ファイルを開こうとしたとき、意図しないアプリで起動された経験はありませんか?
これはファイルの「拡張子」と呼ばれる識別子が、特定のアプリケーションに「関連付け」されているために発生します。
Windows11では、拡張子ごとにどのアプリで開くかを柔軟に設定できますが、やり方によっては意図しない挙動になることもあり、正しい手順と知識が重要です。
この記事では、
- 拡張子とアプリの関連付けの基本概念
- 拡張子の関連付けを変更する方法(2通り)
- 関連付けを解除して「未設定」状態に戻す方法
- 拡張子の表示/非表示の設定方法
などを手抜きなし・箇条書きに頼らず丁寧に解説していきます。
Contents
拡張子の関連付けとは?Windows11での仕組みと特徴
拡張子とは、ファイル名の末尾に付く「.txt」「.jpg」「.pdf」などの文字列で、ファイルの種類を示します。
Windowsではこの拡張子に応じて、起動時に使用するアプリケーション(既定のアプリ)が決定されます。
これが「拡張子の関連付け」です。
たとえば、「.pdf」ファイルはAdobe AcrobatやEdgeなどに関連付けされており、クリックするとそのアプリで開かれます。
関連付けを変更すれば、自分の好みのアプリで開くように調整できます。
拡張子の関連付けを変更する方法(エクスプローラー・設定アプリ)

Windows11では、以下の2つの方法で拡張子の関連付けを変更できます。
方法①:エクスプローラーから直接変更する
- 任意のファイルを右クリック
- 「プログラムから開く」→「別のプログラムを選択」
- 使用したいアプリを選び、「常にこのアプリを使って開く」にチェックを入れて「OK」
この方法は単体ファイルからの変更で、直感的かつ素早く設定できるのが特徴です。
方法②:「設定」アプリから拡張子単位で変更する
- 「設定」→「アプリ」→「既定のアプリ」へ移動
- 「ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ」をクリック
- 拡張子(例:.txt)を検索し、右横のアプリ名をクリック
- 表示されたアプリの一覧から変更先を選択
この方法は、すでに拡張子が決まっているファイルを持っていないときにも便利です。
拡張子の関連付けを初期状態に戻す(解除に近い挙動)

Windows11では「関連付けの解除」という明確な機能はありませんが、以下の方法で「未設定」に近い状態に戻すことができます。
方法①:既定のアプリのリセット
- 設定 → アプリ → 既定のアプリ
- 画面下部の「すべての既定値をリセット」をクリック → システム既定(Microsoft推奨)に戻る
方法②:特定の拡張子のみリセットする(レジストリ編集)
この方法はやや高度ですが、完全に初期状態に戻したい場合に有効です。
regedit
を実行HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\FileExts\.xxx
を探す(xxxは拡張子)UserChoice
キーを削除(バックアップ推奨)- PCを再起動
※操作を誤るとWindowsが不安定になる可能性があるため、レジストリ編集は慎重に行ってください。
拡張子を表示させる方法(変更を視認したい場合に必須)
拡張子の関連付けを管理する上で、ファイルに拡張子が表示されていないと不便です。
表示手順:
- エクスプローラーを開く
- 「表示」→「表示」→「ファイル名拡張子」にチェックを入れる
これで、すべてのファイルの拡張子が表示されるようになります。
よくある質問(FAQ)

Q. 拡張子を複数のアプリに関連付けることはできますか?
→ できません。
1つの拡張子に対して、同時に関連付けられるアプリは1つのみです。
ただし、「プログラムから開く」で一時的に別アプリを選ぶことは可能です。
Q. 関連付けを誤って変えてしまった場合、どうすれば元に戻せますか?
→ 「設定」→「既定のアプリ」で拡張子ごとに設定し直すか、「既定のアプリのリセット」でMicrosoft推奨に戻せます。
Q. 拡張子が表示されないのですが、どうすれば見えるようになりますか?
→ エクスプローラーの「表示」メニューから「ファイル名拡張子」にチェックを入れてください。
まとめ|拡張子の関連付けを自在にコントロールして快適な作業環境に
- 拡張子とアプリの関連付けは、Windows11で柔軟に変更・調整が可能
- エクスプローラーと設定アプリの2通りの方法を使い分けるのがおすすめ
- 関連付け解除に近い挙動は「リセット」や「レジストリ編集」で実現できる
- 拡張子の表示をオンにしておくことで、より安全かつ効率的な管理が可能に