Windows11のセットアップ中に
「Microsoftアカウントでサインインしますか？」
と表示され、**ローカルアカウントってなに？使っても大丈夫？**と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
ローカルアカウントは便利な反面、いくつかのデメリットや制限があるため、正しく理解して使わないと後悔することもあります。
この記事では、Windows11におけるローカルアカウントの具体的なデメリットをはじめ、Microsoftアカウントとの比較、切り替え方法、削除やセキュリティ面の注意点までをわかりやすく解説します。
Contents
Windows11 ローカルアカウントとは？
ローカルアカウントとは、インターネット接続を必要としない、パソコン単体で使えるユーザーアカウントのことです。
ユーザー名とパスワードはそのPC内で管理され、他のデバイスと共有されることはありません。
Windows11 ローカルアカウントのデメリット
以下がローカルアカウントの主なデメリットです。
Microsoft StoreやOneDriveが使えない
Microsoftアカウントと連携していないため、以下の機能が制限されます：
- Microsoft Store からのアプリインストール不可（※インストール時にサインインを要求される）
- OneDrive 同期ができない
- Microsoft 365との連携が不完全
複数デバイス間の同期ができない
- 設定や壁紙、アプリ情報の同期ができない
- Edgeのブックマークやパスワードも共有不可
- クラウド経由の自動バックアップもなし
紛失時や復旧時に不利
Microsoftアカウントでは「パスワードのリセットリンク」などで復旧できますが、ローカルアカウントはパスワードを忘れると復旧が非常に困難です。
セキュリティ機能の制限
- Windows Hello（顔認証・指紋認証）が一部制限される場合あり
- アカウント保護の一部機能が無効に
- 家族の管理機能（ペアレンタルコントロール）が使えない
ローカルアカウントにするメリット
とはいえ、ローカルアカウントにもメリットはあります。
- 個人情報をMicrosoftに送信しないため、プライバシー重視の人に向いている
- Microsoftアカウントの作成が不要なのでセットアップが早い
- 不要な同期やクラウド接続を避けたいユーザーには最適
Microsoftアカウントとローカルアカウント、どちらがいい？
| 比較項目 | Microsoftアカウント | ローカルアカウント |
|---|---|---|
| Storeアプリの利用 | ◎ | △（制限あり） |
| OneDrive | ◎ | ✕ |
| パスワード復旧 | ◎ | ✕（難しい） |
| デバイス間の同期 | ◎ | ✕ |
| プライバシー | △ | ◎ |
初心者や複数のデバイスを使う人には、Microsoftアカウントがおすすめです。
一方、オフライン運用・最低限の利用ならローカルアカウントでも十分です。
ローカルアカウントへの切り替え方法
現在Microsoftアカウントを使っていて、ローカルに切り替えたい場合は以下の手順で可能です。
- 設定 → アカウント → 「ユーザー情報」
- 「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」
- 指示に従って、ユーザー名・パスワードを設定すれば完了！
ローカルアカウントの削除方法
ローカルアカウントを削除したい場合は、そのアカウントとは別の「管理者アカウント」でログインして操作する必要があります。
手順①：設定アプリを開く
- スタート → 設定 → アカウント
手順②：「家族とその他のユーザー」を選ぶ
- 削除したいアカウントを選択
手順③：「アカウントとデータを削除」を選択
- アカウントの個人ファイルや設定がすべて削除されます
- 削除前に必要なデータをバックアップすることを強く推奨
補足：コマンドで削除する方法（上級者向け）
cmdCopyEditnet user アカウント名 /delete
※管理者権限のコマンドプロンプトで実行
よくある質問（FAQ）
ローカルアカウントのリスクは？
パスワードを忘れると、リセット手段がなくなることが最大のリスクです。
また、セキュリティアップデートの一部が適用されない場合もあるため注意が必要です。
Windows11 ローカルアカウントの初期設定はどうやる？
初回セットアップ中にネットワークを切断（Wi-Fi接続をスキップ）すると、「オフラインアカウントで続行」が選べます。
これにより、ローカルアカウントでの構成が可能です。
Windows11 ローカルアカウントを追加したい場合は？
「設定 → アカウント → 家族とその他のユーザー → その他のユーザーをこのPCに追加」から、「Microsoftアカウントを使わずに追加する」を選択すると、ローカルアカウントを新規作成できます。
まとめ｜ローカルアカウントは自由だが機能制限も多い
- Windows11のローカルアカウントはプライバシー重視派には有利
- ただし、Microsoft系の便利機能や復旧サポートが使えなくなるデメリットも大きい
- 用途に応じて、Microsoftアカウントとの併用や切り替えを検討するとよい
- 削除時は「管理者アカウント」から実行し、データのバックアップを忘れずに！
