向け)
- インストール中「このPCは〜」表示時に Shift + F10 でコマンドプロンプト起動
- 以下のレジストリキーを手動追加:
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig /v BypassTPMCheck /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig /v BypassSecureBootCheck /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig /v BypassCPUCheck /t REG_DWORD /d 1 /f
- コマンド終了後、ウィンドウを閉じてインストールに戻るとチェックがスキップされる
方法③:Appraiserres.dllの差し替え
- インストールメディア内
sources
フォルダにあるappraiserres.dll
を削除または差し替え - 古いWindows10の同ファイルで置き換えると、チェックが無効化される(ただし非推奨)
⚠ DLL差し替えは安定性・将来的な更新に問題が出る可能性があるため慎重に!
注意点とリスク|サポート外PCでWindows11を使うデメリットとは?

リスク | 内容 |
---|---|
公式サポート外 | セキュリティパッチ・機能更新の対象外になる可能性 |
将来的なアップデート不可 | Windows Updateで22H2/23H2/24H2などがインストールできない場合も |
安定性の問題 | 動作不良・ドライバ未対応・アプリ非対応など |
データ消失リスク | 不具合によるシステムクラッシュ・復元不能リスク |
Microsoft公式の見解
- 非対応PCへのインストールはあくまで自己責任
- 将来的に更新・修復が困難になる可能性が高い
- 公式ポリシーにも記載あり
まとめ:Windows11システム要件を満たさなくても導入は可能。ただし注意点も!
✅ Windows11の要件(TPM・セキュアブート・CPU世代など)は高めに設定されている
✅ 古いPCでも Rufus やレジストリ回避で導入は可能
✅ Appraiserres.dllの差し替えはリスクが高く推奨されない
✅ 非対応PCではサポートやアップデートが受けられない可能性があるため、用途を明確にした上で導入すべき
🔗参考リンク
アップグレード対象外のPCでも自己責任で導入可能ですが、慎重に判断しましょう。
不安がある方は、Windows10のサポートが続くうちは、そちらを利用し続けるのも賢明な選択です。