Wordで文書を整える際、
「項目名……ページ番号」
のようにタブで文字列を区切り、間に点線や下線を入れたいケースは多くあります。
この記事では、Wordのタブ設定で点線(リーダー)を表示する方法を中心に、設定手順・解除・うまくいかない時の対処法・点線が出ない/消えない問題までを深掘りして解説します。
Contents
Wordの「タブとリーダー」とは?
タブは文字を任意の位置まで飛ばす機能で、**リーダー(leader)**はその間を点線・破線・下線などで埋める装飾です。
例えば:
はじめに.................1
目次......................2
付録......................A-1
この「........」部分がリーダー(点線)です。
【基本】タブ設定で点線を表示する方法(リーダー設定)

方法①:段落設定からタブを使う(推奨)
- 対象のテキストを選択
- [ホーム] → [段落]グループ右下の矢印 →「タブ設定」ボタンをクリック
- 「タブ位置」に希望の数値(例:15cm)を入力
- 「配置」を「右揃え」または「左揃え」などから選択
- 「リーダー」で「2...(点線)」を選択 → [設定] → [OK]
これで、タブを押すと点線が自動で入力され、右端に文字を揃えることができます。
方法②:ルーラーを使ってタブ+リーダー設定(手動)
- [表示] → [ルーラー] を有効にする
- 段落の上部ルーラーに「タブ記号(L字など)」をクリックして設置
- ルーラー上でダブルクリック →「タブとリーダー設定」画面が開く
リーダーの種類(点線・破線・下線)一覧
番号 | リーダーの種類 | 説明 |
---|---|---|
1 | なし | タブ間が空白 |
2 | 点線(....) | 最も一般的、目次などに使用 |
3 | 破線(----) | 形式的な文書や強調に使用 |
4 | 下線(____) | フォームや記入欄に最適 |
【トラブル対処】タブ設定が揃わない・点線が出ない場合の原因と解決法

症状1:タブを押しても点線が出ない
- 原因:リーダー設定が未指定、または設定ミス
- 対策:段落設定で「リーダー:2」などを明示的に選択し直す
症状2:タブが効かない/揃わない/ズレる
- 原因:等幅フォントでない、またはタブ位置が統一されていない
- 対策:以下を確認・修正
- すべての段落で「同じタブ設定」を使用しているか?
- MS明朝、MSゴシックなどの等幅フォントを使用する
症状3:点線が勝手に消える・改行するとズレる
- 原因:リーダー設定が「1行分」しか効かない仕様のため
- **対策:タブ設定は段落単位のため、**各段落ごとに再設定が必要です。
症状4:ルーラーが表示されない → タブ設定できない
- [表示] →「ルーラー」にチェックを入れて表示させる
- または「段落」→「タブ設定」で数値入力
【応用】リーダー付きタブをテンプレート化する方法
- 空白文書で「タブ設定(位置・リーダー)」を整える
- [ファイル] → [名前を付けて保存] → [Wordテンプレート(.dotx)]を選択
- 次回以降そのテンプレを使えば、毎回リーダー設定をやり直す必要なし
【補足】点線(リーダー)が消えない・勝手に入るときの対処法
よくある現象:
- 改行後に点線だけが残る/消えない
- 「Tabキーを押した記憶がないのに点線がある」
対処法:
- [ホーム] →「編集記号の表示」(¶ボタン)をONにして、タブ文字(→)を確認
- タブ記号を削除(Delete または Backspace)
- テンプレートやスタイルの自動タブ設定を見直す
よくある質問(FAQ)

Wordでタブを使って点線を入れるには?
→ 段落設定の「タブ」機能で、リーダー「2:点線」を設定してください。
Wordのリーダーが表示されません
→ タブ位置が未設定か、リーダー設定が「なし」になっている可能性があります。
Wordのタブ設定がうまく揃わない原因は?
→ フォントの不統一、タブ位置の不一致、段落単位での設定忘れが原因です。
まとめ
- Wordでタブに点線を表示したい場合は「リーダー設定:点線(2)」を使う
- 段落ごとに個別設定されるため、整えたい範囲はまとめて設定するのがコツ
- 等幅フォントを使用し、ルーラーで確認すると揃えやすい
- テンプレートにしておけば、毎回再設定せずに済む